離乳食に使いやすいかぶ。実と葉の下ごしらえと保存法、初期・中期・後期別レシピを紹介

かぶは火を通すと甘みが出て、とても柔らかくなるのが特徴です。主な栄養素はビタミン類が豊富ですが、消化酵素も含まれているので、整腸効果も期待できます。くせがないので、いろいろなレシピに使いやすい食材です。

離乳食でかぶはいつから食べられる?

実は初期から、葉は中期から

旬は春と秋ですが品種改良で比較的年中食べられます。実の部分は水分が多くやわらかく煮るとトロトロになり甘みもあるので離乳食初期から活躍する食材です。かぶによっては繊維が残りやすいためやわらかく煮て筋を取るなど、下ごしらえが必要です。

栄養価はビタミンCやカリウムが含まれています。かぶの葉は緑黄色野菜なのでβカロチンや鉄・カルシウムが含まれます。葉の部分も中期以降、離乳食に取り入れましょう。

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実と葉の下ごしらえと保存方法

実の下ごしらえ

かぶは繊維が多いのもあるため、皮は厚く剥いて、初期の場合はやわらかく煮てからブレンダーで繊維を断ってペースト状に。または裏ごしがおすすめです。

葉の下ごしらえ

ほうれん草や小松菜と同様で栄養価が高い食材ですが、少し苦味があるため中期から進めてもいいでしょう。離乳食では葉先を使用し、やわらかく茹でてあくを取り、細かく刻んで使用します。

冷凍保存について

冷凍保存は大根と同様で水分が多いので生のまますりおろして冷凍か、茹でて食べやすい大きさにカットしたものを水気切って冷凍します。

レンジを使う場合皮をむいてすりおろしたものをレンジで30秒加熱し初期の場合は裏ごしします。水分の量で調節してペーストの具合を調整します。

 かぶを使った離乳食初期のレシピ

 <離乳食初期のレシピ> かぶのペースト

すりおろしを加熱。電子レンジを使って簡単に作りましょう。

材料(1食分)

かぶ 15g

かつお出汁 大さじ1

作り方

1. かぶをおろし金ですりおろし、汁ごと器に移します。

2.だし汁を加えて、30秒電子レンジにかけたらできあがり。

 

 かぶを使った離乳食中期のレシピ

 <離乳食中期のレシピ> かぶのクリーム煮

かぶの甘みとミルクの甘みがやさしく香ります。

材料(1食分)

かぶ 20g
鶏のささみ 10g
玉ねぎみじん切り 10g
牛乳 大さじ1
水 100mL

作り方

1. 鶏のささみを10gを大さじ1の水と一緒にレンジに入れ、30秒加熱します。

2. さいの目にしたかぶを、みじん切りにした玉ねぎと一緒に鍋で柔らかく煮ます。

3. 2に1加え、大さじ1の牛乳を入れて煮立ったら、片栗粉でとろみをつけて完成です。

 

 かぶを使った離乳食後期のレシピ

 <離乳食後期のレシピ> かぶとかぶの葉のしらす煮

しらすの塩気がかぶの甘みとよく合います。かぶの葉も小さく刻んで一緒に食べましょう。

材料(1食分)

かぶ 20g

しらす 15g

かぶの葉 みじん切りを適量

かつお出汁 50mL

しょうゆ 少々

作り方

1.しらすは水と一緒にレンジで30秒加熱し、塩抜きします。

2. かぶ、かぶの葉はみじん切りにし、かつお出汁で柔らかくなるまで煮ます。しらすを加え、しょうゆを少々垂らして味を調えます。

3.お皿に盛り付け、できあがり。

 

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記事監修

野村 泉|栄養士・幼児食アドバイザー

病院内にて妊産婦・乳幼児の栄養指導に従事。東京・小金井市のもぐもぐ子ども調理室にてレシピ監修、講義サポート、離乳食・幼児食講座を担当。

離乳食のかぶに関する体験談

HugKum編集部では、1~2歳のお子さんがいるママやパパを対象に、離乳食のかぶに関するアンケートを実施しました。まずは、お子さんが、かぶを食べた様子についてお聞きしました。

Q.離乳食でお子様はかぶを好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?

かぶの実の部分は離乳食の初期から使用可能にもかかわらず、「離乳食のかぶはまだ」と回答したパパママが50%という結果に。とっつきにくい印象があるのでしょうか。しかし、38%を超えるお子さんが口にできています。食卓に上れば好んで食べてくれるお子さんが増えそうですね。

ママパパの体験談

「クセがなく調理しなすい」「初めから食べられた」などの意見がある中で「繊維が気になる」という意見も。加熱すると柔らかくなり、扱いやすい食材なので、この記事で紹介している牛乳と組み合わせるメニューなども工夫してみてください。

「嫌な顔せず食べてくれました! 薄味で煮てあげたり味噌汁の具でよく食べています。 かぶはクセがないので、こちらも調理しやすかったです。」(30代・埼玉県・子ども3人)
「最初からあまり嫌がらずに食べた。 あまり細かくしてしまうと食べなかったので、舌で潰せる硬さにしたらあえてティースプーン半分位の大きさのまま口に入れて自分で潰しながらの方がよく食べた」(40代・大阪府・子ども2人)
「特に好きでも嫌いでもありませんでした。出汁で柔らかく煮てあげました。」(30代・宮城県・子ども2人)
「繊維が気になるのか、食べなかった。」(30代・京都府・子ども2人)
「風味が嫌なようで、すり潰したり細かく刻んでわからないようにしても口にいれてかぶの味がすると他の食材も全部口から出してしまっていた」(30代・長野県・子ども1人)

 

構成/HugKum編集部 写真/田中麻衣

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