【マンガでSDGs】「詰め替え用商品」は本当に地球にやさしい?隠された意味を知ろう!

こんにちは。夫と4歳と6歳の子どもたちと暮らしている、イラストレーターの「しっぽ」と申します。今、話題のSDGsに関することを調べていたら、身近にあるプラスチック用品のリサイクルについていろいろと気になってきました。皆さんも同じような疑問を感じていませんか?


詰め替え用商品に着目

最近、よく耳にするようになった「SDGs」という言葉。

我が家で、SDGsに繋がるエコ活動をしていないかな?と見つめ直してみると……。

毎日使っている台所食器用洗剤やシャンプーやリンスの詰め替え容器に目が留まりました!

容器代の節約にもなり、使っていて便利だからです。もしかしたら、これも「SDGs」に繋がっていないだろうか?

泡のソープはメーカーの容器を使いまわしています。

 

企業の方もエコやSDGsを意識して商品を開発されているのかも?

これこそ、SDGs「12:つくる責任つかう責任」の「つくる責任」なのでしょうか。

詰め替え商品のメリットはどんなところ?

また、詰め替えをすることでのメリットについても考えてみました。

シャンプーや洗剤、入浴剤や消臭剤。毎回ボトルを買うよりも、お買い得なのも利点!

詰め替え商品を買うこと=SDGsでしょうか?

プラスチック製品にある「リサイクルマーク」の横にある、材質を記す英字の意味(ボトル容器の材料はPE、PP、PETなど)、プラスチックの種類によってゴミは分別されて、リサイクルされるのかも知りたいです。

プラスチックごみに対する疑問をSDGsに詳しい専門家に直撃!

プラスチックごみに対する疑問を、持続可能な社会の実現に向けて社会に対して真の価値を生んでいきたいと考えている、株式会社シンカ代表取締役社長 CEO 町井 則雄さんにHugKumは取材してきました。

Q. 詰め替え商品を買うこと=SDGsなのでしょうか?

※以下「 」内、町井 則雄さん談話

「はい、これはまさに各家庭が取り組みやすい SDGsです!

プラスチックって悪者にされがちですが、実はすごく性能がいいんですよね。軽いですし、加工も容易です。

それゆえ、プラスチックボトルに詰め替えて繰り返し使うことは、生活の利便性と環境負荷をうまくトレードオフ(※)していると感じます」

※トレードオフ=「何かを得ると別の何かを失う相容れない関係」、SDGsではこれが様々なシーンで求められる。

Q.プラスチック製品の「リサイクルマーク」横にある材質表記の英字(ボトル容器の材料はPE、PP、PET)は、どういう意味なのでしょうか?

「PE、PP、PETのマークは、プラスチックの種類を表しています。これらの表示は消費者向けというよりもリサイクルする事業者などに向けた表示なんです。ただ、4月からプラスチックの再利用などに関する法律が変わりますし、今後は消費者の私たちにとっても大切な表示になってくるかもしれません。

リサイクルなどのために資源ごみを分別する方法は自治体によって違うのですが、正しく分別して捨てれば環境への負荷は最小限に抑えられます。これからは分別がもっと細かくなる可能性もあります。少し面倒くさいかもしれませんが、大切な自然を守るという意識で取り組みたいですね。

ところで、3Rってご存知でしょうか?」

―あ!聞いたことがあります。Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の3つのRの総称のことですよね。

「そうです! 今回の詰め替え商品を買うという話は、Reduce(リデュース)=できるだけごみを出さない、に当てはまります。消費者は、つかう責任として、モノを大切にし、詰め替え商品を選ぶことでゴミの絶対量も減らせます。同じプラスチックのボトルを使うということで、Reuse(リユース)にもなります。

また、事業者側もつくる責任として、製品ができるだけ長く使えるようなプラスチックボトルを作ってReuse(リユース)に貢献しています。

Recycle(リサイクル)については先ほども話しましたが、各自治体の資源ごみの分別回収に協力することでリサイクルになります。

また、最近、この3Rに「+Renewable(リニューアブル)」ということが盛り込まれました。これは、消費者が製品を買う時に「再生可能なものを選ぶ」というような意味です」

+Renewable(リニューアブル)とは、どういうことでしょうか?

「たとえば、プラスチック製品ならリサイクルマークのあるものを選んで買ったりすることです。消費者が環境に配慮した買い物をするのであれば、事業者側もそのような製品を作らなければ、となりますよね」

―そういうことなのですね! そう言えば、最近ペットボトルなどでラベルレスの商品がありますが、ペットボトルを資源ごみとして捨てるときにラベルをはがす手間もなく、ゴミも少なくていいな!と思っていました。事業者側も環境に配慮した商品をつくるようになってきているのですね。

今日はありがとうございました。

記事監修

株式会社シンカ代表取締役社長 CEO

町井 則雄(まちい のりお)

企業の社会課題解決型ビジネス創出のサポートやCSR支援を行うため、株式会社シンカを立ち上げる。現在は企業による社会課題解決に向けた事業づくり、ソーシャルビジネスの支援、地方自治体が取り組むSDGs未来都市プロジェクトの推進なども行っている。【その他兼職】一般財団法人 22世紀に残すもの 理事長・一般財団法人 森から海へ 評議員・多摩エンパワー株式会社 社外取締役・一般社団法人ジャパンチャレンジャープロジェクト 理事・岩手町政策アドバイザー・社会起業大学 講師「社会事業構造論」・日本雨女雨男協会 事務局長など。

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マンガ/しっぽ(Twitter)、構成/HugKum編集部

今回の記事で取り組んだのはコレ!

  • 12 つくる責任つかう責任

SDGsとは?

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