【わが子のタイプ別】に勉強習慣を身に付けさせる方法を、人気幼児教育の塾長が伝授

人気幼児教室ひまわりの塾長・熊野貴文さんに、子どもに勉強習慣を身に付けさせる方法を聞きました。基本戦略は子どものタイプを見極める。ぜひ参考にしてください。

子どもに勉強の習慣を身に付けさせたい、多くのパパ・ママの願いだと思います。しかしこの問題に頭を悩ませている保護者も一方で多いはず。なかなか子どもに勉強の習慣ができず口うるさく言ってしまい、わが子が余計にやる気をなくす家庭も少なくないかもしれません。

そこで人気幼児教室ひまわりの塾長・熊野貴文さんに今回は、子どもに勉強習慣を身に付けさせる方法を聞きました。基本戦略は、子どものタイプを見極めるです。ぜひ参考にしてみてくださいね。

子どもの性格を見極め課題の与え方を工夫する

世の中には子どもの勉強習慣づくりについて、いろいろな教えがあります。しかしいろいろ試しても効果がなくてかえってイライラしてしまうパターンは少なくないはずです。その理由は、自分の子どもに合っていない方法論を機械的に適用しているからかも。

冒頭の熊野さんによると、子どもに勉強の習慣を身に付けさせるためには、子どもの性質に合わせて課題の与え方・接し方を調整する必要があるみたいです。

そもそも勉強は、人間が社会をつくり上げる中で生み出した不自然な営みですよね。机に座って教科書を開くなど原始時代の人間には確実になかった習慣です。

「勉強はしんどいですよね。そのしんどい勉強に慣れさせるプロセスの中では、苦痛を感じさせない工夫が必要で、苦痛にさせない工夫として、子どものタイプによって接し方を変えてみてください」

との話。もちろんわが子が自分を「賢い」と思い込むくらい、勉強した子どもを褒める・認めてあげる声かけは、どんな子どもにとっても共通して大事になってくるようです。

ただ、重たい腰を上げて勉強を始めさせる毎回のスタート時には、子どもの性格を見極め、課題の与え方を工夫する必要があるのだとか。具体的にはどのようにすればいいのでしょうか?

興味関心が極端にとがっている子どもの場合

サッカーが大好き、ゲームが大好き、恐竜が大好き、スマホの動画にいつも夢中など、興味関心が極端に偏っている子どもが世の中にはいます。

「ああ、うちの子だ」「うちの子はいつもゲームばかりしている」というパパ・ママの声が聞こえてきそうですね。むしろ子どもはこのタイプが一般的なのではないでしょうか?

この手の子どもの場合、

「これさえやれば、その後で好きなことをたっぷりやっていいよと課題を与えてください」

と熊野さんは言います。目の前にニンジンをぶら下げるような感覚で、極端な興味関心を「ご褒美」に小さな宿題や課題を与え、それを終えたら好きなだけ興味関心に取り組ませてあげればいいのですね。

「ただし、最初からいっぱいやらせようとしないでください。『これさえやれば』の『これさえ』は少なくして構いません。まだできるくらいがちょうどです。子どもが慣れてきたら、だんだん『これさえ』を増やしてあげればいいのです」

「あー、いつもゲームばっかり!」と普段からイライラしていると、その反動で親の与える「これさえ」がすさまじい量になってしまいがちですよね。

「これさえ」と「好きなこと」のバランスが最初はいびつでも構わないようです。「まだできる」くらいがちょうどいいとの話。ちょっとずつでも勉強に慣れさせる工夫を継続すればいいのですね。

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興味関心に突出したこだわりがない子どもの場合

一方で、極端に興味関心がとがっていない、興味関心が穏やかでバランスの取れている子どもの場合は、どうすればいいのでしょうか?  いわば強烈な動機となる「ニンジン」がない子どものケースですね。

熊野さんによると、なんでも受け入れる能力に長けている場合が、この手の子どもは多いそうです。

周囲の環境を整え、10分でも15分でもいいから集中する時間と場所をつくって、変に構えず多弁をろうさず、当たり前のように簡単な課題を与え続けるだけで、自然に勉強の習慣が身に付くと言います。

しかし先ほどと同じで、なんでも受け入れるからと最初から与え過ぎは禁物みたいです。「まだちょっとできるな」と子どもが思えるくらいにとどめるとより効果的だとか。そのうち達成感や自己肯定感が育ってきて、いよいよ勉強の習慣が強固になっていくみたいですよ。

熊野さんによれば、勉強が好きで好きでたまらない・放っておいても勝手にしてしまう子どもも、上述のタイプ以外にいるみたいです。いわゆる「神童」と言われる子どもたちでしょうか。

いずれにせよ子どもがどのタイプであっても、親自身が学ぶ楽しさを見せ、後ろ向きな理由ではなく自分の言葉で勉強する意味を本心で語る、さらに子どものネガティブな気持ちすら肯定し、ちょっとの頑張りを具体的に分かりやすく褒め続けてあげると、子どもの学びにとって大きな支えになるみたいです。

どの子にも共通して心がけたいですね。

取材・文/坂本正敬 写真/繁延あづさ

【取材協力】

熊野貴文・・・幼児教室ひまわり塾長。灘中学校・灘高校・大阪大学医学部医学科卒業。大阪大学付属病院・市中の病院で勤務した後、幼児教室ひまわりを創設。幼少期の能力開発・小学校時代の環境づくりのサポートをスタートする。「講師の質が信頼できる幼児教室」「わが子を賢くするために受けたい講座」「教育関係者が推薦する幼児教室」のカテゴリーにおいて民間調査第1位を獲得するなど、幼児教室ひまわりは高い評価を得ている。

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