2~4歳の習い物事情をアンケート!メリット・デメリットと親が気をつけたい5つのポイントとは

2~4歳になると、いろいろな習いごとを始める子も出てきます。うちの子も何か始めたほうがいいのかな? 何を選べばいいのかな? そんなお悩みにこたえるために、今回は先輩ママ&パパにアンケートを実施。専門家のアドバイスとともに、リアルな「習いごと」事情をご紹介します。

幼児期は「遊び」から学んでいる

乳幼児期の子どもたちは新しいことをどんどん吸収し、身につけていきます。では、そのために役立つことってなんでしょう?  大人はつい、「教えれば覚える」「練習すれば上達する」と考えてしまいがち。でも実は、子どもの力を伸ばすために本当に必要なのは、特別な指導やトレーニングではありません。子どもたちは「教えられること」ではなく、「遊び」から多くのことを学ぶのです。

子どもにとって、楽しいと思えることはすべて遊びです。体を動かすのが好きならスポーツが、本が好きなら文字を覚えることが遊びになるでしょう。何を楽しいと思うかは人それぞれです。習いごとは、子どもが遊びとして取り組めるものであることが大切です。

「おもしろそうだな」「やってみたいな」という気持ちがあれば、子どもは自主的にその遊びに挑戦します。たとえ最初はうまくいかなくてもあきらめず、楽しみながらがんばるでしょう。そしてチャレンジが成功すると自信がつき、もっとやりたい、もっと上手になりたい、と新たな意欲がわく……というスパイラルが生まれるのです。

習いごとは子どもが楽しめることが第一ですが、同時に、保護者の負担も考えておくべき。未就学児の場合、習いごとには保護者の送迎や付き添いが必要です。時間に追われて保護者がイライラしてしまうようでは、子どもものびのびと楽しめません。生活や仕事とのバランスを考え、保護者も無理なく続けられるものを選びましょう。

ちょっと気になる 習いごとのあれこれ

子どもに合った習いごとを選び、楽しく続けるためのコツを知っておきましょう!

習いごとの選び方って?

習いごとをするなら、子どもが「今、楽しめるかどうか」を基準にしましょう。大人とは違い、子どもには将来の見通しを立てることはできません。そのため、「今やっておけば役に立つはず」といった気持ちはがんばりの原動力にはなりにくいのです。

乳幼児期では、興味の対象や好きなことがはっきりわからないことも珍しくありません。その場合は、保護者が選んだものからスタートしてみてもよいと思います。ただし、最初のうちは子どもの様子に気を配り、楽しめていないようなら無理強いしないようにしましょう。

保護者が気をつけたいことって?

「できる・できない」を気にする大人とは違い、この時期の子どもには自分と他人の出来栄えなどをくらべる気持ちは、まだないことがほとんど。保護者の反応によって「できないこと=よくないこと」と感じて傷つき、自信をなくしてしまいます。

子どもががんばっていることに関しては、目に見える進歩がなくても、「今日もバタ足が上手にできたね」「毎週、教室に通えてえらいね」など、「今できていること」をほめましょう。認められることで子どもは達成感を覚え、「もっとがんばってみよう」とチャレンジする意欲をもつことができます。

アンケートで浮上! 習いごとのメリット・デメリット

アンケートで見えてきた習い事のメリット・デメリットについて挙げてみました。実際に始めてみないとわからないこともたくさんありそうですね。

習わせてよかった!

ピアノ…子どもが、思ったより度胸があり、本番に強い!  と発見することができた。(年中)

水泳・ダンス…楽しそうに習いごとの話をしているのを聞くと、習わせてよかったな、と思う(年中)

体操…順番を守ったり、先生の話を聞いたりする姿勢が身についてきた。(年少)

習いごとに関する失敗

英語…毎回の送り迎えがたいへん。(年中)

ピアノ…レッスンの間の待ち時間がつらい。(年長)

ピアノ…月謝以外に、発表会の会費や衣装などにかなりの費用がかかった。(年長)

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ママ&パパのこれってどうなの?Q&A

習い事全般について、ママ・パパが気になっている疑問にお答えします!

Q1  早い時期から始めたほうがいい?

A.子どもが技術や知識を身につけるためには、本人が興味をもって取り組むことが必要。そのため、「早いほどよい」わけではありません。習いごとの種類にもよりますが、子どもの特性や興味に応じて、「楽しめるようになったとき」にスタートするのがおすすめです。

Q2  続けてはいるけれどあまり楽しくなさそう

A.幼児期の子どもは、親の気持ちを敏感に察します。周りとくらべて優劣をつけるようなことを言っていませんか?  送迎などを負担に感じていませんか?

好きなことに前向きに取り組むためには、楽しさや達成感が必要です。まずは子どものがんばりを認めて応援すること。同時に、保護者も子どもと一緒に楽しめるよう、スケジュールや環境も見直してみましょう。

Q3  就学後に役立つことを習わせるべき?

A.好きなことに打ち込む経験からは、自分なりに考えること、がんばる意欲、できたときの達成感や自信などが得られます。こうした能力こそ、勉強やスポーツなど就学後の学びの下支えになるもの。

子ども時代の習いごとは、特定の技術や知識を得ることにこだわらず、将来、伸びていくための「土台づくり」と考えればよいのではないでしょうか。

Q4  やめたがるときはやめさせていい?

A.まずはやめたい理由を聞き、その気持ちを親子で共有します。続ければ状況が変わりそうな場合は、「あと1カ月続けてみてから決めようか?」などと提案を。反対に、明らかに楽しめていない場合はやめさせて構わないと思います。

「やめグセがつく」などと心配する人もいますが、むしろ自分に合わないことを無理して続けるストレスの影響のほうが深刻です。

Q5  ダラダラしているのを注意するべき?

A,「がんばり方」や「集中のしかた」は人それぞれ。必死な顔でがんばる子もいれば、楽しみながら集中力を発揮する子もいます。保護者が思い描く「がんばる姿」が子どもに当てはまらないというだけで、「ダラダラしている」とは限りません。むしろ子どもの新しい一面に気づいた、と思ってみてはどうでしょう?

子どもの習いごと5 つのポイント

①子どもが好きなこと・楽しめることを選ぶ。
②保護者の負担が大きすぎないものを選ぶ。
③子どもが「今できていること」を認めてほめる。
④「できるようになる」「上手になる」ことだけを目的にしない。
⑤無理やがまんのさせすぎは子どものためにならない。

教えてくれたのは

西坂小百合先生

共立女子大学家政学部児童学科教授。博士(教育学)。専門は発達心理学、幼児教育学。2児の母。『実践! 0・1・2歳児 わくわく手作りおもちゃ(ナツメ社)』監修など。「習いごとは親子で楽しむきっかけと考え、がんばりすぎないで!」

『めばえ』2021年2月号 イラスト/加藤マカロン 構成/野口久美子

親と子をつなぐ、2・3・4歳の学習絵本『めばえ』。アンパンマン、きかんしゃトーマスなど人気キャラクターと一緒に、お店やさんごっこや乗り物あそび、シールあそび、ドリル、さがしっこ、めいろ、パズル、工作、お絵かきなど、様々なあそびを体験できる一冊。大好きなパパ・ママとのあそびを通して、心の成長と絆が深まります。

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再構成/HugKum編集部

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