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スペアリブを圧力鍋でホロホロに!おすすめレシピをチェック
ホロホロになったスペアリブはおいしくて、食べやすいけれど、調理が大変そうというイメージがありませんか? でも、圧力鍋を使えば、時短で失敗も少なくスペアリブを調理することができます。
スペアリブを圧力鍋で調理するメリット
スペアリブは骨付きの厚みのある肉で作るので、調理に時間がかかりますし、中までちゃんと火が通っているかも気になります。そこで、ぜひ活用したいのが圧力鍋。スペアリブを圧力鍋で調理するメリットについて解説します。
下茹でナシで時短
圧力鍋は調理する材料に圧力をかけることで、通常よりも高い温度で調理することができます。そのため、料理時間を短縮することができます。スペアリブのようにしっかり火を通す必要がある食材を調理するときには、特に強い味方になってくれます。
柔らかくなる
圧力鍋を使って肉を調理した場合、圧力によって肉の細胞が破壊されて、肉がやわらかくなります。脂肪の少ない赤身の部位だとパサパサになってしまうこともありますが、スペアリブは適度に脂肪を含んでいるため、トロトロに仕上がりやすく、圧力鍋での調理に向いています。
燃料費が節約できる
圧力鍋は煮込み時間が短く済むので、普通の鍋で長時間コトコト煮込む場合に比べて、電気代あるいはガス代など燃料費の節約につながることもメリットのひとつです。
スペアリブと一緒に圧力鍋に入れるといい野菜
お肉と一緒に煮込むことで、味を引き立ててくれたり、肉をやわらかくしてくれたりと、相乗効果で料理を一層おいしくしてくれる野菜があります。スペアリブと一緒に圧力鍋に入れるといい、おすすめ野菜を紹介します。
大根
おいしくなるポイント
大根は、味がよく染み込むまで煮込むには時間がかかりますが、圧力鍋で調理すると短い時間で味がよく染み込みます。スペアリブと一緒に煮込むことで、肉のうまみをたっぷり吸った大根をおいしく味わうことができます。胃腸にもやさしいので、冷たいものを食べ過ぎて疲れ気味の夏のお腹にもぴったりです。
注意点
長い時間煮込むとトロトロになりすぎて煮崩れしてしまう場合があります。皮付きのまま煮込むと煮崩れしにくく、栄養を逃しにくいというメリットがあります。
玉ねぎ
おいしくなるポイント
玉ねぎに含まれるタンパク質分解酵素には、お肉をやわらかくしてくれる効果があります。さらに玉ねぎはビタミンB1の吸収を助けるアリシンを多く含んでいるため、スタミナアップも期待できます。
注意点
煮込み時間が長くなると、煮込んでいる間に玉ねぎが溶けて、焦げやすくなるので、焦げ付かないよう火加減に注意してください。
トマト
おいしくなるポイント
トマトの酸味はジューシーなスペアリブと相性抜群です。生のトマトでも、缶詰のカットトマト、あるいはトマトソースを使ってもおいしく仕上がります。トマトが苦手なお子さんも、スペアリブと一緒に煮込めば、すすんで口に運んでくれるかも。
注意点
生のトマトを使うときは、へたの反対側に十字の切り込みを入れてからお湯にくぐらせ、冷水にとって皮をむいてから使ってください。口当たりがなめらかに仕上がります。
スペアリブと一緒に圧力鍋に入れるといい調味料
ホロホロでジューシーなスペアリブに仕上げるために重要なのが、味付けに大きくかかわってくる調味料です。意外なものから、よく知られたものまで、スペアリブと一緒に圧力鍋に入れるといい調味料を紹介します。
マーマレード
おいしくなるポイント
実は肉料理との相性がとてもいいマーマレード。ほのかな甘みと柑橘系の香りがお肉の味を引き立ててくれます。スペアリブと一緒に煮込むと肉の臭みを抑え、ふっくら、やわらかく仕上げてくれます。
注意点
マーマレードとしょうゆなどの調味料を煮詰めているときは、焦げやすくなるので火加減に注意してください。
焼き肉のたれ
おいしくなるポイント
子どもも大人も大好きな焼き肉のたれ。スペアリブとの相性ももちろん◎です。事前に肉を漬け込んでおくとしっかり味が染み込んで、よりおいしく仕上がります。
注意点
焼き肉のたれにスペアリブを漬け込んでおく場合は、ジッパー付きの袋に入れて1~2時間冷蔵庫へ。味をしっかり染み込ませたい場合は6~8時間漬けておくとよいでしょう。
コーラ
おいしくなるポイント
コーラとスペアリブを一緒に煮込むと、お肉がやわらかくジューシーに仕上がります。濃い目の色と照りがつき、見た目が美味しく仕上がる効果もあります。
注意点
煮詰め方が足りないとコーラの味が残ってしまう場合があります。味を確認しながら、煮詰める時間を調整してみてください。
赤ワイン
おいしくなるポイント
赤ワインと一緒に煮込むと、肉の臭みを抑え、ホロホロととろけるようなスペアリブに仕上がります。
注意点
赤ワインは苦味や酸味が強いものよりも、甘めのものがおすすめ。リーズナブルな赤ワインでOKです。
圧力釜でもっと簡単に! スペアリブのおすすめレシピ
スペアリブは一般的には、豚、牛、羊などの肋骨に付着している骨付きの肉、またはその肉を調理した料理のことをいいます。鶏肉では手羽中が鶏スペアリブとして売られています。いずれも適度に脂がのっている部位なので煮込んでもパサつきにくく、煮込み料理に適しています。
ここからはスペアリブを使ったおすすめレシピや、スペアリブを使ってもおいしそうなレシピを紹介します。
「タッカンマリ風鍋」
◆材料
少し食欲がないときにもおすすめ。鶏スペアリブを昆布だしとお酢の酸味でさっぱりと食べられる、暑い季節にぴったりのメニューです。
◆材料
(大人2~3人分)
・鶏スペアリブ 400g
・じゃがいも 2個
・長ねぎ 1本
・エリンギ 3本
・にんにく 1かけ
【A】
・酒 大さじ2
・昆布 10cm
・水 4カップ
・塩 小さじ1/2
・春雨 60g
【B】
・酢 大さじ2
・しょうゆ 大さじ2
・にら 1/2束
・辛子 適量
◆作り方
【1】じゃがいもは半分に切る。長ねぎはぶつ切りから半分に切る。エリンギは薄切りにする。にんにくは半分に切る。
【2】鍋に鶏肉、【A】、にんにくを入れて中火にかけ、煮立ったらアクを除き、弱火で20分煮る。昆布を取り出し、じ ゃがいもを入れて10分煮、塩とねぎ、エリンギを入れて2~3分煮る。
【3】大人は【B】に、にらの小口切りや辛子を加えたタレで食べるのもOK。
教えてくれたのは
藤井恵さん
簡単に作れて、栄養バランスがよく、おいしさのセンスが光るレシピが人気。藤井家の毎日のごはんを綴ったブログも参考になります。
『ベビーブック』2016年12月号
「トマトと豚バラ肉の酢っぱ煮」
トマトとチンゲン菜の色味が目にも鮮やか。豚肉とお酢のパワーで元気をチャージできるメニューです。
◆材料
(3~4人分)
・豚バラ肉(焼肉用) 250g
・トマト 1個
・青梗菜 2株
・酢 大さじ1
・塩 小さじ2/3
・しょう油 大さじ1/2
・砂糖 小さじ1
・水 200ml
◆作り方
【1】 豚バラ肉は塩を少々(分量外)まぶして10分おき、1~2cm幅に切る。トマトはヘ
タを取って大きめの乱切りにする。青梗菜は茎と葉に分け、茎は縦に細切りにして長さを半分に切る。葉は小さめのざく切りにする。
【2】厚手の鍋に水を入れて豚バラ肉、酢、塩を加え、フタをして中火にかける。沸騰してきたらフタを取って弱火にし、アクを取る。肉に火が通ったらトマト、砂糖、しょう油を加える。トマトの皮がむけてきたら、青梗菜を茎、葉の順に加えて火を止め、フタをして余熱で火を通す。
教えてくれたのは
瀬戸口しおりさん
料理家。学生時代、東京・吉祥寺にあった『諸国空想料理店KuuKuu』のスタッフとして働き始め、その後、料理家・高山なおみ氏のアシスタントを経て独立。昔ながらの家庭料理や人気のエスニック料理をよりおいしく、おしゃれにレベルアップさせる独自のセンスに定評がある。
『めばえ』2017年9月号
「くるくる豚入り和風カレー鍋」
出汁のきいたカレー味が食欲をそそる!豚バラ肉をくるくる巻いているので、子どもにも食べやすく、見た目も楽しいカレー鍋です。
◆材料
(2~3人分)
・豚バラ薄切り(長いもの) 約250g
・れんこん 80g
・大根 10cm分
・にんじん 1/2本
・里いも 3個
・だし 800ml
・カレールウ(市販) 3かけ(約60g)
◆作り方
【1】れんこんは7~8mm厚さの半月切り(大きいれんこんはいちょう切り)にし、酢少々(分量外)を加えた水にい2~3分さらす。大根とにんじんはピーラーで薄切りにする。里いもは皮をむいて横に3等分し、塩少々(分量外)でもんで2回水洗いする。
【2】パックから出した豚肉をまな板に広げ、手前からくるくる、しっかりと巻いていく。1.5~2cm幅に切ったら、手でぎゅっと握って丸くする(ここでしっかり握らないと、煮ているときにほぐれてくる)。
【3】鍋にだしを入れ、【1】と【2】を加えて中火3~4分煮たら、カレールウを入れてさらに煮る。
教えてくれたのは
武蔵裕子さん
料理研究家。作りやすく、おいしいレシピに定評のある、家庭料理のエキスパート。自らも働きながら双子の息子を育て上げ、今も3世代の食卓を担う日々。忙しい主婦が作りやすい時短レシピを数多く提案している。
『めばえ』2019年2月号
「みそしょうゆ味の煮込みうどん」
具だくさんなので、栄養補給や体調を崩し気味なときにもぴったり。食欲がないときにも、うどんならするっと食べられます。
◆材料
(子ども2人分)
・ゆでうどん 1パック(約180g)
・豚バラ肉 40g
・さつまいも 小1/5本(40g)
・長ねぎ 3cm
・にんじん 2cm
・ほうれん草 1株
・だし汁 2カップ弱
【A】
・しょうゆ 小さじ1
・みりん 小さじ1
・みそ 大さじ1/2
◆作り方
【1】豚肉は3cm長さに切る。さつまいもは1cm厚さのいちょう切りにして水にさらす。にんじんは薄い半月切り、長ねぎは薄い小口切りにする。
【2】ほうれん草はサッとゆでて水にさらし、2cm長さに切る。
【3】鍋にだし汁と【1】を入れて、野菜がやわらかくなるまで煮、うどんと【A】を加え、弱火で3分ほど煮る。うどんがやわらかくなったら【2】を加える。
教えてくれたのは
瀬戸口しおりさん
料理家。学生時代、東京・吉祥寺にあった『諸国空想料理店KuuKuu』のスタッフとして働き始め、その後、料理家・高山なおみ氏のアシスタントを経て独立。昔ながらの家庭料理や人気のエスニック料理をよりおいしく、おしゃれにレベルアップさせる独自のセンスに定評がある。
『めばえ』2017年9月号
「肉じゃが」
豚バラ肉の旨味がたっぷり味わえる肉じゃが。コロッケやグラタンなど、次の日にできるアレンジ方法も多彩なので一年を通して活躍してくれるおかずです。
◆材料
(大人4人分+子ども4人分)
・じゃがいも 6個
・豚バラ薄切り肉 300g
・玉ねぎ(大) 1と1/2個
・にんじん 1本
・いんげん 50g
・しらたき 100g
・サラダ油 大さじ1
【A】
・水 3カップ
・砂糖 大さじ2
・酒 大さじ2
・みりん 大さじ2
・顆粒和風だし 小さじ2
・しょうゆ 大さじ4
◆作り方
【1】じゃがいもは一口大に切って水にさらす。玉ねぎはくし形、 にんじんは乱切り、いんげん は3~4cm長さ、しらたきは食べやすい大きさに切る。豚肉 は5cm長さに切る。
【2】鍋にサラダ油を熱し、じゃが いも、玉ねぎ、にんじんを炒める。全体に油が回ったら、【A】と豚肉を加え、沸騰したらアクを取り、中火で5分ほど煮る。
【3】しらたきとしょうゆを加え、アルミホイルで落しブタをして 中弱火で10分煮、仕上げにいんげんを加えてひと煮する。
教えてくれたのは
島本美由紀さん
料理研究家・ラク家事アドバイザー。 忙しい主婦に向けて、身近な食材でパパッと作れるおいしい時短レシピを考案。テレビや雑誌を中心に活躍。暮らし全般のハッピーもプロデュース。
『ベビーブック』2017年5月号
圧力鍋&電気圧力鍋のおすすめ
短時間で料理が完成する圧力鍋と電気圧力鍋は、毎日忙しいママ・パパにこそ使ってほしい便利アイテムです。以下の記事ではおすすめの圧力鍋と電気圧力鍋をおすすめポイントとともに解説しています。ぜひ圧力鍋選びに迷ったときは参考にしてみてください。
圧力鍋で簡単に!
普通に作ると時間も手間のかかるスペアリブですが、圧力鍋で調理すればスピーディかつ簡単に作れます! 圧力鍋のメリットをめいっぱい享受できるおすすめレシピをぜひ試してみてください。
文。・構成/HugKum編集部