子どもの「褒め方・叱り方」正解は?リアルなお悩みに答えます。【井桁先生の子育て相談】

「できるだけほめて育てたいけれど、どんな言葉をかければよいのかわからない」「毎日、叱ってばかりで疲れてしまう」など、子供のほめ方・叱り方に関する悩みはつきないもの。今回は人気保育士の井桁容子先生に、実際にママから寄せられれたお悩みに答えていただきました!

こんなときどうほめる?叱る?ママたちからのリアルQ & A

Q1 うちの子はほめるところが見つからなくて困っています

どんな人にも必ず長所はあるので、ほめるところがないと感じるときは、短所だと思うところを反対の視点から見てみましょう。「落ち着きがない」という短所は「活発だ」という長所でもありますし、動きがのんびりしている子は想像力が豊かでいろいろなことに思いを巡らせていることが多いものです。祖父母やパパ、ママ友などの意見も参考にしながら、ほかの子と比べるのではなく、「この子のいいところ」に目を向けていきましょう。

 

Q2 身の危険がある場合ではどのように叱ればよいですか?

「熱くて火傷をするので触ってはダメ」というように、やってはいけない理由を必ず説明しましょう。目線を合わせて、「こういうことをして大ケガをしたら、パパやママと離れて病院にお泊まりしなければならなくなってしまうよ」と真剣に伝え続けることが大切です。

 

Q3 できないことが多く、同じ失敗ばかりするので叱ってばかりで疲れます

「失敗せずに早くできるようになってほしい」と願うのは、葉っぱを食べている青虫に「飛びなさい!」と言っているようなもの。育て急ぐ必要はありません。大人には“失敗”に見えることも、「納得できるまで自分でやってみたかった」という場合もあれば、見えにくい・聞こえにくいといった症状があって本人が困っている場合もあります。「できないのは何か理由があるかも」という視点をもつと、子供の気持ちに寄り添いやすくなりますよ。

Q4 夫はしつけに厳しいのですが、ほめる・叱るの基準は夫婦でそろえるべき?

夫婦どちらかが厳しくてもよいのですが、子供はパパとママの両方から認められたいと思っています。叱るだけではなく「パパも○○ちゃんが大好きだよ」という気持ちは伝えていけるといいですね。夫婦の価値観のずれが大きい場合は、子供の目に留まらないところで冷静に話し合いを。

 

Q5 外出先で困った行動をされても、周囲の目があるので強く叱れません

子供が騒ぎ出してから注意するのではなく、「電車の中には具合が悪い人や静かに考え事をしたい人もいるから、迷惑をかけないように小さな声でお話しようね」というように、どうしてほしいのかを出かける前に伝えておきましょう。この年代の子供にとって、長時間おとなしくしていることは難しいので、美術館など静かにしなければならない場所に連れて行くのはできるだけ控えるといった配慮も必要です。

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井桁先生から悩めるママへのメッセージ

子供をほめ合える仲間をつくりましょう

今のママたちは「人と同じことができて当たり前」という風潮が強い時代に育てられてきた世代なので、母としての自分の評価や世間体が気になる人も多いかもしれません。でも、世間から見て「いいお母さん」になろうと気負わずに、もっと肩の力を抜きましょう。そうすれば自然と子供の気持ちに目を向けられるようになり、「子供にとってうれしいお母さん」になれるはずです。

ママひとりだけで子育てしていると、どうしても子供の欠点が目につきやすいので、子育て仲間と、お互いの子供のよいところをほめ合うのを習慣にすると気持ちがラクになりますよ。

 

お話をうかがったのは

 

井桁容子 先生

保育の根っこを考える会主宰。福島県いわき市生まれ。
東京家政婦大学短期大学保育科を卒業後、同大学ナースリールームに2017年3月まで勤務。
おもな著書に『ありのまま子育て―やわらか母さんでいるために』(赤ちゃんとママ社)、『保育でつむぐ 子どもと親のいい関係』(小学館)など。

 

 

 

『保育でつむぐ子どもと親のいい関係』(小学館)

 

 

イラスト/Chao 構成/童夢

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