子供が生まれると、さまざまなことを経験させてあげたいとの思いから、習い事を検討するママやパパも多いかと思います。最近の子供たちは、何歳からどのような習い事をしているのでしょうか? 気になる幼児期の習い事事情についてご紹介します。
幼児期の習い事はいつから始める?
子供の習い事はいつから始めるもの?
習い事を始めるタイミングは家庭によってさまざまですが、早ければ0歳から始めている家庭もあります。リトミックや英語、ベビースイミングなど、赤ちゃん向けの習い事は親子で一緒に楽しめるものが多いのが特徴的。
次に、幼稚園に入園した3~4歳頃から習い事を始めるという家庭も。子供がある程度自分のことは自分でできるようになるので、母子分離の習い事が増えてくるのもこの頃からです。
また、幼稚園に慣れてきた年中のタイミングで習い事を始めるという家庭も多いようです。子供が親のいない場所でも落ち着いて物事に取り組むことができるようになるので、習い事の幅も広がります。
小学校入学前の年長の年(5~6歳)では、約半数もの子供が何かしらの習い事をやっているとのデータも。
子供の性格や興味に合わせてタイミングを決められると良いですね。
幼児期の習い事の統計
それでは、一体どのくらいの割合の子供が、幼児期に習い事をしているのでしょうか? また、どの習い事が人気なのでしょうか?
4~5歳は少数派、6歳では約半数が習い事を開始!幼児期の習い事の年齢別統計
小学館が運営する、働く女性に向けたWEBメディア『kufura』が行った調査「子どもに習わせてよかった習い事 3位英語、2位ピアノを超えた1位とは?」によると、4歳と5歳では習い事をしている子供は約3割とまだ少数。6歳になると約半数の子供が何かしらの習い事を始めているようです。
周りのお友達が習っていて「僕も!」「私も!」となって始める方もいますが、小学校入学を間近に控え、入学後に困らない様にお勉強系の習い事を始めるという家庭も。
また、運動神経を良くする時期とも言われる“ゴールデンエイジ”期を意識して、基本的な運動能力を身につけるために運動系の習い事を始めたという方もいるようです。
2020年より小学校でのプログラミング教育が必修化されることや、小学校高学年で英語教育が必修化されることなど、小学校で学ぶ量が親世代の頃と比べて増えているということも、就学前に習い事を始めるきっかけになっているのかもしれません。
幼児期は“習い事をしない”という選択をする家庭も約半数
先の調査では、幼児期(4歳~6歳までの間)に習い事をしていない(したことがない)家庭が“約半数”いることもわかっています。
親が働いていると、平日に習い事をさせるのが難しく、無理に平日に習い事を入れて帰宅が遅くなってしまうというのも考えもの。休日は習い事よりも家族と一緒に過ごす時間を重視したいと思い、習い事を“無理にしない”ようにしている方も多いようです。
また、幼稚園や保育園でもたくさんのことを教えてもらえるので、この時期は園生活を目一杯楽しみ、遊びから学びに繋げていってほしいと考える親も。実際に、難関大学や難しい国家試験に合格した経験のある人の親たちが重視したこととして共通していたのは、就学前は“思いっきり遊ばせること”だったというデータも出ています。
習い事も子供の好奇心を広げ、「楽しい」思えるものならば意義がありますが、“無理に”始める必要はないのかもしれませんね。
幼児期に人気の習い事ベスト3
幼児期に人気の習い事ベスト3をご紹介します。
1位:水泳
基礎体力の向上にも良く、丈夫な身体作りに役立ったと、最も人気が高かったのが『水泳』。
実際に習ったことで、水を怖がらなくなったという声も多く挙がりました。小学校で始まる水泳の授業に向け、水に慣れさせるために習ったという方も多いです。
2位:ピアノ
幼児期にピアノを習うことは脳の活性化にも良いといわれています。また、毎日コツコツと練習する習慣を幼児期に身につけられるのもピアノを習うメリットなのだそう。子供がじっと座っていることのできない年齢から始めてしまうと嫌いになってしまうこともあるので、4~5歳以降から始めるのが良いそうですよ。
3位:英語・英会話
語学としてだけでなく、コミュニケーション能力があがり、社交性にもつながったとして3位にランクインしたのは『英語・英会話』。
2020年度より、小学3年生から英語の授業が始まり、小学5年生からは教科として導入されるようになることから、今後はさらに必要性が高まりそうです。
このほか、体操教室や、男の子はサッカー、女の子はバレエやチアダンスなども人気が高いようです。
幼児期の習い事にかける費用は?
幼児の習い事にかかる費用の相場は?
習い事をさせたいけれど、やっぱり気になるのはその費用。
ベネッセが実施した『第3回 学校外教育活動に関する調査 2017』によると、学校外教育活動費の平均額、つまり習い事でかかる費用の平均は、幼児期で6,500円となっています。
幼児期の習い事は、スポーツ系と文化系、勉強系とさまざまな分野に分かれますが、3つ以上の習い事をしている家庭はあまり多くなく、1つか2つを集中して習わせている家庭が多いようです。
かかる金額は教室によって異なりますが、大体1教室あたり1ヶ月2,000円~5,000円程度。
1か月あたり、5,000~10,000円くらいが習い事にかける金額の相場といえるでしょう。
習い事は、子供の可能性を最大限に伸ばすきっかけになるかもしれません。検討する際は、子供の性格や子供がやりたいかという気持ちはもちろんのこと、親や子供の生活に無理のない範囲かどうかも含めて考えましょう。
子供にとって素晴らしい経験になる習い事が見つかると良いですね!