ファッションブランドAbelのディレクター兼プレスであり、5歳の女の子のママでもある「原田沙奈子さん」に密着する連載を1月からスタートしました。
3回目になる今回のテーマは、入園・入学など、おめでたいイベントが目白押しの今にぴったりの“お祝いごはん”。料理本を出すほどお料理上手な原田さんは、お祝いシーンでどんなものを作るのでしょうか?
目次
卒園・進級パーティーにおすすめメニュー♪
こんにちは!原田沙奈子です。
気候も暖かくなってくる、3月4月はお祝いイベントも多いですよね。そこで、今回は気軽にお友達と集まることは難しいとはいえ、食卓に並ぶものをちょっとパーティー風にしてみるだけで、気持ちもパッと華やぐレシピを紹介します。
実は簡単!見た目も味もよし「華やか押し寿司」
私がよく作っているものの中で、子どもと一緒に楽しめるお祝いメニュー。
みなさん押し寿司って、意外と作らないのでは?
野菜、お刺身、酢飯など、シンプルな食材を型にギュッと詰めて、あっと言う間に出来上がるんですよ!
「アマネはこれ入れたい!」
「あっくん(パパ)が好きなの作る!」
と、5歳の娘とも楽しく作れますよ。
★パーティーごはんのポイント
ご飯にコーンを混ぜたり、ワンランク上になる紫キャベツや食用菊をプラスすることで目で楽しめる華やかな一品になります。また、推し寿司は持ち運びもしやすいので、持ち寄りパーティーのときにもおすすめです!
「華やか押し寿司」レシピ
どんな食材を入れてもおいしくできますが、我が家で特に好評だった押し寿司の作り方を紹介しますね。
押し寿司の型に詰めていくだけの簡単レシピ。食材の量や各味つけなどはお好みで全然OK! いつも作っているお浸しなどを入れてください。ざっくりな作り方ですが、我が家の押し寿司のポイントは野菜をたっぷりにすること。
【作る工程】は私のインスタ「sanakoharada」で紹介しています!>>
私のお気に入りの食器「SUEKI CERAMICS」の【公式】サイトはこちら>>
材料
酢飯、煎り胡麻、シラス、揚げ玉、麺つゆ、青のり、コーン、お好みの野菜、イクラ…すべて適量
作り方
①酢飯に煎り胡麻とシラスを混ぜたものを型の一番底の部分に薄く敷く。
②揚げ玉に麺つゆ少々と青海苔少々を混ぜ合わせたものを①の上にを敷く。
③①の酢めしにコーン少々を足したご飯を②の上に敷いてベースが完成。
④味付けした(胡麻油と塩で炒めたり、ポン酢を使ったり)人参/しめじ/紫キャベツ/えんどう豆を乗せたらグイッと押して、あとは飾りにイクラを乗せる!
クロケット風「鱈とポテトのコロッケ」
クロケットってご存知でしょうか。フランス発祥のジャガイモの入っていない揚げ物。例えて言うなら日本のクリームコロッケみたいな感じでしょうか。
私はジャガイモと魚を組み合わせたアレンジにして楽しんでいます。
普段の食卓からパーティーシーン、お弁当にも本当にいつもお世話になりっぱなしなのが、「鱈とポテトのコロッケ」。
普通のコロッケにすりつぶした鱈やニンニクを入れることで、スペイン料理のクロケット風に仕上がります。娘が「ママの作ったコロッケが一番おいしいね♪」と喜んでくれるので、よく作っています。
「鱈とポテトのコロッケ」レシピ
ジャガイモをすりつぶしてなめらかにすると柔らかく、ゴロゴロするくらい形を残すと食べごたえ十分になります。 食感や形はお好みで作ってみてくださいね。
お気に入りのバーミキュラのフライパンにオリーブオイルを入れて揚げる鱈とポテトのコロッケ。※パン粉で衣をつけるのが面倒なときは、小麦粉だけまぶして揚げてもおいしかったです!
バーミキュラのフライパン
レシピは私のインスタ「sanakoharada」でも紹介しています!>>
材料(約10個分)
鱈(タラ)… 2切れ
ジャガイモ… 4個
ニンニク… 1片
塩、こしょう(※甘塩鱈の場合は少なめに)… 各適宜
牛乳(豆乳)…1カップ強くらい
衣用の小麦粉、卵、パン粉…各適量
揚げ油 (我が家はオリーブオイル)…適量
作り方
①鍋(フライパンでも)に牛乳と縦に半切りしたニンニクを入れ沸騰させてから鱈を入れて煮る。
②茹でたジャガイモを潰しておき、そこに牛乳で煮たタラとニンニクを入れてまた潰す(私は鱈の皮は外してます)。※柔らかくしたい時は鱈と一緒に煮た牛乳に潰したジャガイモを入れて好みのかたさに。
③塩、こしょうで味を整えて、俵型に成型する。
④小麦粉→卵→パン粉の順につけて油で揚げる。※中身には火が通っているのできつね色になれば大丈夫!
ポイント
タネを柔らかくしすぎるとダレてしまい、揚げづらいので注意!
お店の味「あさりのエスカルゴバター」
みじん切りにした野菜やナッツをバターに混ぜてあさりに塗る。
このひと手間をしてあげると、お店の味のような本格的な一皿が出来上がります!
エスカルゴバターはパンに塗っても美味しいし、パスタや鶏肉の味つけにも使えるので、ちょっと多めに作っておくのがおすすめですー!!
LODGEのスキレット
「あさりのエスカルゴバター」レシピ
フードプロセッサーがあれば一気にみじん切りしてバターと混ぜるだけだから簡単! あさりの身を取っておいたり、貝殻の上蓋部分を外したり、面倒じゃなければ食べやすいようにしても。溶けたバターをバケットにしみこませながら食べるのもおすすめ♪
レシピは私のインスタ「sanakoharada」でも紹介しています!>>
作り方(3~4人分)
あさり(大きめが良い)…20個ほど
バター… 大さじ1/2
白ワイン(なければ水)…適量
〈エスカルゴバター〉
みじん切りにしたニンニク…1片分
みじん切りにしたエシャロット…1個分
みじん切りにしたパセリ…1〜2本分
みじん切りにしたナッツ…約5g分
※ヘーゼルナッツ、カシューナッツ、マカダミアナッツなどお好きなものを
室温で柔らかくしたバター…100ℊ
塩、こしょう…各少々
作り方
①エスカルゴバターの材料をすべて混ぜる(フードプロセッサーで細かくすると楽だけどなければみじん切りでOK)。
②フライパンにアサリと白ワインとバターを入れ、酒蒸しにする。
③②の貝殻の底にエスカルゴバターを塗って、あさりの身を置き、その上をエスカルゴバターで覆うように塗る。
④オーブンに入れられる鍋に並べて200°Cくらいで5分くらい加熱(バターを溶かして少し焦げ目つけるため)。
ポイント
こちら酒蒸しにしたあさりにエスカルゴバター塗ってオーブンで焼いたもの♪ オーブンがなくても、オーブントースターでも大丈夫です!!
シンプルなのに絶品!「焼きりんご」
ケーキなどの本格的なスイーツは普段あまり作らないのですが、焼きりんごは簡単にできて、見た目もいいので、たまに作ります。
デザートでそのまま食べても、パンケーキのお供にも、ワインとも相性もバツグン! 大人から子どもまで幅広くウケのいい一品です。
「焼きりんご」レシピ
バターやシナモンなどを加えるレシピもありますが、シンプルな味つけにするのが私のこだわり。りんごの芯は、専用の器具でなくても、ペティナイフで簡単にくり抜くことができます。オーブンから漂うリンゴの甘い香りは、家族みんなを包み込んでくれてほっこりやさしい気持ちに♡
レシピは私のインスタ「sanakoharada」でも紹介しています!>>
材料
りんご…お好きなだけ
オリーブオイル、ヨーグルト、はちみつ…各適量
作り方
①りんごの芯をくり抜いてオリーブオイルをかけ、200度のオーブンで20分ほど焼く。
②焼いたりんごにヨーグルトとはちみつをかける。
ポイント
ライムやレモンなどの柑橘類を仕上げにギュッと絞ればさわやかな味にチェンジ。
子どもの成長をおうちごはんでお祝いしよう
以前のように外食を楽しむことが難しい日々が続きますが、自宅なら子どもが走り回っても気兼ねなくワイワイしながら乾杯できるのはいいところ!
私のレシピがみなさんのお祝いごはんのお役に立てたらうれしいです♡ もうすぐ春休みなので、次回は引っ越ししたばかりの我が家でコレは本当におすすめ!というインテリアについてお届けします。今回もお読みいただきありがとうございました。
お話を伺ったのは…
原田 沙奈子(はらだ・さなこ)さん
2006年にレディースブランド「Magnetic」にプレスとして就任、2008年には「Bouvardia」ではディレクター兼プレスを勤める。「Magnetic」の頃からの相棒である山本麗子氏と2011年に「Le abel」を設立し、新ブランド「Abel」でディレクター兼プレスなどのを担当。また、料理も得意で、2018年には、原田さんのレシピをまとめた書籍「着まわしサラダ(主婦の友社)を出版。
インスタグラム:sanakoharada
文・構成/本間 綾