【マンガでSDGs】レジ袋の有料化から1年。賛成派ママはふと、環境への効果が気になった

こんにちは。どこにでもいる普通の主婦・イラストレーターのよしだなみこです。本記事のテーマは、SDGsに関する身近な疑問……。ということで、前々から思っていたレジ袋有料化について書かせていただきます!

レジ袋の有料化

レジ袋が有料化になり、早1年。

もはや、レジ袋を無料でもらっていた頃を思い出せないほどですよね。しかし、有料化された当初は、不便に思った人も多かったのではないでしょうか。

私は賛成派

そんな中、私は当初から有料化に賛成派でした。

 

もともとビンボー性が染みついている私。

まだ使えるきれいなレジ袋を捨てることができず、常に数枚を畳んでバッグに忍ばせ、再利用していたんです。

こんな感じです。オバチャン丸出し(笑)。

 

それでも、ちょっとしたことでレジ袋をもらってしまい、気づくと家にどんどんレジ袋が増えていってました。

 

結局、使いきれないほどレジ袋がたまってしまい、「レジ袋をいれるためのレジ袋」があふれたら捨てるというなんともストレスなタスクが定期的に発生……。

その当時から、エコバックを使えば良かったのですが(一応、食品まとめ買い用の大きいものは使っていましたが)、タダでもらえる袋にお金をかけるのはもったいないという感覚もあったため、面倒くさいなぁと思いながらも現状維持を選んでいました。

今はみんながエコバックを持つのが当たり前になり、そんなストレスも無くなりましたね。

どのくらい環境へ良い効果が出たの?

Q. エコバッグになって1年。どのくらい環境へ良い効果が出たのでしょうか?

こんなに人々の常識が変わったのだから、環境への良い効果もきっとそれなりにあるはず!
それが周知されれば、今はみんなが当たり前に使っている他の使い捨て用品も、もっともっと減っていくと思うんです。

そこのところ、どうなんでしょう?教えてください!

SDGsに詳しい専門家に直撃インタビュー

このレジ袋有料化に対する疑問を、持続可能な社会の実現に向けて社会に対して真の価値を生んでいきたいと考えている、株式会社シンカ代表取締役社長 CEO 町井 則雄さんにHugKumは取材してきました。

Q. レジ袋よりエコバッグのほうが、環境に優しいのでしょうか?

※以下「 」内、町井 則雄さん談話

「実は、エコバッグは素材によりますが数百回くらい使わないと、CO2などのエネルギーの排出量がレジ袋1枚と同じにならないのです……。つまり、エコバッグが必ずしもエコとは言えず、特にCO2を減らすという点だけで言えば、レジ袋もそこまで『悪』ではないんです。
ですから、買い物でエコバッグを忘れたからと言って、そこまで罪悪感を持つ必要はないのですよ」

―えっ! では、なぜ、レジ袋を有料化にしたのでしょうか。

「身近で生活に必要なレジ袋の有料化は、環境について国民一人一人が関心をもつきっかけになるから、です。レジ袋を含めたプラゴミは環境に負荷をかけます。特に海や川に流れたレジ袋やプラスチックはカメや魚などの胃の中で消化できず死んでしまったりします。そして、身体は腐り、プラゴミはまた海を漂う。このように生物の多様性へ大きな悪影響を与え続けてしまうのです。なので、最低でもプラゴミはきちんと処理されるように捨てる、ということが大切です」

― 海外では、レジ袋は有料なのでしょうか?

「もちろん、世界的に減らす方向になってきています。アフリカ・ケニアではレジ袋を持っているだけで罰金なんですよ!

欧米でも規制が厳しくなりつつありますし、最近は昔のようにパッケージすらない量り売りなども増えてきています。そもそも文化的に買ったものはあなたが何とかしなさい、という考え方があって浸透しやすいのです。分かりやすい例でいえば、コストコではレジ袋がありませんよね」

― なるほど! 身近なところから環境問題への行動変化を起こすためのきっかけになればと、レジ袋が有料化になったのですね。環境への責任は、一人一人が考えなければいけないということがわかりました。小さな努力はムダではないのですね。

今日は、ありがとうございました。

記事監修

株式会社シンカ代表取締役社長 CEO

町井 則雄(まちい のりお)

企業の社会課題解決型ビジネス創出のサポートやCSR支援を行うため、株式会社シンカを立ち上げる。現在は企業による社会課題解決に向けた事業づくり、ソーシャルビジネスの支援、地方自治体が取り組むSDGs未来都市プロジェクトの推進なども行っている。【その他兼職】一般財団法人 22世紀に残すもの 理事長・一般財団法人 森から海へ 評議員・多摩エンパワー株式会社 社外取締役・一般社団法人ジャパンチャレンジャープロジェクト 理事・岩手町政策アドバイザー・社会起業大学 講師「社会事業構造論」・日本雨女雨男協会 事務局長など。

マンガ/よしだなみこ(Instagram:buchinekonami) 構成/HugKum編集部

今回の記事で取り組んだのはコレ!

  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 12 つくる責任つかう責任

SDGsとは?

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