子どもの言い間違いはなぜ起こる?
では早速、そもそも子どもたちが言い間違えてしまうのは、なぜなんでしょう?
体や脳の未発達によるもの
発音(構音)とは、言葉の音を作り出すこと。構音の発達には、ある程度の順序があります。 体の成長や脳の発達とともに、簡単な構音からより複雑な構音ができるようになるのです。
見たままのイメージで話している
そこにあるものを自分が知っているものに置き換えて言っていたりすることも。まだ知っているものも少ないので、大人からすると思いもかけぬ可愛い言い間違いになるんですね。
子どもの言い間違いが多い年齢は?
言葉が話せるようになる2〜5歳が多く、アンケートからは2、3歳が最も多いよう。おしゃべりしたいという気持ちがあるものの、なかなかうまく話せないというアンバランスな年齢のようですね。
可愛い!子どもの言い間違いエピソード集
何とも癒される子どもの言い間違いを年齢別に教えてもらいました。また、なぜこんな言い間違いが起きるのかもチェック。それが分かるとなるほど!と思うことも多いはず。
1歳編
1歳の子の言い間違いは、素早く言葉を言い換えるのが難しいから起こるもの。同じ音が続いてしまったり、音が抜けてしまったりするのが下の例。可愛い言い間違い多いですよね。
『ままわりー』
『ごちさまー!』
2歳編
2歳になると、パ行、バ行、マ行、ヤヨユワン、母音が使えるようになります。言えるようになった!とうれしくて繰り返しで言っていることもあるかもしれないですね。そしてほっこりエピソードも。
『アメ!アメ!』
『ババナ』
『ポックポーン』
3歳編
タ行、ダ行、ナ行、ガ行、チャ行とかなえり使える言葉が増えてくるのも。ちょっとした言い間違いが突然出てくるので、何のこと!?と思わず悩んでしまうこともあるかも。
『コンしゃーしゃーしゃ!』
『マクス』
『今日餃子(残業)??』
『ちとしあめ』
4歳編
1語1語は分かっているし、言葉の意味も分かっているものの、つい、いつものくせで言い間違えてしまったり、ちょっと滑舌が悪くてうまく発音できないことも多い時期ですね。
『先生』
『秘密の映画』
『おかいーよ』
『ぼーいん』
5歳編
5歳にもなると、言葉の発音の問題ではなく、自分が知っているものと間違って言っていたり、自分が知っているものに置き換えて話しているようですね。
『ぞばかす』
『コチョ』
『エイぴちー』
『うんちが挟まっちゃった。』
言い間違いが多い子は直すべき?
子どもの言い間違いについては、「違うでしょ」と正してしまうと、おしゃべりする気力を削いでしまうことも。正すのではなく、「そうだね○○だね〜」と正しい言葉で反復してあげるのがオススメ。
何度言っても直らないのはなぜ?
発音や舌の発達が関係しているので、結果としてできないものはできない、ということになります。成長とともに治っていくので、大きく心配する必要はありません。
子どもの言い間違いはいつまで続く?
言い間違いは滑舌の問題。大体5歳頃までには言い間違いも無くなってくるもの。それ以上続く場合には、構音障害という舌の動かし方に問題があることもあるので、気になる場合には小児科や歯医者で相談してみるのがオススメです。
可愛い言い間違いは今だけ!
ついクスッと笑ってしまう子どもの言い間違いはちょこちょこあるもの。メモなどしておくと、後から振り返って可愛かったな〜なんて思い起こすことができるはず。いつまでも続くものではないので、楽しい会話を心がけてくださいね。
文・構成/HugKum編集部