「春」の字を使った名前や、さまざまな視点から春を感じさせる名前をご紹介します。どの季節生まれでも違和感なく使える名前もあるので、ぜひ春生まれ以外の赤ちゃんの名づけの参考にもしてみてくださいね。
目次
春にちなんだ名前の選び方
まずは、春にちなんだ名前はどのようにして選べば良いのか、3つの視点を紹介します。
春のイメージから名づける
まずは、春をイメージできる漢字や音から名付けるという方法があります。さまざまな命が芽吹く春を連想させる漢字は咲、芽、新など。また、春らしい暖かい気候や日の光を感じさせる漢字には陽、暖、晴などがあります。
春の象徴である「さくら」や「はる」に、桜以外の漢字をあてるのも一つの方法です。例えば咲良(さくら)、波瑠(はる)などが当てはまります。こうした名前は春以外に生まれるお子さんに名づけても違和感が無く、やわらかで暖かい雰囲気をまとわせることができます。
春の季語から名づける
春を詠う俳句や短歌に用いる季語にちなんで名付けるという方法もあります。例えば梅、桜、桃、苺、朧月(おぼろづき)、雲雀、山吹、椿、雪解、梓の花、菜の花、鈴懸(すずかけ)の花など。梅、桜、桃などの漢字を引用しても良いですし、「あずさ」や「いちこ(いちご)」など、前項と同じく音から名づけても良いでしょう。
また、日本に古来より伝わる春の女神・佐保姫(さほひめ)も名付けの由来として人気。「佐保」の字を使う方法がポピュラーです。
月の和名から名づける
3月の和名は弥生(やよい)。4月は卯月(うづき)。5月は皐月(さつき)。こうした生まれ月の和名から名づけるのも古くからある方法です。最近では古風な名前も人気なので、日本の伝統や文化を感じさせる名前を探している方にもおすすめ。
他の方法と同じく、弥生や皐などの漢字を流用したり、読みはそのままで漢字を変えたりといった名づけ方があります。
「春」を使った名前にはどんなものがあるの?
「春」そのものを使った名前も華やかで良い名前になりますよ。次からその例を紹介していきます。
春音(かずね)
音楽の才能を願って用いられることも多い「音」。「春の音」は鳥の声や雪解けの音など、さまざまな美しい春の風景が連想されます。
春音という名前には、春の訪れのように喜びにあふれた人生になりますようにという願いが込められます。
また、男女両方に使える中性的な側面も持つ名前です。
小春(こはる)
「こはる」の読みは、主に女の子の名付けで人気です。さまざまな当て字がありますが、中でも小春は少し古風で可愛らしい印象になりますよ。
春の暖かさや喜びを名前に込めたい方におすすめです。
春波(はな、はるな)
おだやかな海を連想させる「波」。この漢字を使った名前は、ゆったりと広い海やきらきらと光を反射する海面のイメージが込められます。
春の海のようにのびのびとした人になってほしいと願う方におすすめです。
陽春(あきはる)
太陽の「陽」と「春」を組み合わせた陽春は、暖かい春の日差しを連想させる名前です。
人を暖かく包み込むような心の持ち主になってほしいと願う方におすすめです。
春吾(しゅんご)
「吾」という漢字には、一人称で使う「吾(われ)」のほかに、とどめるという意味もあります。
生き生きと生命が動き出す春のような、活気のある時期が続くような人生でありますようにという願いを込めて。
春介(しゅんすけ)
男の子の名前の止め字としてポピュラーな「介」は、仲立ちをする、助けるといった意味を持っています。
春介という名前には、暖かい心を持ち、人の助けになるような人物になりますようにという願いが込められます。
春にちなんだ女の子の名前おすすめ5選!
ここからは「春」という漢字を使う名前以外で、春にちなんだ女の子の名前を紹介していきます。
桜乃(はるの)
女の子の止め字として人気の乃は、しなやかさやたおやかさといった意味を持つ漢字です。
桜のような可憐なイメージの名前を探している方におすすめですよ。
梅衣(めい)
衣は名前では、人を包み込むような優しさ、心の暖かさをあらわします。
春にちなんだ名前の中でも、読みが可愛らしく古風な印象の名前を探している方におすすめです。
卯実(うみ)
4月生まれのお子さんに、おすすめなのが卯実。卯月(うづき)から漢字を流用しています。
実りある豊かな人生を願うママパパにおすすめです。
咲香(えみか)
春に咲いた花の香りを連想させるのが咲香という名前です。「さく」「さき」とも読む咲は「えみ」という少し変わった読み方も持っています。
華やかで春らしい印象で、「笑み(えみ)」にも通じるため、笑顔があふれる人生になりますようにという願いを込めて。
日菜(ひな)
太陽や明るい昼間のイメージの「日」。「菜」はフレッシュな春の菜花を連想させる漢字です。
輝く太陽のような明るくはつらつとした人になってほしいと願う方におすすめです。
春生まれの男の子の名前おすすめ5選!
続いて、春にちなんだ男の子の名前も紹介します。
弥晴(みはる)
3月の和名・弥生から「弥」を流用。「み」「や」などと読むこの漢字は、止め字から名前の1文字目、2文字目まで幅広く使えます。
晴れ渡った広い空のように、のびのびと育ってほしいと願う方に。
新大(あらた)
新学期、新春といったフレッシュなイメージの「新」。「大」は、本来の漢字の意味の通り、大きな心や器、健康な体への願いが込められます。新大という名前は、みずみずしい感受性や、物事に動じないたくましさを願う方におすすめです。
一芽(はじめ)
唯一、最上級といった意味を持つ「一」。春の新芽を思わせる「芽」。
一芽という名前は、読みも漢字も新しい季節にぴったりの名前です。
桃季(とうき)
春らしい漢字の「桃」。また、「季」はフレッシュな意味で名前に用いられます。
桃季は、柔らかく春らしい名前を探している方におすすめです。
桜晃(はるあき)
太陽が明るく輝くさまをあらわす「晃」。
「桜」と組み合わせた桜晃という名前は、明るく華やかな人になってほしいという願いが込められます。
名付けのポイント・注意点
最後に、赤ちゃんの名前を考えるときのポイントや注意点をご紹介します。
名前の響き
名前は声に出して呼び合うもの。字面だけでなく、音も重要な要素です。漢字から名付けるなら、その字が持つ意味を調べ、名字ともつなげてフルネームの音に違和感が無いかどうか検討しながら読みを決めてみましょう。
他の読みの名前と迷っているときは、名前を声に出してみて、耳から入るイメージで判断するのがおすすめです。
漢字の意味
漢字の意味や由来は、名前の意味に大きく影響します。
子どもにどんな人に育ってほしいのか、どんな人生を願うのか、ママパパの思いが込められる漢字を選んでみましょう。
姓名判断
名前の字画からその人の性格や運命を占う姓名判断は、古くから日本でも名付けの際に行われてきました。あまり心配しすぎなくても大丈夫ですが、いくつかの名前候補で迷った際は、判断材料の一つとして姓名判断をしても良いでしょう。
手軽に確認したい場合はWebサイトで、より本格的に占いたければ姓名判断を行う神社やお寺に出向いてみましょう。
暖かく明るい春のイメージを名前にしよう!
厳しい冬のあとには必ず春がやってきます。希望や生命力を感じさせる春にちなんだ名前は、お子さんを守り勇気づけてくれるでしょう。
春生まれのお子さんに限らず、暖かく明るい春のイメージをぜひ名前に入れ込んでみてくださいね。
※ HugKum の記事から「名付け」に関する記事をピックアップしました。参考にしてみてください。記事はこちら。
文・構成/HugKum編集部
参考:赤ちゃん命名ガイド