離乳食の「鶏ささみ」はいつから? 下ごしらえや時期別量の進め方おすすめレシピ

離乳食が進んでそろそろお肉にチャレンジ! そんな時におすすめなのが「鶏のささみ」。ささみを離乳食に取り入れるときの時期やポイントと、時期別レシピを、離乳食インストラクターの中田馨さんに紹介してもらいます。

ささみを使った離乳食はいつから?

ささみは離乳食中期(7,8カ月頃)以降に

お肉の中でも最初に食べてOKなのが脂肪の少ない鶏のささみ。食べられるようになるのは、豆腐、白身魚を食べ慣れた離乳食中期(7,8カ月頃)以降です。

ささみのアレルギーはアレルギー表示特定原材料21品目

鶏肉は、アレルギー表示特定原材料21品目の中の1つです。「小麦、そば、卵、乳、落花生、えび、かに」などの表示する義務がある特定原材料よりは少ないけれど、アレルギーの症状が出るものです。

初めて食べるときは、1日1回、小さじ1の少量からスタート。できるだけ午前中に与え、食べた後の機嫌や肌の調子など、体調も見守ることが大切です。

ささみの下ごしらえ方法

離乳食に使う肉の中でも、最初に食べられるようになるささみを、赤ちゃんが食べやすいように下処理しましょう。

筋を取り除いてから調理しましょう

ささみを離乳食に使う場合、筋を取り除いてから調理を始めましょう。

生のままみじん切りしてもいいのですが、湯がいたらひっついて固まりになることもあります。ですので離乳食中期は、ある程度のかたまりを…

①湯がいてからみじん切り
②すり鉢ですりつぶす

などの処理をしたほうが、赤ちゃんの食べやすい離乳食が作れます。

ささみの量や大きさの目安

離乳食中期

量は、10~15gが目安です

★調理のポイント

離乳食中期は、2~3㎜のみじん切りで、豆腐くらいの舌でつぶせる固さが目安です。

ささみはパサパサしていて、飲みこみにくく感じる子もいます。みじん切りで食べにくいようなら、更にすり鉢ですりつぶしたり、水溶き片栗粉でとろみをつけて食べてみましょう。

離乳食後期

量は、15gが目安です

★調理のポイント

離乳食後期は、5~7㎜角で、バナナくらいの固さが目安です。

上の中期にも書いたように、ささみはパサパサしていて、飲みこみにくく感じる子もいます。5㎜で食べにくいようなら、みじん切りで進め、3㎜、4㎜と徐々に大きさに変化を加えましょう。水溶き片栗粉でとろみをつけてもいいです。

離乳食完了期

量は、15~20gが目安です

★調理のポイント

離乳食完了期は、1㎝角で、肉団子くらいの固さが目安です。

奥の歯茎でカミカミと噛めるようになりますが、食べにくいようなら、ささみを片栗粉にまぶしてから湯がくとパサつきが軽減されます。

離乳食のささみの冷凍保存

ささみを使った離乳食を保存する場合は、1食分を小分けの容器に入れて保存します。

ささみは、生でも火を通した後でも冷凍できます。どちらも、1回分をラップに包み冷凍します。離乳食に使うときは、冷凍されたままおろし金ですりおろすこともできます。すりおろせると離乳食中期の離乳食づくりに便利です!

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離乳食の時期別ささみのレシピ

では、ささみを使った離乳食レシピを各時期ごとに紹介しますね!

【中期】 ささみの豆乳シチュー

離乳食中期の赤ちゃんから食べられる、ささみを使った豆乳シチューです。お野菜たっぷり美味しいですよ。豆乳がない場合は牛乳で代用OKです。

<材料>

鶏のささみ 10g
にんじん 10g
じゃがいも 10g
ブロッコリー(花蕾) 5g
豆乳 50ml
かつお昆布だし 100ml

<作り方>

・材料はすべて煮やすい大きさに切る

1.かつお昆布だしで、にんじん、じゃがいも⇒ささみ、ブロッコリーの順に切る

2.1をみじん切りする。ささみはすり鉢ですりつぶす

3.1の煮汁50mlと豆乳を入れて弱火でコトコト煮る

*強く沸騰させると、豆乳がモロモロになるので弱火でゆっくり沸騰させる

【後期】ささみのレンコンおろし煮

パサパサしたささみを、すりおろしたレンコンのとろみで食べやすくします。ささみが食べにくく、べーと出す場合はもっと小さく刻んでもOK!

<材料>

鶏のささみ 15g
レンコン 10g
かつお昆布だし 100ml
しょう油 0.5ml

<作り方>

・レンコンはすりおろす

1.かつお昆布だしで鶏ささみを入れて煮て、火が通ったら取り出し5㎜に切って鍋に戻す

2.レンコンを加えて弱火でしっかり火を通す

3.しょう油で風味付けする

【後期】鶏ささみとキャベツのスープ

昆布だしと鶏ささみのうまみたっぷりの、あっさりスープです。写真の食材の大きさは離乳食完了期です。

<材料>

鶏ささみ 15g
にんじん 15g
キャベツ 5g
昆布だし 150ml
しょう油 0.5ml

<作り方>

・鶏ささみは、5㎜に切る

・にんじんは、1㎝厚さに切る

・キャベツは、煮やすい大きさに切る

1.昆布だしでにんじん⇒キャベツ、鶏ささみを入れて煮る。火が通ったら取り出し、にんじんとキャベツは千切りに。ささみは5㎜に切って鍋に戻す

2.再加熱して、しょう油で風味付けする

【完了期】ささみのゴロゴロ野菜煮

完了期に入った赤ちゃんには、ささみと野菜を1㎝角に切って、それぞれの食材の感触を味わってもらいましょう。

<材料>

鶏のささみ 15~20g
にんじん 10g
玉ねぎ 10g
じゃがいも 10g
ほうれん草 5g
かつお昆布だし 150ml
しょう油 0.5ml

<作り方>

・ささみ、にんじん、玉ねぎ、じゃがいもは㎝角に切る

・ほうれん草は、下茹でして1㎝に切る

1.かつお昆布だしで根菜⇒鶏ささみの順に入れて煮る

2.ほうれん草を加え、しょう油で風味付けする

【完了期】ささみチーズ焼き

大人も同じメニューで、美味しくささみをいただけます!  パパママはチーズをカリカリに焼いてもいいですね。

<材料>

鶏のささみ 20g
チーズ 5g

<作り方>

・ささみを5mmの薄切りにする

1.フライパンに鶏ささみをおいて、蓋をして両面蒸し焼きする

2.チーズをふりかけて溶かす

離乳食のささみに関する体験談

HugKumでは先輩ママパパ約100人に、離乳食のささみの取り入れ方についてアンケートを実施しました。

Q.離乳食でお子様は「ささみ」を好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?

Q.離乳食でお子様は「ささみ」を好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?

結果は、1/4のママパパは離乳食にささみを取り入れていなかったものの、離乳食でささみにチャレンジした赤ちゃんの多くは、嫌がらずに食べてくれていたようです。

ママパパの体験談

「そのままだと食べないこともあったので、小さく刻んだりして他の食材と合わせて出した」(30代・神奈川県・子ども1人)
「パサパサしているので、とろみを強めにつけ食べやすいようにした」 (30代・長野県・子ども2人)
「細かくした舌触りが嫌いなようであった」(30代・愛知県・子ども1人)
「細かく砕いてもなかなか食べづらそうだったので無理にあげませんでした」(30代・埼玉県・子ども2人)
「サラダ用のささみを買ってきて細かく刻んで他のものと混ぜたりしながらあげた」(30代・沖縄県・子ども1人)

脂肪分の少ないささみは、パサついた食感が赤ちゃんには食べにくく感じるこことも。片栗粉などでとろみをつけたり、繊維質を細かく切って他の食材に混ぜ、赤ちゃんが食べやすく調理したなどの回答が多くあつまりました。

離乳食にぴったりのささみを上手に活用して

ささみは脂肪分が少ない良質なたんぱく質が含まれています。他の鶏肉に比べ、脂肪や皮を取りのぞかなくても良いので、離乳食づくりに手軽に取り入れることができます。

また、鶏ささみを入れることでその離乳食のうま味がアップ!  離乳食に大活躍する食材の一つですので、どんどん取り入れてみてくださいね!

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記事執筆

中田馨|離乳食インストラクター

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。

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