「ウチの子だけが悪いわけじゃ…」「先生が怖すぎる」担任の先生との接し方をアドバイス|『小一』子育て相談室

学校生活に慣れてきたころの小学一年生とその保護者にとって、友達とのやりとりのほかによくきく悩みのひとつが「先生とのトラブル」。先生との接し方についてのお悩みを、子育てアドバイザーで心理士の藤田敦子先生にうかがいました。

Q:相手も悪いのに謝るようにと先生に言われました。

 学校から電話があり、息子が女の子を突き飛ばしたので、親御さんに謝りの連絡を入れてくださいと言われました。幸い、けがはなく、先生が仲裁に入ってくれて、仲直りしたとのことでした。先生の話によると、息子が一方的にやったのではなく、その子に嫌なことを言われ、それに腹を立てて体を押したのだそうです。その後、すぐに相手の家に連絡し謝罪しました。相手の親御さんは「気にしないでください」と言ってくれたものの、「いや、うちの子もあなたの娘に嫌なことを言われたのに謝罪はないの?」と思ってしまいました。私の考え方は間違っていますか?(SEIKAさん)

A:わが子の話をよく聞いて、心配や不安なことは、先生に相談しましょう。

女の子は男の子より言葉の発達が早いため、同じようなトラブルの相談はよくあります。男の子は女の子に言われたことに腹を立て、言葉ではなく先に手が出てしまうケースもあります。きっと先生も2人の話をよく聞いたうえで仲直りをさせたのだと思いますから、保護者への事後報告のつもりだったのかもしれませんね。

わが子が相手を傷つけたと知ったとき、親はあわてて「どうしてそんなことしたの!?」と、子どもを責めてしまいがちです。けれど、このお子さんのように、手を出してしまった理由は必ずあります。「どうしたの?」と穏やかに、子どもの話を聞いてくださいね。

そして、SEIKAさんが感じているモヤモヤは、「嫌なことを言われなかったら、息子は手を出さなかった」ということではないでしょうか。また、相手のお母さんが謝らなかったことから、そのことにちゃんと気づいていないのではないかという心配もありますよね。

気になるようでしたら、担任の先生に相談してみましょう。その際は、事前に伝えたいことを箇条書きにしておくと、冷静に話すことができますよ。

Q: 担任の先生が厳しくて、緊張してしまいます。

 娘の担任は、50代のベテラン先生です。頼りがいがあって、いい先生だとは思うのですが、厳しい部分があり、苦手です。子どもに大声で「違いますよ」と注意していたり、保護者会では「1年生の忘れ物は親の責任です!」と言われて震え上がりました。以来、学校で先生を見かけると緊張してしまいます。先生と話す機会もあるので、緊張しない方法があれば教えてください。(M・Oさん)

A:先生の言葉をポジティブにとらえましょう。

お母さんにとって、年配のベテラン先生は厳しく、怖いと感じることもあるでしょう。こうした相談は、私のところにもよく寄せられます。担任の先生は変えられませんからね。そんなときは「先生のいいところを探してみましょう」とアドバイスしています。

また、保護者に向けられた先生の発言をポジティブにとらえることで、印象もだいぶ変わるのではないでしょうか。例えば、「1年生の忘れ物は親の責任です」と言われたことについては、言葉は厳しく感じたかもしれませんが、間違ったことを言っているわけではありませんよね。お母さんが学校の準備を手伝うことで、忘れ物も防げますし、何より親子で関わる時間が生まれます。

子どもだけでなく親もしっかり指導してくれる先生なのだと思えば、「怖い」先生から「頼もしい」先生へと見方が変わってきませんか?

次に先生に会うことがあれば、ぜひお母さんのほうからあいさつしましょう。「○○がいつもお世話になっております。忘れ物しないように、親子でがんばっています」などと伝えれば、先生も喜ばれると思いますよ。苦手と思って相手を避けるのではなく、懐に飛び込んでしまえばいいのです。

それから、最も大切なのは、子どもに先生の悪口を絶対に言わないことです。子どもは毎日学校で先生と一緒に過ごします。それなのに、お母さんが「先生、怖かった」なんて言ってしまうと、学校が一瞬にして怖い先生がいるところになってしまいがちです。

反対に、いいところはどんどん子どもに伝えましょう。子どもから「お母さんが、先生のことを頼もしいって言ってたよ」などと伝われば、先生もうれしいはず。先生を味方につけて、子どもをしっかり見てもらいましょう。

\私がお答えしました/

ぺたほめ医専アカデミー代表・日本心理学会認定心理士
藤田 敦子 先生

ほめて認める独自の育児法により、息子ふたりは公立医学部に現役合格。

1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。

『小学一年生』2021年7月号 別冊『HugKum』 イラスト/やまのうち直子 撮影/黒石あみ(小学館写真部) 構成/天辰陽子

目からウロコ!小学生のプリント整理や忘れ物防止アイデアを整理収納アドバイザーが伝授
どうなる?プリント整理と忘れ物問題 「家事育児に追われて家の中がゴチャゴチャ!」「本当はスッキリ暮らしたいのに…」という悩みを抱えてい...

編集部おすすめ

関連記事