赤ちゃん連れの旅行デビュー!ウェルカムベビーなホテルや旅館選びのポイントは?

赤ちゃんを連れて初めての旅行で悩ましいのが宿選び。どうしようかな、と悩んだときに心強いのが『ウェルカムベビーのお宿』です。これはミキハウス子育て総研の専属の認定士が現地調査をして、子育てファミリーにやさしい施設を認定するものです。今回はこちらの認定基準を参考に、赤ちゃんとの旅行デビューにおすすめの宿の選び方を紹介します。

赤ちゃんの2人に1人が、1歳までに旅行デビューしている

「ウェルカムベビーのお宿」に認定されているシェラトン・グランデ・オーシャンリゾート

最近は旅先で赤ちゃん連れのファミリーを見かけることも多いですね。ミキハウス子育て総研の調査によると、赤ちゃんのおよそ2人に1人が、1歳までに旅行デビューをしているそうです。

この理由について、ミキハウス子育て総研で『ウェルカムベビーのお宿』の認定士を務める横溝衣里さんに伺いました。

 「ママの育児休業中に旅行に行く方が増えていることも要因の一つかもしれません。また、お食い初めや初節句、お子さまのファーストバースデーなどを、祖父母と共に旅行先でお祝いする方も増えているようです。頻繁に会えない状況だからこそ、ゆったりとした環境で祖父母に会えるのはうれしいですね」(『ウェルカムベビーのお宿』の認定士・横溝さん)

ミキハウス子育て総研『ウェルカムベビーのお宿』とは?

ミキハウス子育て総研では、2008年から赤ちゃん歓迎の旅館やホテルを『ウェルカムベビーのお宿』として認定しており、現在認定数は100近くに上っています。なお認定は宿全体ではなく特定の客室に対しておこなわれるので、予約時は客室の指定が必要です。

 認定されるには、ママの意見や専門家の調査・研究をもとに作成した認定100項目に対し、70項目以上の評価を得る必要があります。

公式サイトには認定基準の一部が公開されており、それをみると赤ちゃん連れにやさしい宿を選ぶポイントがみえてきます。これを参考に、赤ちゃん連れの旅行のホテルや宿選びで特にチェックしたい4つのポイントをまとめました。

すべてを満たしている宿を探そうとすると難しくなりますが、赤ちゃんの月齢や家族の嗜好などによって優先ポイントを決めるとよいでしょう。

 チェックしたいポイント① 客室のつくり

広々とした和室ファミリースイート和室客室

 赤ちゃん連れの旅行では、一番長い時間を過ごすことになる部屋。快適さだけでなく、赤ちゃんが安全に過ごせるかが大切なポイントです。

安全性への配慮

『ウェルカムベビーのお宿』の100項目の認定項目の中でも、特に厳しくチェックしているのが、赤ちゃんのケガにつながる箇所がないかどうかだそう。

「たとえば窓やベランダから落下の心配はないか、落下防止の対策はされているか、お子さまの顔や頭の位置にテーブルや棚などの尖った角がないか、お子さまの手の届く高さに割れものや熱いものがないか、お子さまが手を挟んでケガをしてしまう危険のある箇所はないか、などです」(『ウェルカムベビーのお宿』の認定士・横溝さん

赤ちゃんとの旅行ではこういった対策がされている宿を選ぶと安心。とはいえ、どこまで対策されているか事前にわからないことも多いので、部屋に入ったらママがまずサッと部屋全体を見渡して、危険なものは動かすなどしておきましょう。

赤ちゃんがハイハイできる

ねんねの時期を過ぎて、ハイハイ~あんよくらいの赤ちゃんと一緒なら、靴を脱いで利用できるタイプの部屋や和室や和洋室などがおすすめ。土足と違ってあれこれ気にせず、思いっきりハイハイさせられます。

チェックポイント② 食事

月齢に合わせた離乳食パックの用意があるとうれしい

 食事は旅の食事は大きな楽しみの一つ。赤ちゃんの食事にも配慮があると助かりますね。

 赤ちゃんの食事に対応している

最近は持ち運びのできるインスタント離乳食も種類豊富ですが、宿側で準備があると荷物を減らせます。離乳食の温めに対応してもらえるだけでも違いますね。レストランやダイニングには子ども用のイスがあると、ママやパパの負担が減ります。

個室や部屋食、ルームサービス

夕食の時間はちょうど赤ちゃんが眠くなる時間になることも。ぐずりそうで不安な人は、部屋食や個室、ルームサービスを手配できる宿を選ぶと安心です。

 チェックポイント③ お風呂

シーガイアの貸し切り温泉「離れ湯」(有料)。肌に刺激の少ない中性の塩化物強塩泉

お風呂は以下のようなポイントをチェック。温泉のある宿に泊まる場合で、赤ちゃんも温泉に入れたいときは単純温泉など刺激の少ない泉質の温泉を選ぶとよいでしょう。

 赤ちゃん用のベビーバス

大浴場に赤ちゃん用のベビーバスがあれば、ママと一緒に入れます。脱衣所にベビーベッドがあると着替えもラクですね。

貸し切り風呂、風呂付きの客室

家族で入れる貸し切り風呂や露天風呂付き客室があると、ママのリラックス度がぐんとアップします。

チェックポイント④ その他の施設・備品

シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート「ウェルカムベビーの宿プラン」では、客室にキャビネットロック/ドアストッパー/コンセントカバー/お風呂マット/トイレに補助便座/おむつボックス/ 電気ポットセットなどを用意。ほかにベビーベッドやおねしょマットの貸し出しも

 プラスアルファの要素にはなりますが、以下のような準備がある宿だと、より快適に過ごせます。

 子ども用の設備、備品

紙おむつ捨てやおねしょマットなど、赤ちゃん用のグッズの貸し出しが充実していると、荷物が少なくて済み、滞在中も快適です。布団ではなくベッドの客室の場合は、ベッドガードやベビーベッドの貸し出しの有無も確認しておくとよいでしょう。

キッズルーム

赤ちゃん連れの旅は宿でのんびり過ごす時間が長くなりますが、子どもがぐずりだしたら、あやすのは大変。そんなとき、キッズルームやプレイコーナーに連れて行くと、ご機嫌に遊んでくれる子も少なくありません。

赤ちゃん連れにやさしい宿で家族の素敵な思い出を!

赤ちゃん連れの初めての旅は、ママやパパもドキドキ。急に赤ちゃんが泣きだしたらどうしよう、忘れものがあったらどうしよう……など、あれこれ不安はつきません。

 そんなとき、赤ちゃん連れファミリーへの設備やサービスが充実している宿は、物理的に旅がしやすいだけでなく、気持ち的な安心感も大きいものです。

 赤ちゃんとの旅行デビューの宿は、『ウェルカムベビーのお宿』から選ぶのも一つの手ですし、それ以外の宿を選ぶときも上記のような項目について事前にチェックしておくと安心ですね。安心して旅ができると、ママや赤ちゃんの笑顔も増えるはず。ぜひ、赤ちゃんとの初めての旅でたくさん思い出をつくってください。

<公式>ウェルカムベビーのお宿|ミキハウス子育て総研はこちら>>

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写真提供/シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート 

文・構成/古屋 江美子

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