離乳食初期から食べられるほうれん草。下ごしらえや保存法と初期・中期・後期のレシピ

ほうれん草は青菜の中でも鉄分が多く、離乳食にプラスしたい食材です。離乳食初期、中期、後期別におすすめレシピを解説します。

離乳食のほうれん草はいつから食べてOK?

離乳食のほうれん草はいつから食べられるのでしょうか。

ほうれん草は離乳食初期から

葉の部分は初期から、茎の部分は繊維が多いので後期になったら、葉も茎も良く茹でて食べるようにしましょう。

ほうれん草は旬は冬ですが、今は年中流通しているので使いやすい食材です。青菜の中でも鉄分が多く、ビタミンやミネラルも豊富なので、離乳食として取り入れたい食材。動物性たんぱく質と一緒に摂ると、吸収がアップします。ほうれん草のシュウ酸は、えぐみの原因になりますので茹でてから水にさらすなどのアク抜きをしてから調理しましょう 

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 ほうれん草の下ごしらえ・保存法

ほうれん草の下ごしらえ

ほうれん草は根元の部分に土やほこりが付着しているので根元を水の中でよく振り洗いしてから使います。

あく抜きの仕方

ほうれん草を熱湯でやわらかくなるまで茹でて流水さらし、アク抜きをします。 アク抜きを忘れるとえぐみが出るので再度加熱して水にさらします。 

電子レンジで悪を抜く場合は、離乳食に使うの部分をラップで包んで1分半加熱して水にさらします。 

ほうれん草の冷凍保存

保存方法はアク抜きしたものをラップに包んでそのまま冷凍します。使用するときに凍ったままの状態ですりおろすと細かくなるので使いやすく、すりおろしたものに水を軽く振り電子レンジで加熱するだけで、簡単にペースト状になります。 

 離乳食初期のほうれん草レシピ

 <離乳食初期のレシピ> ほうれん草のペースト

茹でたら水にさらしてあくを取ります。ペースト状にするときは、野菜スープを少量加えるとまとまりやすくなります。

◆材料(1食分)

ほうれん草 15g
野菜スープ

◆作り方

1. 沸騰したお湯にほうれん草の葉の部分を1分ほど茹で、水にとりあくをのぞきます。

●冷凍保存はペースト状にせず、この状態のもので保存します。水気を切り、ラップで包み、冷凍保存期間は3日程度とします。

 

2. 水にさらしたほうれん草をすり鉢ですり下ろします。野菜スープを加えるとペースト状にまとめやすくなります。

 

3,繊維が気になるときは、ブレンダーを使うとより細かくすることができます。

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離乳食中期のほうれん草レシピ

 <離乳食中期のレシピ> ほうれん草の白和え

冷凍のほうれん草を使うので簡単!最後に入れるしょうゆはほんの香りづけに。

◆材料(1食分)

冷凍ほうれん草 15g
にんじんのみじん切り 10g
豆腐 1/6丁
かつお出汁 小さじ1杯
しょうゆ 少々

◆作り方

1. 鍋に豆腐、にんじん、ほうれん草を入れ、火を通します。

 

2. 豆腐を裏ごしし、なめらかになったら1の材料を混ぜ合わせ、香りづけにしょうゆを数滴入れます。

3.お皿に盛り付け、できあがり。

 

 離乳食後期のほうれん草レシピ

<離乳食後期のレシピ> ほうれん草じゃがいものコーンソテー

固さ、大きさが異なる食材を使ったソテー。味付けはバターの塩気だけ。完了食としてもずっと食べられます。

◆材料(1食分)

ほうれん草 15g
じゃがいも 20g
コーン 大さじ1
バター 5g

◆作り方

1. 茹でたほうれん草はみじん切り、細切りにしたじゃがいもは茹でて柔らかくして、コーンは缶の汁を除きます。

 

2. フライパンにバターを溶かし、1を入れます。すべて火が通っているので、バターが食材に行きわたり、いい香りが立ってきたら火を止めます。

3.お皿に盛り付け、できあがり。

記事監修

野村 泉|栄養士・幼児食アドバイザー

病院内にて妊産婦・乳幼児の栄養指導に従事。東京・小金井市のもぐもぐ子ども調理室にてレシピ監修、講義サポート、離乳食・幼児食講座を担当。


構成/HugKum編集部 写真/田中麻衣

離乳食のほうれん草に関する体験談

HugKum編集部では、1~2歳のお子さんがいるママやパパを対象に、離乳食のほうれん草に関するアンケートを実施しました。まずは、お子さんがほうれん草を食べた様子についてお聞きしました。

Q.離乳食でお子様はほうれん草を好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?

離乳食のほうれん草

30%を超えるお子さんがほうれん草を好んで食べ、82%を超えるお子さんが口にできています。お子さんが苦手な印象の強い食材ですが、意外(?)にも食べているようです。

お子さんの様子をパパママからお聞きしてみましょう。

「ほうれん草は好きだったようで、好んで食べていた」(30代・静岡県・子ども1人)
「排泄物にそのまま出てきた時は困りましたが、細かく刻むと気にならなくなりました。」(30代・岡山県・子ども1人)
「苦味がどうしても抜けないのか茹でて刻んで他の食材に混ぜても渋い顔をして食べる。 拒否するほどでは無いが、『あーん』の口の大きさが他の食材より明らかに小さい。」(30代・埼玉県・子ども2人)
「ほうれん草そのままだと食べてくれなかったのでお粥などに混ぜ混みました。」(30代・兵庫県・子ども1人)
「最初は『にがーい!』というような顔をされたので、豆腐に混ぜて食べさせました。 すると、よく食べてくれるようになりました。」(30代・東京都・子ども1人)
「裏ごしコーンなど甘みのあるものと混ぜて食べさせた。緑のものを見ると警戒して食べないことが多かったのでなるべく見せないで食べさせた」(30代・青森県・子ども1人)
「今も変わらず、ほうれん草は食べてくれますが、最初は柔らかく煮て苦味を感じさせないように鰹節の味で誤魔化していました」(30代・埼玉県・子ども1人)
ほうれん草独特の苦みを感じにくくするように他の食材に混ぜたり、風味をつけてカバーしたり、多くのパパママが工夫されていました。この記事のメニューも参考にして離乳食のほうれん草にチャレンジしてみてください。
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