離乳食の小松菜はいつから?
離乳食初期は葉から
離乳食が始まって1,2週間後、おかゆになれたと感じたら野菜をスタート。小松菜の葉の部分はあくも少なく、初期から食べていい食材になります。
茎は離乳食後期から
小松菜の茎の部分は離乳食後期から使えます。後期の野菜の大きさの基本は5㎜~7㎜程度ですが、一番初めに茎を食べるときはみじん切りにしましょう。
また、茎にチャレンジするのは、柔らかくなり食べやすい食材の5㎜の大きさに慣れてからにしましょう。
離乳食の小松菜の進め方
では、具体的に小松菜をどう離乳食に取り入れていくかを、各時期に分けて詳しくみていきましょう。
すべての時期に共通するのは、小松菜の量。記載された量の小松菜を1食で食べようと思ったら、とても多くなります。小松菜を含めたすべての野菜を合わせた量としてみてください。
離乳食初期
食べ物の形状
裏ごし
固さ
とろとろのポタージュ状・ヨーグルト状
1食の量
15~20g
調理のポイント
離乳食初期は葉の部分のみ使います。裏ごしするのですが、その前段階の「湯がく(煮る)」を大人が思っている以上に“クタクタ”に湯がくことがポイントになります。しっかりとクタクタに湯がいたほうが、裏ごしがしやすいです。
離乳食中期
食べ物の形状
みじん切り
固さ
豆腐やプリンくらいの固さ
1食の量
20~30g
調理のポイント
離乳食中期も葉の部分のみ使います。みじん切りにするのですが、離乳食初期と同じように、その前段階の「湯がく(煮る)」を大人が思っている以上に“クタクタ”に湯がくことがポイントになります。
しっかり火を通してからみじん切りしますが、その時に縦方向、横方向だけではなく、斜めにも切り目を入れて「繊維を断ち切る」感じでみじん切りしましょう。
離乳食後期
食べ物の形状
5㎜
固さ
やわらかめのバナナくらいの固さ
1食の量
30~40g
調理のポイント
離乳食後期から茎の部分にもチャレンジです。引き続き「湯がく(煮る)」を大人が思っている以上に“クタクタ”に湯がきましょう。
葉の部分も引き続き、縦横斜めに切り込みを入れて繊維を断ち切ります。上にも書きましたが、茎の部分は繊維が多く飲み込みづらいこともあるでしょう。最初のうちはみじん切りにして、お子さんの食べる様子を見つつ、少しずつ大きさに変化をつけていきましょう。
離乳食完了期
食べ物の形状
1㎝
固さ
バナナや肉団子くらいの固さ
1食の量
40~50g
調理のポイント
後期に食べ始めた茎の部分にも慣れてきた頃ではないでしょうか? まだまだ大人が食べる小松菜よりもやわらかく湯がく必要はありますが、少しずつ湯がく時間にも変化をつけていきましょう。
小松菜の下処理と冷凍保存
小松菜を冷凍する時は、下処理してからにします。
1.小松菜を流水で洗う
2.たっぷりのお湯で小松菜を湯がく
3.各月齢に合わせた大きさにする(裏ごし、みじん切り、5㎜など)
4.1回分を小分けにして保存容器に入れて、冷凍庫に入れる
小松菜を使った離乳食時期別レシピ
では、離乳食初期から完了期までの4レシピを紹介します。どれも簡単ですよ!
【離乳食初期】豆腐と小松菜のペースト
<材料>
豆腐15g
小松菜(葉) 5g
昆布だし 100ml
<作り方>
1.昆布だしに小松菜と豆腐を入れて煮る
2.裏ごしして煮汁で滑らかにする
【離乳食中期】しらすと小松菜のトロトロスープ
<材料>
しらす 5g
小松菜(葉) 5g
かつお昆布だし 100ml
水溶き片栗粉 小さじ1/2~1
<作り方>
・しらすは湯がいて塩抜きしてみじん切りする
1.かつお昆布だしで小松菜をにて、しんなりしたら取り出してみじん切りする
2.鍋に、1、しらすを入れて煮たら、水溶き片栗粉でとろみをつける
【離乳食後期】豆腐と小松菜のお味噌汁
<材料>
豆腐 20g
にんじん 10g
小松菜 10g
かつお昆布だし 200ml
味噌 0.5g
<作り方>
・豆腐は5㎜角に切る
1.かつお昆布だしでにんじん→小松菜の順に煮て、しんなりしたら取り出して5㎜にする
2.鍋に、1、豆腐を入れて、煮たら味噌で風味をつける
【完了期】小松菜のお浸し
<材料>
にんじん 10g
小松菜 10g
かつお節 少々
かつお昆布だし 大さじ1
しょう油 0.5ml
<作り方>
・にんじんは、2㎝の千切り
・小松菜は1㎝に切る
・かつお昆布だしとしょう油でだししょう油を作る
1.にんじん→小松菜の順にゆがいて湯切りする
2.1を器に入れ、だししょう油とかつお節をかける
電子レンジで簡単!離乳食小松菜レシピ
【完了期】ささみと小松菜のだし煮
<材料>
とりささみ 15g
小松菜 10g
かつお昆布だし 50ml
<作り方>
・鶏ささみと小松菜は5㎜に切る
1.耐熱の器に材料をすべて入れラップをして600wで3~4分
*レンジから取り出すときには注意しましょう
* * *
小松菜は少し入れるだけで食卓が華やかになる緑色をしています。鉄分も豊富で赤ちゃんにはどんどん離乳食に取り入れてくださいね!
記事執筆
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。
離乳食の小松菜に関する体験談
HugKumでは、0~2歳のお子さんがいるママやパパに、離乳食の小松菜に関するアンケートを実施しました。お子さんの食いつきはどうだったか、うまくいったこと、困ったことなどの体験談をご紹介します。
Q.離乳食でお子さんは小松菜を好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?
今回のアンケートでは、「好んで食べた」が16.7%、「食べてはくれた」が56.7%と、7割以上のお子さんが離乳食で小松菜を口にできているようです。ただ、「まったく食べなかった」が20%と全体の割合を見ても、離乳食の小松菜は特別に好まれる食材とは言えなそうです。
実際に小松菜を食べるお子さんたちの様子はどうだったのでしょうか。体験談をご紹介します。
体験談
すり潰して与える初期の頃は食べてくれていたのが、後期になりある程度の大きさで与えると小松菜の繊維が口に残るのか、味よりも触感が苦手そうとの声が聞こえてきました。細かく刻んで料理に混ぜたり、柔らかく煮こんだり、みなさん工夫して食べさせている様子が伺えます。初期から食べれる小松菜を上手に取り入れたいですね!
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構成/HugKum編集部