声を荒らげるの正しい読み方は?
もしかしたら、今まで子供に間違った日本語を教えていたのかも!? 0~12歳のお子さんをお持ちのママパパに「声を荒らげる」の読み方を伺ってみました!
Q.「声を荒らげる」の正しい読み方は?
7割以上の人が「声を荒(あ)らげる」と回答し、声を荒(あら)らげる」と読む人は24%にとどまりました。特に今まで疑問にも思わず「あらげる」と読んでいるパターンが多いよう。さて本来の読み方は?
正解は「声をあららげる」
本来の読み方は、「声をあららげる」が正解。しかし、「荒(あら)げる」といった表記と読み方が一般的に多く使われるようになってきており、辞書によっては「「荒(あら)げる」という言葉を「荒(あら)らげる」と併記掲載しているものも。「ら」が2つ続いていることもあり、読みにくいと感じやすく間違いやすいのかもしれませんね。
声を荒らげるの意味・類語
「声を荒らげる」はどういう意味?類語といっしょにみていきましょう。
声を荒らげるの意味
「激しい語気で物事を話す」、「荒々しい声をだす」といった意味があります。多くの場合が、怒りによって大きな声を出したり、強い口調になったりすることを表しています。
声を荒らげるの類語
「声を荒らげる」の類語として、「怒鳴り声を上げる」、「声をとがらす」、「声を張り上げる」などといった表現があげられます。「声をとがらす」とは、「とげとげしい声でものを言う。けわしい口調になる。」と意味し、「声を張り上げる」とは、「できうる限りの大きな声を出す。」という意味があります。
これらの表現は、「声を荒らげる」と似たような意味でも、微妙なニュアンスの違いがあるため、その状況を表す適した使い方ができるようにしておきましょう。
声を荒らげるの使い方
「声を荒らげる」の使い方がわかる例文を参考にしてみましょう。
声を荒らげるの例文①
「いたずらばかりする子どもに、思わず声を荒らげる。」
子育てをしていると、つい声を荒らげたことに後から反省することも日常茶飯事。ダメとはわかっていても怒りのあまりに、つい荒い口調になってしまうことってありますよね。
声を荒らげるの例文②
「どんな状況でも、声を荒らげることなく冷静でいたいものだ。」
ピンチの時こそ、人の本性が見える?!思うように物事が進まない時でも、感情的にならず冷静沈着でいたいもの。「声を荒らげることなく穏やかな人柄」などと、人柄を描写するときにも使える表現です。
漢字の読み方の思い込みにはご注意を
「声を荒らげる」の読み方は、本来の読み方を知らずに「声をあらげる」と長年使っている人が多いようです。思い込みで正しくない漢字の読み方をしていることはよくあることで、些細なきっかけで気付かされることも。この際に、漢字の読み方をいろいろ調べてみましょう。
参考:小学館 デジタル大辞泉
文・構成/HugKum編集部