旧正月、2022年はいつ? 中国や台湾の休みはいつまで? 日本で廃止された理由を解説

アジアの各地で盛大にお祝いされる祝祭「旧正月」。日本ではあまりなじみがありませんが、どんなお祝い事なのでしょうか。そこでこの記事では、旧正月とはなにか、2022年の旧正月はいつなのか、旧正月を祝う国・地域をご紹介。また、日本で旧正月が廃止された理由も解説していきます。

旧正月とは?

旧正月とは、旧暦の1月1日のことです。暦には大きく分けて、

・太陽の運行に沿って日数を数える「太陽暦」
・月の満ち欠けに沿って日数を数える「太陰暦」
・月の満ち欠けに沿った日付と太陽の運行を組み合わせた「太陰太陽暦」

の3つあります。現在は「太陽暦」が使われ、これを「新暦」と呼びます。一方、旧暦は新暦の前に使われていた暦のことで、「太陰太陽暦」のことを指します。

太陰太陽暦は、新月になる日を月の始まりと考えるため、1年が約354日となります。そのため、毎年旧正月の日は異なります。

2022年の旧正月はいつからいつまで?

2022年の旧正月は2月1日です。旧正月をお祝いする国では、旧正月の前後の数日間が祝日に定められていることもあります。

旧正月を祝う国・地域一覧

各国・地域の旧正月の過ごし方は?

 

アジアの中には、旧正月を祝う国・地域があります。旧正月を祝う代表的な国・地域の特徴や風習をご紹介しましょう。

中国(春節)

中国では旧正月のことを「春節」といい、盛大にお祝いします。街中には、赤い灯篭や提灯が飾り付けられ、爆竹を鳴らしたり、花火を打ち上げたりしてとてもにぎやかです。

元日には、年長者が若い人にお年玉を渡します。このお年玉には、邪悪なものを排除する意味と、無事に一生を送ることができるという意味が込められているそうです。

春節に食べる定番の食べ物には、「富」を表す餃子や、「長寿」「繁栄」を願う長寿麺・長麺、「収入や身分が上がるように」と祈ってお餅などがあります。

中国の旧正月、2022年の休みはいつからいつまで?

1月31日〜2月6日

旧正月元旦の前日である大晦日から7日間が春節の連休として定められています。

韓国(ソルラル)

韓国では旧正月を「ソルラル」といいます。これは、1年のはじまりを祝う韓国の伝統的な祝日(名節)です。

ソルラルを迎えたら、まず新しい服を着るのが習わしです。これには、気分新たに出発するという意味が込められています。また、子どもたちはカラフルなチマチョゴリを着用し、無病息災や無病息災を願います。

ソルラルに食べられる料理には「トック」があります。これは、日本のお雑煮似たもので、弾力のある薄切りの餅が入ったスープです。そのほか、茹でた肉「ピョンユッ」やお米の飲料「シッケ」、チヂミ、キムチなどを食べます。

韓国独自の旧正月の習慣がお正月遊びです。日本同様、凧揚げやコマ回しもあれば、すごろくのようなゲーム「ユンノリ」、細長い板の端に乗った2人が交互に飛び上がって技を競う「ノルティギ」などがあります。大人も子どもも一緒に遊びます。

子ども用のチマチョゴリ

韓国の旧正月、2022年の休みはいつからいつまで?

1月29日〜2月2日

韓国では、旧正月の前日、翌日も祝日となります。

台湾(チャイニーズ・ニューイヤー)

台湾の旧正月は、前日から正月5日まで、日ごとにやる風習が決まっています。前日の大晦日は大掃除を行います。旧正月初日である「初一」は年始回りをし、2日目の「初二」には既婚者の女性が夫や子どもを連れて実家に帰省します。3日目「初三」、4日目「初四」は家族でゆっくり過ごす日です。5日目の「初五」は「開工の日」といって、仕事始めの日とされています。

台湾の旧正月、2022年の休みはいつからいつまで?

1月29日〜2月6日

台湾の旧正月は前後の土日と調整休日を合わせて9連休となります。

香港(春節/中国旧正月)

香港の旧正月には日本の初詣のような習慣があり、寺院に出かけてカラフルな風車を買います。この風車には、風車が回ることで運気が好転する、家内安全の意味が込められています。

また、「利是(ライシー)」と呼ばれるお年玉を渡すのも特徴です。赤や紫に金文字などが入った袋に新しいお札を入れて渡します。

旧正月に食べるものには、アワビ、エビ、蟹、ホタテ、豚肉、牛肉、鶏肉、キノコ類、大根などが9~12層に重ねて盛り付けられた「盆菜(プンチョイ)」や、子豚丸焼き「烤乳猪」、いろいろな種類があるお餅「年糕」などがあります。

いろいろな種類の年糕

香港の旧正月、2022年の休みはいつからいつまで?

2月1日〜2月3日

香港の旧正月は元旦から3日間です。

ベトナム(テト)

ベトナムの旧正月は「テト」といいます。日本ではしめ縄や門松などを飾りますが、ベトナムでは梅や桃などの花を飾ってテトを祝います。また、大きな皿の上に5色の果物を乗せて家に飾ります。5色の果物には、豊作・富・長寿・健康・平和の願いが込められています。

テトの定番料理は「バインテット」「バインチュン」と呼ばれるちまきです。これは、もち米、豆、豚肉などをバナナの葉で包んで茹でたもので、ベトナムの伝統料理であり、精進料理でもあります。また、スイカやひまわりの種、しょうがなどのジャムやお菓子をお供えし、来客に振舞います。

ベトナムのちまき・バインチュン

ベトナムの旧正月、2022年の休みはいつからいつまで?

1月29日〜2月6日

ベトナムでは労働法でテト休暇が5連休と定められています。2022年は前後土日と合わせて9連休です。

シンガポール(春節)

シンガポールでは、干支をモチーフにしたデコレーションやイルミネーション、ライトアップが行われ、街中が華やぎます。また、赤い色もよくみかけるようになるのも特徴的です。旧正月前からお店には赤い色の商品が並び、新調したての赤い服を着る風習もあります。

そのほか「チンゲイ・パレード」というイベントもシンガポールの春節を象徴するもののひとつです。このパレードでは、山車とともに、ドラゴンダンスやライオンダンス、各国のパフォーマーが参加し、みんなでにぎやかに春節を祝います。

シンガポール・チャイナタウンでの旧正月風景

シンガポールの旧正月、2022年の休みはいつからいつまで?

2月1日〜2月2日

シンガポールでは旧正月の元旦と翌日が祝祭日となります。

マレーシア(チャイニーズ・ニューイヤー)

マレーシアの旧正月は「チャイニーズ・ニューイヤー」または「春節」といいます。マレーシアの旧正月の特徴は、街中が赤一色に染まること。赤い提灯が飾られ、赤い色の服を着た人であふれます。また、爆竹や花火、ライオンダンス(獅子舞)でお祝いします。

マレーシアの旧正月の風習のひとつに、「アンパオ」というお年玉を赤い袋(紅包・アンパオ)に入れて配るというものがあります。金額は日本のそれよりも少なく、2リンギット、4リンギットなどの偶数で少額です。これは子どもだけでなく、会社の同僚やお店の人、ガードマンなどのお世話になっている人たちにも配ります。

紅包はマレーシアのお年玉のようなもの?

マレーシアの旧正月、2022年の休みはいつからいつまで?

2月1日〜2月2日

マーレシアでは旧正月の元旦と翌日が祝祭日となります。

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旧正月が日本で廃止されたのはなぜ?

現在の日本では、一部の地域を除き旧正月をお祝いする風習はありません。それはなぜなのか、解説していきましょう。

日本で旧正月を祝わないようになったのはいつ?

日本で旧正月を祝わないようになったのは、新暦を採用してからです。日本では、明治5年(1872年)まで旧暦を使っていて、それまでは旧正月をお祝いしていました。しかし、明治5年(1872年)11月9日に新暦に切り替えると政府が布告。同年12月3日には西洋暦である新暦に変わったのです。これにより、旧暦の正月である「旧正月」は祝われることがなくなったといわれています。

日本の旧正月がなくなった理由

新暦を採用したことで旧正月がなくなったわけですが、日本が新暦を採用した理由は、明確にはなっていないものの、いくつか説があります。

1つ目の説は、欧米諸国の影響を大きく受けることになったため。日本は明治時代以降、欧米諸国の影響を大きく受け、新暦を採用するに至りました。それと同時に旧暦の文化が廃れていったという説です。

2つ目の説は、財政的理由です。新暦に切り替える翌年の明治6年は閏月がある年で、1年が13ヶ月になってしまいます。そうすると13回も給与を支払うことになり、それが財政的に厳しかったからともいわれています。

沖縄には旧正月が残っている!

日本のなかでも、旧正月が行われている地域があります。それは沖縄です。沖縄では旧暦で行われている行事や神事が多く残っており、旧正月もそのひとつです。

沖縄の旧正月は、新年をお祝いすること以外に、健康祈願、大漁祈願、五穀豊穣を願う意味があります。

沖縄の旧正月の風習で特徴的なのは、独自のお飾りをお供えすることです。お供えものには、3段重ねの鏡餅「ウチャヌク」、昆布で巻いた炭、みかん、旧正月の朝に井戸から汲んだ水「若水(わかみず)」などがあり、それらを仏壇や床の間に飾ります。

また、旧正月には伝統的な豚肉料理を食べるのが習わしです。昆布と豚肉を炒め煮にした「クーブイリチー」や、豚の角煮「ラフテー」、ごぼうの豚肉巻き「グンボーマチ」などがよく食べられます。そのほか、モツの吸い物「中身汁」やターンム(田芋)料理も定番です。

沖縄の正月飾りの昆布・炭・みかん

旧正月の風習・文化を知ろう!

旧正月には、各国・地域によってさまざまな風習があります。旧正月には、それらの風習や文化を真似してみたり、ほかにどんなものがあるのかを親子で調べたりするのもおもしろいかもしれませんね。

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文・構成/HugKum編集部

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