SDGsという言葉があちこちで聞かれるようになった今、「何かしたい」と思っても、具体的な動きを起こすのは意外と難しいですよね。特に、子育てや仕事に追われている世代はなおさら。そんな方が手軽に取り組めることとして、SDGsにつながる課題に取り組む団体に、寄付をするという形のアクションがあります。ご自身が関心を持った課題から関われるよう、この連載ではSDGsにつながる活動を行っている団体をあらゆる角度からピックアップ。第三回目は、日本赤十字社についてご紹介します!
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SDGsは「持続可能な開発目標」の略で、2030年までに世界中で力を合わせて達成しようとしている17の目標のこと。その中には、貧困の問題や、教育、ジェンダー平等、環境問題など様々なジャンルの社会課題が含まれています。
日本赤十字社とは?
赤十字という言葉は、お近くの病院や、献血の呼びかけなどで聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
赤十字は、第一回ノーベル平和賞受賞者である、スイス人のアンリー・デュナンが提唱した「人の命を尊重し、苦しみの中にいる者は、敵味方の区別なく救う」ことを目的とし、世界192の国と地域で活動する組織です。
日本赤十字社はそのうちの一社。1877年に、西南戦争での負傷者救護で初めての活動を行って以来、国内外における災害救護や、苦しむ人を救うために幅広い分野で活動しています。
どんな活動をしているの?
日本赤十字社では次のような事業を行っています。いくつかを詳しく見ていきましょう。
・国内災害救護・国際活動・救急法等の講習・青少年赤十字・赤十字ボランティア
・医療事業
・看護師等の教育
・社会福祉事業
・血液事業
1.国内災害救護
日本は地震や津波といった自然災害が起こりやすく、近年は異常気象によって台風や大雨の被害も増加しています。日本赤十字社は、災害時に備えて、赤十字病院の医師、看護師などを中心に編成される救護班を全国で約500班(約4,500人)も編成しているのだそうです。
いつ、自分の身に起きるか分からない災害。こういった体勢を整えてくれていることは、心強いですよね。
2.国際活動
世界中の災害や紛争、病気などに苦しむ人々を救うための活動も行っています。被災地への医療や衣食住の支援といった緊急時の救援だけでなく、その後の復興支援や、長期的な開発協力も行い、人々がもつ回復力の強化を支えています。
3.血液事業
皆さんの知っている献血も、日本赤十字社の活動のひとつです。
献血は、病気の治療や手術などで輸血を必要とする患者さんのいのちを救うため、健康な人が自らの血液を無償で提供するボランティア。血液を提供できるのは、6歳~69歳まで※の健康な方です。日本では、少子高齢化等の影響で、輸血を必要とする高齢者層が増加し、献血に協力できる若い世代が減少しています。
※65歳以上の方の献血については、献血いただく方の健康を考慮し、60~64歳の間に献血経験がある方に限ります。
どんな支援があるの?
災害時の被災者救護や新型コロナウイルスの感染拡大防止などの活動は、寄付によって行われています。このような、日本赤十字社の活動全般に対する寄付のほか、「海外救援金」、「国内災害救援金」も受け付けています。
義援金とは、災害により被災された方々を金銭的に支援するものです。日本赤十字社に寄せられた義援金は、全額が被災地の自治体に送られ、市区町村を通じて被災された方に現金で届けられます。
※義援金が日本赤十字社の活動資金や事務経費に使われることは一切ありません。
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支援の方法は?
クレジットカードでの寄付の他、金融機関の口座振替、郵便局・銀行の窓口などで受け付けています。このほか、クレジットカードのポイントや、Tポイントから募金する方法や、スマホアプリ J-Coin Pay「ぽちっと募金」からなど、様々な方法がありました。
Tポイントで募金をしてみた!
Tポイントを利用している人は、1ポイント1円から募金ができると知り、試してみました!
「寄付する」→「そのほかインターネットでのご寄付」のページから「Yahoo!ネット募金」をクリック。
「寄付する」をクリック
なんと、8ポイントしか保有していませんでした……。しかし、最後までやります! 「寄付する」をクリック。
寄付完了! こんなに簡単にできるとは驚きです! もう少しポイントが貯まってたら、再度チャレンジしてみたいと思います。
献血も支援のひとつ
献血も、日本赤十字社の活動を応援する方法のひとつです。献血血液から造られる血液製剤は、人工的に造ることはできません。また、輸血用血液には有効期間があるため、一時期に集中しない安定的な献血協力が不可欠なのだそうです。健康に自信のある方は、是非お近くの献血ルームに行ってみてはいかがでしょうか。
日本赤十字社 献血に関するページはこちら≫
支援額で何ができる?
募金した金額でできることを見てみましょう。
1回のみ2,000円を寄付すると…
感染症まん延状況下で、救護活動を実施する際に必要な防護具(マスク、フェイスシールドなど)2人分
毎月3,000円の寄付を1年間続けると…
災害時の避難先で快適に眠るためのキャンピングマット、枕、アイマスクなど一式を揃えた「安眠セット」12人分
毎月5,000円の寄付を1年間続けると…
避難先の生活で使えるマスク、ウエットティッシュ、ラジオ、懐中電灯、歯ブラシなど一式を揃えた「緊急セット」50人分
災害が増えているからこそ、支える人を支えたい
ここ数年、これまでに想像できなかったような自然災害が頻発。気候変動の影響により、このような災害は今後も増えていくと予想されています。
そんな中、災害の現場で活動をしてくださる方に感謝の気持ちが湧いてきますし、自分にできることは何かと考えさせられます。
皆さんの中でご興味がわいた方は、ご支援を検討してみてはいかがでしょうか。
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構成・文/寒河江尚子
参考/日本赤十字社ホームページ
画像提供/日本赤十字社
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