入園・入学式の写真撮影は失敗したくない!思い出に残る素敵な写真が撮れるように、カメラ初心者さんでもすぐに実行できるカメラとスマホの両方の撮影テクをママカメラマン・田中麻以さんに教えてもらいました。また、これからカメラの購入を考えている人におすすめ!パパママに人気のミラーレス一眼レフベスト5も合わせて紹介します。
目次
【カメラ編】入園・入学式当日までにやっておきたい準備
式の当日に戸惑うことなくスムーズに撮影できるように事前準備しておくと安心です。
まずはカメラの事前確認
■カメラの起動確認・・・電源を入れてちゃんと動くか確認しておきましょう
■撮影容量の確認・・・SDカードにどのくらい撮影容量が残っているのか確認
■バッテリー充電チェック・・・当日、充電切れということがないようにしっかり充電しておきましょう
撮影シーンに合わせて設定をしておこう
■サイレントモードに設定する
体育館など室内で式をやる場合、シャッター音って結構響くんですよね。なので、事前に音が出ないようにサイレントモードにしておきましょう。
■ホワイトバランスの設定
撮影場所に合わせて、ホワイトバランスを設定できればいいのですが、操作に自信がないならオート設定にしておくと安心です。
■グリッド線を表示もしくは、水平確認設定をしておく
カメラをまっすぐ構えているつもりでも意外と傾いているもの。スマホのカメラでも設定できるグリッド線表示とは、撮影するときにカメラが対象物に対してきちんと水平になっているか確認する目安になります。
撮影したいシーンを考えておこう
当日は、バタバタしてしまいがち。シャッターチャンスを逃さないように、どのようなシーンを撮影したいのかあらかじめ考えておくといいでしょう。
例えば、名前を呼ばれたときに手を挙げた瞬間、入退場の場面、入園式・入学式と書かれた立て看板など...思い出に残るような場面を撮影したいですよね!
室内と外、それぞれで気をつけるべき撮影ポイントは?
会場の中、教室の中、校庭など撮影する場所によって明るさが異なるので、その都度カメラの設定が変わります。また、式典ではフラッシュの使用がNGということも。オート設定にしてカメラ任せにするのもいいけれど、せっかくなのでワンラックアップするような撮影テクを教えてもらいました。
室内での撮影ポイント
室内での撮影でフラッシュが使えないとなると、シャッタースピードが遅くなってしまうので手ブレに気を付けたいですよね。そこで、シャッターを押すときの手ブレ防止の為にタイマー設定を使うのがおすすめです。学校によっては三脚はNGだけれど一脚ならOKという場合もあるので、事前に確認して道具をプラスして使うのもいいですね。
また、式典の間に自分の子どもが近くに座るとは限らないので、望遠レンズを用意しておくと安心です。
外での撮影ポイント
外での撮影は天気にも左右されます。薄曇りのが一番きれいに撮影できますが、晴れた日は、直射日光を避けて日陰で撮影するのがおすすめ。また、日陰で撮影できない場合はカメラマンに対して逆光になる場所を選びましょう。
また、外での撮影のときに使いたいHDR機能というものがあります。HDR機能とは、暗い部分に合わせた露出と、明るい部分に合わせた露出、その中間の露出で撮影された3枚以上の写真を自動的に撮り合成してくれるという便利な機能です。ただし、容量をたくさん使ってしまうのでHDR機能を使いたいときに設定しておきましょう。
【スマホ編】手軽だけど本格的な写真が撮れる撮影テクはこれ!
カメラではなく、スマホを使うというパパママも多いと思います。スマホでも下記で紹介する撮影テクを使ってワンランク上の撮影を楽しめます。
グリッド設定で傾き調整のひと手間で、きれいな構図に
スマホの機種によって設定方法が異なると思いますが、カメラ機能の設定で選択することができます。
グリッド設定をするとこのような線が表示されるので、この線を参考に構図を水平にします。
HDRでの撮影は、スマホでも可能
私のスマホでは、撮影モードでHDRを選ぶことができました。
【設定なしの撮影】
背景が明るい場合に、明るい部分に光が調整されてしまうと手前が暗くなってしまいます。
【HDRで撮影】
設定なしの撮影と比べるとバランスよく光が調整されています!
スマホの画像はLINEアルバムで共有が便利
スマホで撮影した画像は家族や親戚へ拡散しやすい!そこで、写真を共有するときに便利なのがLINEアルバムです。使い方はとても簡単!送りたい人のトークルームを開き右上に表示されている三本線をクリックします。
そうすると、上記の画面が表示されるのでアルバム作成をクリックして写真を選ぶだけ。
メッセージでそのまま送ると画像をダウンロードできる期限が決まっていたりするけれど、アルバムに保存しておけば画質も良く、保存しておくことができます。
これで失敗しない!立て看板での撮影必勝法
入園・入学式の撮影で記念になる立て看板横の写真。撮影スポットにもなるので、順番待ちで後ろの人が待っていたりすると焦って撮影してしまい、失敗してしまうというケースも。そこで、ママカメラマンに教えてもらった立て看板撮影テクを筆者が実際に試してみました。
何パターンか撮影しておこう!
【立て看板の真横に立って撮影】
入学式の前に練習しておこう!ということで、公園の入口にある立て看板で撮影。
まずは、定番の立て看板横に立ち子どもと文字がしっかり映るように縦で撮影。しかし、この構図だと看板と子どもだけでまわりの様子や空間がわかりません。
【背景も入れて撮影】
次は、横で少し引きぎみに撮影。この構図だと公園の雰囲気がわかりますね。幼稚園や学校で撮影する場合は、桜の木、校舎、校庭などが写るようにすると◎
【遠近法を利用して撮影】
引きで撮影すると子どもが小さく写るので表情がわかりにくくなってしまいます。そこで、子どもに手前に来てもらい、看板と背景を一緒に撮影すれば、子どもの表情もしっかりおさえられます!
子どもの立つ位置や構図で、見栄えは全くちがいますね!写真を撮るときに子どもの手が動いたり、じっとしていられないときは、両手に飴などの小さなお菓子を握らせる、連写モードで撮影するなど工夫をすると良いショットが撮れるかもしれません。
ビックカメラに聞いた!人気のミラーレス一眼レフカメラ機種ランキング
入園・入学をきっかけにカメラの購入を考えているパパママも多いのではないでしょうか。子育て世帯にはコンパクトながらキレイな写真が撮影出来るミラーレスが人気!ビックカメラ有楽町店カメラコーナー主任、藤本 恵嗣さんに10万円前後でパパママに人気のミラーレス一眼レフベスト5を教えてもらいました。
1位 EOS Kiss M2 ミラーレス一眼カメラ EF-M15-45 IS STM レンズキット
※ブラック、ホワイト2色あり
約2410万画素の一瞬でピントを合わせるデュアルピクセルCMOSを搭載。センサー面の広範囲で高精度かつスピーディーなピント合わせを実現してくれます。構図内に全身が写っているような状態でも、一瞬で瞳を検出してフォーカス。一度瞳にピントを合わせたら、被写体が動いても追従してピントを合わせ続けるので、「撮りたい」と思った瞬間のイキイキとした表情を撮り逃しません。
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2位 PEN E-PL10 ミラーレス一眼カメラ 14-42mm EZ レンズキット ホワイト
※ブラック、ホワイト、ブラウン3色あり
小型・軽量ながらも、ボディー内手ぶれ補正機構や可動式液晶モニター、スマートフォンとの連携機能を備えているので一眼カメラ初心者でもクリエイティブな写真表現を簡単な操作で楽しめます。誰でも簡単・快適に使えるように、タッチAFシャッターや下開きモニターなど、わかりやすい操作性で撮影できます。スマートフォンとの接続や画像の転送も簡単に行えるのでデータ管理もしやすいです。
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3位 ILCE-6100L ミラーレス一眼カメラ α6100 パワーズームレンズキット
※ブラック、ホワイト2色あり
瞳を検出してピントを合わせ続ける「リアルタイム瞳AF」の精度・速度・追随性・操作性が向上。シャッターボタンを半押しするだけで瞳AFが作動し、ピントを合わせたい瞳の左右を切り換えることも可能に。従来のロックオンAFを一新した「リアルタイムトラッキング」機能を搭載。狙いたい被写体を指定してからシャッターボタンを半押し、もしくはモニター上でタッチするだけで、カメラまかせで高精度に自動追尾してくれる便利な機能も魅力的。
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4位 EOS M200 ミラーレス一眼カメラ EF-M15-45 IS STM レンズキット
※ブラック、ホワイト2色あり
簡単・気軽に写真が撮れる、初心者にもおすすめのカメラ!約2410万画素APS-CサイズCMOSセンサーを搭載。スマートフォンに連携できて、SNSへも簡単に写真アップロードできるので画像共有もらくらく。モニターは、スマートフォン感覚で操作できるタッチパネル方式。さまざまな機能の選択・設定をはじめ、フィルター効果の調整、再生中の画像送りなどが画面のタッチで行えます。
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5位 X-A7LK ミラーレス一眼カメラ レンズキット
※キャメル、シルバー2色あり
フィルムカメラのようなデザインがおしゃれなミラーレス一眼レフ。新開発の約2424万画素APS-Cサイズセンサーを採用。超高感度ISO 51200でもノイズの少ないクリアな写真を撮影できるため、暗いシーンや動きの速い被写体の撮影で威力を発揮します。動く被写体や顔・瞳を素早く正確に捉えるAFで決定的な瞬間を逃しません。また本格的な4K動画も実現!明るい大型ワイド液晶モニターで操作もしやすいです。
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インスタでみつけた!みんなの入学式の写真
入園・入学式の看板横など定番の写真だけではなく、構図やシチュエーションを変えるだけでおしゃれな写真が撮れる!インスタでみつけた真似したくなるような、素敵な写真を紹介します。
@yuki___12345
入学式では、家族写真を撮るのが難しい!そこで、お出かけ前にリラックスした状態で家の前で家族写真を撮るのもいいですね。
@smile_a.s.kさん
入学式といえば桜のイメージがありますが、開花が早くて当日には散ってしまうということも。そこで入学式の前に桜が満開になったタイミングで記念撮影!入学式と登校の練習も兼ねて、ランドセルを背負って前撮りするのもいいですね。
@mari_maya_maoさん
姉弟で一緒に!リラックスショットを撮影。写真を嫌がる弟さんをやさしくエスコートしてくれるお姉さん。これもまた、良い思い出になりますね。
@yogastudiosuzuさん
色とりどりのランドセルを背負った後ろ姿。ランドセルを背負った子どもを撮影するのは、角度が難しいのですがこうやって、あえて後ろ姿を撮影するのもいいですね!真似したくなります。
写真は保存してプリントしよう!
写真を撮ったらそのまま放置しないで、パソコンやクラウドに保存したりプリントアウトして思い出をきちんと形に残しておきましょう。
データを保存した後は、アプリなどを使って簡単に写真をプリントできるサービスを利用するのもおすすめ。写真をしばらくため込んだままにしておくと、プリントするのが億劫になってしまうので月に1回プリントする!など定期的に写真を整理するのがおすすめ。
ママカメラマンに聞いた、入園・入学式の撮影テクを紹介しましたがいかがでしたか?一生に一度の大切な日、素敵な思い出が残るような写真が撮れるといいですね!
教えてくれたのは…
田中 麻以さん
小学館写真室所属。日本大学芸術学部写真学科卒業後、出版社撮影アシスタントを経て、2008年入社。
ファッション撮影をはじめ、タレント撮影や料理撮影、ニュースの現場まで、さまざまなジャンルの撮影を担当。
プライベートでは1児の母。
取材協力:ビックカメラ
文/やまさきけいこ