目次
魔の3ヶ月とは? 生後3ヶ月の赤ちゃんのここが大変!
「魔の3ヶ月」と言われる赤ちゃんが、ママやパパをどのように困らせているのか、はじめに、その行為や特徴を見ていきましょう。
ギャン泣き
生後3ヶ月になると「ギャン泣き」することが多くなるといわれています。ひどいケースでは、30分くらい泣き続ける赤ちゃんもいるようです。
夕方に激しく泣く「黄昏(たそがれ)泣き」もこの頃からはじまります。そのほか、お風呂に入るときやチャイルドシートに乗せたときなどもギャン泣きすることがあります。
寝ぐずり
五感が発達し、光や音を感じ取れるようになることから、ちょっとした不快なことがあると「寝ぐずり」しやすくなります。また、日中の疲れや、ママにかまってほしいという感情、睡眠サイクルが整わず眠りの切り替えができないことなどからも、寝ぐずりを起こします。
抱っこしていないと泣く
布団やバウンサーなどに赤ちゃんをおろすと、ギャン泣きすることがあるかもしれません。赤ちゃんを泣き止ませるためには、抱っこし続けなければならず、ママやパパは疲れてしまうことが多くなります。
魔の3ヶ月に関する体験談
HugKumでは、0~2歳のお子さんがいるママやパパに、お子さんの魔の3ヶ月についてアンケートでお聞きしました。体験談をご紹介します。
魔の3ヶ月の原因や理由
「魔の3ヶ月」といわれる赤ちゃんの行為や特徴はなぜ起きるのでしょうか。考えられる原因や理由を解説します。
変化にとまどっている
生後3ヶ月になると、首がすわるようになったり、音の鳴るほうを見たり、自分の手でおもちゃをにぎったりできるようになります。生後1〜2ヶ月に比べて、格段に成長し、発達している時期です。日々、新しくできることが増えていくので、その変化に驚き、戸惑っている可能性があります。
ぐずりが出やすい時期「メンタルリープ」だから
「メンタルリープ」という言葉をご存知ですか。これは、赤ちゃんの脳の成長に合わせて、決まった時期にぐずったり、泣いたりしやすくなることを意味します。メンタルリープは、生後20ヵ月の間に10回訪れるといわれています。
メンタルリープが訪れる時期は、次のとおりです。
1回目(5週目)
2回目(8週目)
3回目(12週目)
4回目(19週目)
5回目(26週目)
6回目(37週目)
7回目(46週目)
8回目(55週目)
9回目(64週目)
10回目(75週目)
生後3ヶ月は、3回目のメンタルリープに該当します。寝ぐずりや激しく泣くのは、メンタルリープが影響しているのかもしれません。
参考:メンタルリープ研究所
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感情表現をしている
生後3ヶ月になると、感情表現ができるようになります。甘えたような泣き声を出したり、不快なことがあったり寂しかったりすると泣くことで表現するようになるのもこのころです。
多くの感情を泣くことで表現するので、この時期の赤ちゃんは泣くことが多くなると考えられます。
生後3ヶ月の赤ちゃんの特徴
生後3ヶ月の赤ちゃんの授乳間隔、睡眠時間、視力、体重などの特徴を解説します。
授乳間隔
生後3ヶ月以降の授乳間隔は、およそ3〜4時間間隔です。個人差がありますが、1日5〜6回程度になります。この時期になると胃の容量も大きくなり、1回で飲める母乳の量が増えてきます。
睡眠時間
1日の睡眠時間は14~15時間ほどです。生まれて間もないころの睡眠時間は16〜20時間なので、生後3ヶ月になると、睡眠時間はやや短くなります。また、昼と夜の区別がつきはじめ、少しずつまとまって眠るようになることがこの時期の特徴です。
参照:未就学児の睡眠指針-厚生労働科学研究費補助金未就学児の睡眠・情報通信機器使用研究班
視力
生まれたばかりの赤ちゃんは目の前のものが動くのがわかる程度の視力ですが、生後3ヶ月になると、視力は0.05程度になります。動くものを目でゆっくり追うことができるようになったり、見たいもののほうに視線を合わせることができるようになるのもこのころです。
参照:眼科健診マニュアル-日本眼科医会
体重
生後3ヶ月の赤ちゃんの体重はどのくらいなのでしょうか。男の子、女の子、それぞれ見ていきましょう。
男の子の平均体重は、生後2~3ヶ月で5.83kg、生後3~4ヶ月で6.63kgです。生まれてすぐは約3kgなので、2〜3kg増えていることがわかります。
女の子の平均体重は、生後2~3ヶ月で5.42kg、生後3~4ヶ月で6.16kgです。女の子も生まれてすぐの体重は約3kgですので、3ヶ月になると2〜3kg増えます。
参照:平成 22 年乳幼児身体発育調査報告書-厚生労働省
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生後3ヶ月の赤ちゃんのスケジュールと生活リズム
生後3ヶ月になると、夜にまとめて眠れるようになり、生活リズムがつきやすくなります。ここでは、3ヶ月の赤ちゃんの1日のスケジュールと、生活リズムを整える方法を紹介します。
1日のスケジュール
3ヶ月の赤ちゃんの1日のスケジュール例をご紹介します。あくまで一例ですので、この通りにしなければならないということではありません。
6:30 起床、授乳1
9:30 授乳2
10:00 お散歩
12:00 昼寝
14:00 室内遊び
15:00 授乳3→昼寝
17:00 おふろ
18:00 授乳4
19:00 就寝
21:00 授乳5
生活リズムの整え方
生活リズムを整えるには、1日のスケジュールをパターン化することが大切です。だいたい同じ時間に同じことをすれば、自然と生活リズムが整っていきます。
1日のスケジュールのなかで、いくつかポイントがあります。以下のことに気をつけてみてください。
・朝はカーテンを開けて太陽の光を部屋に入れる。夜は暗くし、静かにして眠りやすい環境にする
・早寝・早起きを習慣化する
・日中は体を動かす
・赤ちゃんが過ごしやすい室温、湿度にする
3ヶ月健診がポイント!赤ちゃんの育て方・注意点
3ヶ月健診を受けて、その結果や医師からのアドバイスを育児に上手に活かしていきましょう。
3〜4ヶ月健診とは
3〜4ヶ月健診とは、生後3〜4ヶ月の赤ちゃんを対象に行う健康診査のこと。この健診の目的は、赤ちゃんの健康状況を把握することです。
また、医師や保健師などに育児のアドバイスをしてもらえるメリットもあります。
医師による問診・診察
医師による診察では、心音、首のすわり、運動機能、股関節の状態、皮膚、目、耳、性器など全身を診察し、赤ちゃんの体の発達の状況や、先天性の病気が潜んでいないかをチェックします。
また、問診では、
・首はすわっているか
・あやすと笑うか
・おむつの交換頻度
・便の硬さ
・授乳回数
・物を目で追うか
などを聞かれます。
具体的なアドバイスをもらった場合は、お家で試してみましょう。
身体測定
3〜4ヶ月健診では、赤ちゃんの身体測定も行います。身体測定の内容は、
・体重
・身長
・胸囲
・頭囲
などです。身体測定により、赤ちゃんの成長を確認します。
育児相談
赤ちゃんの成長や育児について、気になっていること、不安なことを医師や保健師に相談、質問することもできます。たとえば、
・赤ちゃんの成長について不安なこと、疑問点
・乳児湿疹のケア方法
・ミルクの量について
・夜泣きについて
・ギャン泣きについて
など、聞いてみるとよいでしょう。
そのほか、ママの体のことや育児についての不安などを相談することも可能です。
記事監修
河井恵美
看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。様々な診療科を経験し、看護師教育や思春期教育にも関わる。青年海外協力隊として海外に赴任後、国際保健を学ぶために兵庫県立大学看護学研究科修士課程に進学・修了。現在はシンガポールの産婦人科に勤務、日本人の妊産婦をサポートをしている。また、助産師25年以上の経験を活かし、オンラインサービス「エミリオット助産院」を開設、様々な相談を受け付けている。
編集部がピックアップ! 生後3ヶ月の赤ちゃんへのおすすめプレゼント
生後3ヶ月の赤ちゃんが気に入ってくれそうなプレゼントを選んでみました。プレゼントの参考にしてみてください。
「フィッシャープライス 楽しいメロディ! コアラの歯がため」
コアラのかたちの歯がため、赤ちゃんが耳を噛むと楽しいメロディが流れます。片方の耳には凹凸があり、手触りを楽しむこともできます。赤ちゃんの小さい手でも持ちやすいようにハンドル型になっているのがポイントです。
「アンパンマン ベビータンバリン」
振っても叩いても遊べるタンバリン。裏面には、ばいきんまんとドキンちゃんの彫刻が入っています。
「フィッシャープライス シグニチャーシリーズ おでかけ布えほん」
白、黒、赤のコントラストのある色が使われているので、目で追いやすく、視力の発達にもつながる布絵本。ページをめくるたびに指遊びが楽しめます。楽しい音や顔が映るミラー、歯固めなどでも遊べます。リングがついているのでマザーバッグやベビーカーに取り付けることもできます。
「魔の3ヶ月」は成長のあかし
「魔の3ヶ月」は、ママやパパの悩みが増える時期といえるでしょう。ですが、これらはすべて赤ちゃんの成長のあかしです。また、このころから生活リズムが整っていきます。ママ・パパがお互いに協力しながら、赤ちゃんの健やかな成長をサポートしてあげてください。
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文・構成/HugKum編集部