小・中学生のプレゼンテーションコンテスト【スタートアップJr.アワード2020】結果発表!SDGsに関するテーマも満載

小中学生による、社会課題解決のために優れたアイデアを競うプレゼン大会【スタートアップJr.アワード2020】が2021年3月6日に開催されました。今回のテーマは「ソーシャルイノベーション」ということで、自分たちが住む街や世の中をより良くするためのアイデアを募集。
たくさんの応募の中から選ばれたファイナリストが、リアルとオンラインによる参加でプレゼンテーションを行い、インターネット配信もされました。審査員として小学館HugKumの村上も参加!白熱の最終審査の内容をレポートします。

スタートアップJrアワードとは?


スタートアップJrアワードとは、子供の体験型キャリア教育事業を推進している(株)バリューズフュージョンが主催する、小学生・中学生対象のプレゼンテーションアワード。身近な社会課題に対する解決策を自分でアイデアを考えて発表してもらいます。
一次審査(書類選考)と二次審査(プレゼンテーション風景の動画)で審査を行い、決勝大会は現役ビジネスパーソンの審査員を前にプレゼンテーションを行ってグランプリを決定!2019年に初開催され、今回は2回目の開催となります。

小・中学生12組のファイナリストが決勝大会に進出!

昨年度と比べエントリー数は約8倍となる138通!たくさんの応募の中から小学生の部6組、中学生の部6組、計12組のファイナリストが決勝大会に進出しました。
小学生と中学生の2部門に分けて、アイデアの独創性や着想力だけではなくプレゼンテーションの構成や表現力、訴求力も含めて総合的に評価されます。

テーマは「ソーシャルイノベーション」

今年度のテーマは「ソーシャルイノベーション」ということで、自分たちが住む街や世の中をより良くするためのアイデアを募集。審査を通過した12組のファイナリストには、自分が感じる疑問や「もっとこうなっていればいいな」というアイデアを自由に発想し、プレゼンテーションしてもらいます。
今回は、コロナ禍での開催ということで関係者のみの限定入場で一般客は無観客とし、全国にオンラインで配信されました。

【小学生の部】「持続可能な行動」が盛り込まれた楽しいプレゼンテーション

小学生の部、中学生の部と分かれて大賞・優秀賞・特別賞が各3組選ばれます。賞に選ばれた子どもたちのプレゼンテーションをピックアップして紹介します。

【大賞】李 禮元さん(小5)「漢字mission」


自分にとっての社会問題は、大嫌いな漢字ドリルをやりたくないということ。お母さんに進められていろいろな漢字ドリルを試してもやる気がでないということで、自分で漢字ドリル(漢字ミッション)を作ってみることに挑戦!


自分が嫌いな漢字ドリルの分析からはじめます。


そこから大切だと思うことをピックアップ!


そして、漢字ミッションに必要な項目だけをまとめました。


必要な項目が決まったら、今度はデザインを決めて漢字ミッションの完成!


実際に漢字ミッションをやってみると、自分で作って、選んで、調べて、考えて…漢字ドリルとは違ってすごく楽しい!


嫌いな漢字ドリルを見直しオリジナルの漢字ミッションを作成することで、漢字ドリルはとても親切でわかりやすい内容であったということがわかったことと同時に、今まで受け身の学習をしていたことに気が付いたという李 禮元さん。自分から、知りたい、学びたいと思えるような漢字ミッションはまさに、アクティブ・ラーニングの学習法。
学びのソーシャルイノベーションを発表してくれた、李 禮元さんが小学生部門の大賞に選ばれました。

【優秀賞】三浦 佳音さん(小5)「畑ミュージアムで食品ロスをゼロに!」


東京から軽井沢に引っ越してきて、新しい生活の中で美味しい食材が廃棄されていることを知ったことをきっかけに、食品ロスについて興味を持つようになり、地元のレストランや野菜の直売所、生産者に取材やアンケートをとり、食品ロスをなくすための意見を聞いて、生産者と消費者が身近にという意見に共感して“市場と農家を歩きながら知る”畑ミュージアムを作るというプロジェクトを提案。
取材やアンケートからのデータや情報から、魅力的なプロジェクトを発案した三浦 佳音さん。内容の濃いプレゼンテーションでした!

【特別賞】米澤 志咲さん(小5)「自宅から変える!食品ロスを肥料へ」


全身を使って、楽しくわかりやすく食品ロスについてプレゼンテーション!途中で審査員にクイズを出すという場面も。学校で生ごみを集めて実際に肥料作りをしたことも発表。食品ロス問題やSDGsの取り組みは難しく考えてしまいがちですが「大きいことをする事が大切ではなく、小さな事からでも始めてみる」ということを教えてくれました。

【中学生の部】自分たちの生活の中で取り組むSDGs

【大賞】髙橋 佑奈/竹沢 絆/前田 晴大チーム(中2)「PCやスマホのついで光合成」


地球温暖化の原因である二酸化炭素を減らす方法を考える中で、植物以外で光合成ができないか?という疑問から、ひらめいたソーシャルイノベーションを発表。


植物以外の光合成についてスマホを見ながら考えていたときに、パソコンやスマホから出るブルーライトでも光合成ができないか?と考えてブルーライトのことについて調べました。


ブルーライトで光合成ができるという文献は見つからなかったけれどLEDによる光合成の例があり、LEDにブルーライトが含まれていること、紫外線に近いということもあり光合成ができるのでは!?という考えに。


そして考えたのが、パソコンに光合成を行うフィルムを張るということ。これは研究が必要ですが、このフィルムを張ることでパソコンなどの電子機器から放出されるブルーライトと空気中に含まれる二酸化炭素からこのフィルムで酸素を作り出し、それを空気中に放出します。これなら植物に頼ることなく自分たちで光合成ができるという発想!

さらに、このフィルムを日本の企業に導入した場合の具体的な効果、その技術を普及させる方法も提案したプレゼンテーションを発表。3人グループでのオンライン参加で、場面ごとに発表する人が画面をうまく利用した演出も印象的でした。

【優秀賞】宮澤 優月(中1)「保護犬たちに栄養たっぷりな手作りフードを届けたい!」


保護犬を飼っていることをきっかけに、保健所で保護されている犬に栄養価の高いフードを届けたい!という想いから、手作りフードを作ることに。駆除された鹿の肉、市場に出回らない野菜を材料にすることで食品ロスや鹿の処分問題にも取り組むというプロジェクトを発表。獣医さんに相談しながら、このプロジェクトを実際に行っていてこれからも続けていきたいと話してくれました。

【特別賞】石井 豪太/大場 悠輔/大﨑 俐英(中1)「Not go to キャンペーン」


観光地としても人気がある川越で生活している中学生が、コロナ禍で人や物の動きが停滞している状況を見て自分たちにできることを考えたのが、新たな社会のしくみ「Not go to キャンペーン」。外出自粛している人にインセンティブを与える、学生と地元の商店街をつなぐことなどを提案。商店街にeコマースを取り入れ若者が買い物しやすい環境を作るなど、商店街復活を組み合わせたプロジェクトを発表してくれました。

子どもたちのアイデアが実現できるような社会は、大人がつくる!


今回の記事で紹介できなかった子どもたちのプレゼンテーションも、大人顔負けの素晴らしい内容ばかり。発表までの間に時間をかけて自分が一生懸命に調べたことをたくさんの人の前で楽しみながら伝えることができた子どもたちは、やりきったという達成感でいっぱいの表情でした。

当日参加できなかった人もスタートアップJr.アワード2020決勝大会の記録映像をYouTubeで見ることができるので、ぜひご覧ください。

 

<審査員長 前田鎌利氏のコメント>

「どのプレゼンテーションも素晴らしかった。大事なことは順位ではなく、自分たちの思いを伝えるきっかけをこのような場を通してもらえたということ。その思いに協力してくれる人や実際に行動してくれる仲間たちが、いずれ現れてくるかもしれないが、最後はアイデアを出した皆さんたちが自分で動くことで、自らのアイデアを実現させていってほしいと思います。」

『Hugkum』では、これからも、課題解決について真剣に考える子どもたちを育むサポート、子どもたちの発想やアイデアを実現させるサポートをしていきます。

スタートアップJr.アワード2020オフィシャルサイトは>こちら
主催:株式会社バリューズフュージョン

取材・文/やまさきけいこ

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