こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。特別なおやつのひとつに「クッキー」がありませんか?私、クッキーづくりが上手になりたいな!なんて希望があったのですが。お菓子作りのセンスがなくて、実は敬遠していたんです。でも、赤ちゃんや幼児さんでも食べられるクッキーがあるといいな!と思って保育所給食で提供するようになって「クッキーづくりは意外に簡単!」と知ることに!今回は、お菓子作りが何となく「苦手!」と感じているママでも簡単にチャレンジできるクッキーを紹介します。
離乳食期のおやつにクッキーがぴったり!手作りしてみよう
クッキーは、手づかみ食べしやすいおやつのひとつです。また、適度な固さがあるので、前歯で噛み切り奥歯でカミカミするのにもいいおやつです。
離乳食のクッキーはいつから?
離乳食用のクッキーを食べられるようになるのは、赤ちゃんが前歯でかじりとり、奥歯で食べ物をカミカミできるようになる頃がいいでしょう。カミカミできるようになってくるのは離乳食後期(9~11カ月)ですが、クッキーはある程度固さもありますので、離乳食後期スタートしたての頃からクッキーを与えるのはまだ早いです。しかも、おやつは1歳以降に「3回の食事以外の補食」として与えるものですので、1歳頃を目安にスタートするといいかなと思います。お子さんの噛む様子を見つつ始めてみましょう。
形や大きさは?
形や大きさは、赤ちゃんが手づかみしやすい大きさです。丸く平べったいクッキーなら直径3㎝程度。スティック状なら3㎝くらいの長さがいいでしょう。
卵・バター・砂糖は使用してもOK?
クッキーの材料には、卵、バター、砂糖が入っています。卵は離乳食完了期でしたら全卵食べられるようになっていますので使ってもOK!でも、バターや砂糖は大人のクッキーのようにふんだんに使うことはやめておきましょう。赤ちゃん用のクッキーはバター、砂糖は少量で。もし、他の食材で甘みに変えられるものがあるなら、砂糖の代用として使うのも一つの方法です。油や甘みが普段の食事よりも多いクッキーですので、食べるときは「少量」。食べる頻度は「時々」にするといいですね。
市販のホットケーキミックスを使ってもいい?
市販のホットケーキミックスを使えば、クッキーを手軽に作ることができます。でも、ホットケーキミックスには、甘みがありますので砂糖をプラスしないようにしましょう。
離乳食期におすすめ!簡単にできるクッキーの作り方
では、離乳食期に食べられるクッキーの基本レシピを紹介します。
離乳食クッキー基本レシピ
材料
小麦粉 50g
バター 5g
卵 20g
牛乳 10ml
*甘みが必要なら、きび砂糖 5g
作り方
1.卵は溶きほぐす。バターは湯煎して溶かす。
2.ボウルに1と小麦粉、牛乳を混ぜ、粉っぽさがなくなるまでこねる。
3.ラップに包んで冷蔵庫で冷やす
4.3を取り出し、小さく丸く丸めてつぶした形をいくつか作る
5.オーブンを170度の余熱で温めてから、12~15分焼く
オーブントースターで作るには
オーブントースターで作る時は、もし温度設定できるのなら170度に設定します。オーブントースターだと場合によっては焦げてしまうこともあるので、ある程度焼き目が付いたら、アルミホイルを上にかぶせるといいでしょう。
冷凍保存方法
クッキーを冷凍保存するときは、焼く前の生地をラップに包んで冷凍します。保存期間は1週間です。
離乳食クッキーレシピ
バナナスティッククッキー
材料
小麦粉 50g
ベーキングパウダー 3g
バナナ 30g
バター 5g
作り方
1.小麦粉とベーキングパウダーを混ぜ合わせる。バナナをボウルの中でトロトロになるまでつぶす。バターは湯煎して溶かす。
2.小麦粉+ベーキングパウダーとバナナを混ぜ合わせ、バターを混ぜ入れる。
3.ラップに包んで冷蔵庫で冷やす
4.3を取り出し、1㎝の厚さに伸ばして包丁でスティック状に切る
5.オーブンを170度の余熱で温めてから、12~15分焼く
*バナナの種類によって、小麦粉の調整が必要なことがあります。生地がべたつく場合は少し小麦粉を足してあげましょう。
卵・バターなしのきなこクッキー
材料
小麦粉 50g
きな粉 5g
ベーキングパウダー 3g
植物油 小さじ2
牛乳 小さじ2
*甘みが必要なら、きび砂糖 5g
作り方
1.小麦粉、きな粉、ベーキングパウダーをよく混ぜ合わせる
2.植物油と牛乳を混ぜ入れ、生地をもみながらまとめる
3.ラップに包んで冷蔵庫で冷やす
4.3を取り出し、1㎝の厚さに伸ばして包丁で3×3㎝に切る
5.オーブンを170度の余熱で温めてから、12~15分焼く
かぼちゃのソフトクッキー
材料
小麦粉 50g
かぼちゃ 25g
卵 10g
バター 5g
作り方
1.かぼちゃは皮と種とワタを取って2㎝角に切り、蒸し器で蒸す。卵は溶きほぐす。バターは湯煎して溶かす。
2.ボウルにかぼちゃを入れ、細かくつぶす。小麦粉、卵、バターを混ぜ、粉っぽさがなくなるまでこねる。
3.ラップに包んで冷蔵庫で冷やす
4.3を取り出し、小さく丸く丸めてつぶした形をいくつか作る
5.オーブンを170度の余熱で温めてから、12~15分焼く
*かぼちゃの種類によって、小麦粉の調整が必要なことがあります。生地がべたつく場合は少し小麦粉を足してあげましょう。
多めに作って、ママも赤ちゃんと一緒に、おやつタイムを楽しんでくださいね!
記事執筆
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。