麻薬卵とは?
「麻薬卵」とは、半熟に茹でた卵を香味野菜の入った甘辛いタレに漬け込んだもの。韓国発祥の味付け卵のことをいいます。
読み方は「まやくたまご」ですが、もちろん違法なものが入っているわけではありません。「やみつきになる」「中毒性がある」ということから由来しています。「麻薬キンパ」や「麻薬トッポギ」のように、韓国では食べると止まらない中毒性のある食べ物を「麻薬〇〇」と表現することがあるようです。
麻薬卵のレシピ
麻薬卵の作り方は簡単。半熟卵を作って、タレに漬けるだけというシンプルなものです。材料や作り方、保存期間やおすすめの食べ方を紹介します。
では実際に作っていきましょう。
材料
- 卵… 6個
- 長ねぎ… 1/2本
- 玉ねぎ… 小1/2個
- めんつゆ(濃縮2倍)… 100ml
- 醤油… 大さじ2
- ごま油… 大さじ1
- 水… 100ml
- きび砂糖(砂糖でもOK)… 大さじ2
- すりおろしにんにく… 大さじ1
- 白ごま… 小さじ2
- 赤唐辛子(輪切り)… お好みで
作り方
1、お好みの固さの半熟卵を作ります(半熟卵を作るコツは下記で説明しています)。
2、長ねぎと玉ねぎはみじん切りにします。
3、玉ねぎはしばらく酢水にさらして、その後キッチンペーパーで水気を切ります。
4、耐熱ボウルにめんつゆ、醤油、水、ごま油、きび砂糖、長ねぎ、にんにくを入れてよくかき混ぜます。
5、4を電子レンジで1分ほど加熱しましょう。そうすることで長ねぎの辛味をとることができます。
6、5に水気を切った玉ねぎ、白ごま、輪切りの赤唐辛子を加え、さらに混ぜます。
7、タレを保存容器に入れ、その中に茹でた卵を入れて一晩寝かせて出来上がりです。
保存期間
密閉できる容器に入れて冷凍保存します。2~3日を目安に食べ切るようにしましょう。
気になる麻薬卵のカロリーは?
茹で卵のカロリーは1個(50g)76kcal。麻薬卵になると1個あたり110kcal前後になるといわれています。タレに砂糖を使うため、カロリーは少し高めです。しかし茹で卵にはビタミンやミネラル、タンパク質を豊富に含むためダイエット中には最適。もしカロリーが気になる場合は砂糖を少なくしたりすると良いでしょう。
おすすめの食べ方は?
・ご飯と韓国海苔
ご飯の上に韓国海苔をちらし、タレと一緒に麻薬卵をのせて食べるのがおすすめです。
・おにぎりにするとお弁当として持っていける
ご飯にタレを少し混ぜ、麻薬卵を包むように握ると麻薬卵おにぎりの完成。持ち運びできるため、お弁当としてもおすすめです。
・ポテトサラダに入れる
ジャガイモを加熱し、潰します。マヨネーズ、塩こしょう、麻薬卵とタレを入れて混ぜると、いつものとは一味違ったポテトサラダの完成です。
・うどんや冷麺などのトッピングとしても最適
麻薬卵は麺との相性もバッチリ。温かい麺も冷たい麺も、トッピングの具材としておすすめです。
茹で卵を作るコツとは?
「茹で卵をきれいにむくのが難しい!」とストレスを感じたことはありませんか? 麻薬卵はシンプルな調理工程ですが、茹で卵の殻むきが最大の難関かもしれません。
茹で卵の殻をきれいにむくコツや黄身を真ん中にするコツ、お好みの半熟卵にするために茹で時間の目安を紹介します。
茹で卵の殻をきれいにむくコツや、黄身を真ん中にする方法
卵のカーブがゆるいほう(尖っていないほう)に、軽くヒビを入れます。ヒビが入ることによって茹でている間に白身と殻の薄皮がくっつきにくくなるのです。卵の尖っていないほうには「気室」と呼ばれる空洞があります。そのため少しヒビがあっても卵の中身が漏れることはありません。また茹でる際に、ゆっくり混ぜると黄身が卵の真ん中にきやすくなります。
1、卵のお尻(カーブが緩やかなほう)を上に向け、スプーンで軽く叩きます。少しヒビが入ればOK。
2、沸騰したお湯に酢を入れゆっくり卵を入れます。
3、2を菜箸などで、2分間ほど割れないようにゆっくり混ぜると、黄身が真ん中になります。
4、茹で上がったら、すぐ水につけて冷やしましょう。
5、冷水の中で殻を剥くと、ツルッときれいにむくことができます。
半熟卵の茹で時間はどのくらい?
・白身は火が通っているが、黄身は外側だけ火が通っている半熟卵… 6分
・黄身がねっとりとして少し流れ出るくらいの半熟卵… 7分
・黄身が固めの半熟卵… 8〜9分
麻薬卵の余ったタレの活用方法は?
麻薬卵は卵を食べたあと、タレがたくさん残ります。捨てるのは少々もったいない。そこで麻薬卵の余ったタレの活用方法の紹介です。
余ったタレを再利用する際に注意点があります。余ったタレは、1度加熱してから使うということ。そして茹で卵を漬けていたため、最初の味と変わっていることがあるということです。調味料を加えるなどして、味を微調整する必要があるでしょう。
揚げ茄子を漬ける
【材料】
- 茄子… 2~3本(余ったタレの量で調節してください)
- サラダ油… 大さじ3
- 麻薬卵のタレ… 適量
【作り方】
1、麻薬卵のタレは、1度火にかけ煮立たせます。
2、茄子はヘタを切り、縦半分にカットして細かく切れ目を入れます。
3、ボウルに水を入れ、切った茄子をしばらく漬けてアクを抜きます。
4、茄子の水気をしっかり拭きとります。
5、フライパンにサラダ油を入れ熱する。
6、茄子を入れて揚げ焼きにします。
7、油を切り、余った麻薬卵のタレに漬けます。
8、冷蔵庫で冷やせば完成です。
茄子だけでなく、きゅうりやパプリカなど様々な野菜を漬けるのもおすすめです。
そうめんをタレで炒めて油そうめん風
【材料(2人分)】
- そうめん… 2~3束
- 麻薬卵のタレ… 適量
- ごま油… お好みで
【作り方】
1、そうめんを表示時間より短い時間で茹でます。
2、茹で上がったそうめんは流水でしっかり揉み洗いし、水気を切ります。
3、フライパンに麻薬卵のタレを入れ熱します。
4、3にそうめんを入れ、タレに絡めるように炒めましょう。
5、お好みでごま油をたらして出来上がり。
麻薬卵と一緒に食べるのがおすすめです。
今話題の麻薬卵は簡単おかずだった!
SNSで麻薬卵を知って、気になっていた方もいるのではないでしょうか。作り方はとても簡単で様々な食べ方を楽しむことができます。ニラや大葉、ミョウガなど、お好みの薬味に変えたり追加するのもおすすめです。ぜひお試しください。
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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)