【小学校教諭が回答】子どもの忘れ物をなくしたい…親はどこまで手伝い、どうフォローすべき?

子どもが忘れ物をしないように、親はどこまで、またどのようにフォローすべきでしょうか。月刊誌『小学一年生』(小学館発行)に寄せられた読者のママ・パパのお悩みに、現役の小学校の先生がお答えします。

Q:忘れ物をなくしたいです!

子どもと一緒に明日の準備をしていますが、何かしら忘れてしまいます。教科書とノートは時間割りを見てそろえるので忘れませんが、それ以外のものを忘れます。どうしたら忘れ物ゼロになるでしょう。
また、どのように子どもに準備させたらよいか、いつまで親が見るのがいいのかも教えてください。(ひなさん)

A:1年生のうちは、お家の人が率先して行いましょう。

どの学校も、配布されるお便りやメールなどで、「この日はこれを持ってきてください」といった指示を出されていると思います。とはいえ、手紙の量が多いとお家の人も見落としてしまうこともあるでしょう。メールだって、気づかないこともありますよね。

けれど、学校側からの大切なお知らせもありますので、手紙やメールなどの見落としをできるだけ減らせるといいかなと思います。

そのための対策として、書類トレイなどを用意し、手紙と連絡帳を置く場所を作りましょう。子どもには「帰ったらすぐにここに置いてね」と伝えます。学校からの手紙を出す習慣がつけば、書類をなくす心配もありません。

子どもと時間割りをそろえる際、手紙とメールに目を通すようにすれば、見落としが減りますよね。もちろん、工夫はこれに限ったことではありません。ご家庭に合ったやりやすい方法を見つけましょう。

学校の準備の手伝いは、1年生のうちはずっと続けてもらってかまいません。親がずっと手伝っていると何もしない子になるのではと心配になるようですが、実は逆なんですよ。

親御さんが取り組む様子をしっかり見せることで、子どもは「こうしてやるんだな」と手順を学べるのです。

学校の準備も親子の大切なコミュニケーションの時間です。ひとりで準備ができるようになるまで、どうぞ楽しんで一緒にやってくださいね。

私がお答えしました

佐々木 陽子 先生|東京都江戸川区立大杉小学校主幹教諭
低学年の担任経験が豊富で、現在は主幹教諭として教鞭をとる傍ら、先生が読む教育雑誌『教育技術』に執筆も行う。

1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。

『小学一年生』2022年7月号別冊『HugKum』 イラスト/かまたいくよ 構成/天辰陽子

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