買い物、公園、選挙も!地域におけるSDGsできる取り組み事例はこんなにある!

 あなたの暮らす地域で、SDGsに取り組むにはどんな方法があるでしょうか? まずは自分が何に関心があるか探ってみることから始めてみましょう。その上で、自分に何ができるか、考えるきっかけにしてみませんか。

今回は、地域における身近なSDGsの取り組み事例をご紹介します!

地域のお店を利用する=SDGsの取り組みになる

みなさんは、普段のお買い物はどこでしているでしょうか? ネット通販はとても便利ですが、地域のお店で買い物をすることが、SDGsに取り組むことにつながっています。

地産地消にこだわろう

地元で採れた農産物や水産物などをその地域で消費することを、地産地消といいます。遠方から食材を運ぶ際に、トラックや飛行機、船などを使うと、その分エネルギーが必要になってしまいます。地域で生産されたものなら、輸送の際のエネルギーの使用を抑えることができますね。

また、生産者と消費者との距離が近いため、生産者にとっては消費者のニーズや反応を直接受け取ることができ、消費者にとっては鮮度がよく栄養価の高い食材を手に入れることができます。直売所や道の駅などで、地域で生産されたさまざまな野菜や食材を選んでみましょう。

地域の雇用を守ろう

地域に根差したお店を利用することは、地域の雇用を守ることにもつながります。

例えば地元のレストランで使用する野菜が地元で採れたものであれば、レストランで働く人の雇用も、農家の人の雇用を守ることにもつながっていきます。レストランが繁盛すれば、地域の活性化につながります。子どもたちの健やかな育ちのためにも、地域の支えがあることは心強いですね。大人にとっても地元に大好きなひいきのお店があるのは嬉しいものです!

スーパーマーケットのリサイクルボックスを活用しよう

スーパーマーケットでは、リサイクルボックスが設置されているところも多いですね。食品トレーやペットボトル、牛乳パックなどをリサイクルとして出しに行くことができ、とても便利です。回収されたものは、再び商品の原料の一部として生まれ変わったり、食品のトレーになったりと効率よくリサイクルされています。リサイクルボックスを上手に利用しましょう。

また、スーパーによっては地産地消コーナーが設けられている場合も多く、地元産の野菜や果物などを選んで購入することができます。

身近で困っている人に協力しよう

子ども食堂に参加してみる

子ども食堂とは、家庭で一人でご飯を食べなければならない子どもや、貧困家庭で満足にご飯が食べられない子どもたちに、無料もしくは低額での食事を提供する食堂のことをいいます。日本全国に、どんどんその数を増やしています。

 【全国のこども⾷堂の数の推移】

▲出典:NPO法人 全国子ども食堂支援センター むすびえ https://musubie.org/

 子ども食堂は、社会的に大きな役割を持っています。コロナ禍で人の集まる食堂として開催することは難しくても、食材配布やお弁当で子ども支えるなど、精力的に活動しているところが多いです。

子ども食堂の運営は、寄付や公的補助、助成金などでまかなわれています。子ども食堂に賛同し、活動したいと思った時、ボランティア、食材寄付、運営資金の寄付、団体・企業として支援するなど、さまざまな関わり方があります。

参考:NPO法人 全国子ども食堂支援センター むすびえhttps://musubie.org/、

農林水産省https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomosyokudo.html

インクルーシブ公園を広めよう

インクルーシブ公園を知っていますか? インクルーシブとは、「包摂的な」「排除されない」というような意味があり、障害のある子もない子も一緒に遊べるよう配慮された公園のことをいいます。

【インクルーシブ公園の特徴】

・車いすに乗ったまま遊べるよう砂場が高い位置に設定されている

・ブランコは、ベルトでしっかりと体を固定できるものや、大人と子供が乗り込める大きな形のものが設置されている

・大型遊具のスロープが、車いす同士でもすれ違えるほど広い

・大人が付き添って一緒に滑れるように滑り台の幅が広い

・子どもを横たえて休ませられるような座面の広いベンチがある

上で挙げた特徴以外にも、公園によって数多くの細やかな配慮がされています。

障害を持つ子どもが安心して遊べるだけでなく、自分の暮らす地域の子どもたちと直接交流できることがインクルーシブ公園の持つ大きな役割となっています。まだまだ数の少ないインクルーシブ公園ですが、全国の子どもたちのために各地域に設置される必要があるでしょう。

これらの公園は、実際に障害のある子を育てているお母さんたちが声をあげて、行政に掛け合ったり、署名活動することで実現させたという例もあります。自分の住む町にもインクルーシブ公園ができたら…と思った時に、一緒に行動に移せそうな団体を探して仲間を募ってみたり、声をあげて実際に訴えてみることで実現に近づけることができますね。

リーダーを選ぶ権利を使おう

選挙に参加することもSDGsの取り組みのひとつです。地域のあらゆる問題に対する自分の要求や思いを持って、国や地方自治体のリーダーを自分で選びましょう。

すぐに何かが変わることは期待できないかもしれません。しかし、暮らしが悪い方向に行かないよう、責任を持って投票することが大切ですね。また、子どもたちにも、選挙権を持った時にしっかりと自分の意見を持って選挙に参加できるよう、投票する大切さを伝えましょう。

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地域への関心と愛着を持って取り組もう

地域の中においてもSDGsに取り組めることが多くありましたね。ご自身で探してみれば、まだまだできることがあるはずです。無理せずに続けられるところから取り組んでいけたらいいですね。

また、地域の課題によって、取り組む内容も変わってくるでしょう。地域で既に活動しているグループにコンタクトを取り仲間を募ったり、自ら情報を発信して活動を始めてみましょう。

自分の暮らしている地域のことを、「もっと知りたい」と関心をと寄せ、愛着を持ちながら、その地域に合った形でSDGsの活動に取り組んでいきたいですね。

 

記事監修

みらいい

「いいなぁ、みらい」をコンセプトに、子どもたちのみらいを切りひらくための機会を提供。webメディア「みらいい」やYouTube「みらいいチャンネルを中心とした先端教育に関する情報発信や成功体験を得るプロジェクトを推進。プログラミング教育やSTEM教育、SDGsに関する情報格差の解消を目指します。

今回の記事で取り組んだのはコレ!

  • 1 貧困をなくそう
  • 8 働きがいも経済成長も
  • 12 つくる責任つかう責任

SDGsとは?

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