布ナプキン作りに挑戦!
今回は日本の生理の貧困問題や環境問題を考える「AirHug合同会社 」の手作りナプキンのワークショップをご紹介したいと思います。
今回のワークショップで使う「手作り布ナプキンセット」の中身は、ナプキンに使うハンカチ一枚、とめるボタンが二個、ハート型のスポンジ(針刺し)。こちらを使って、オンライン、もしくは会場で布ナプキン作りを体験できます。
コットンではなく竹布
「AirHug合同会社」の「手作りナプキンキット」の布の素材は100%竹原料で作られた再生セルロース繊維(レーヨン)の竹布(TAKEFU /タケフ)です。抗菌性、消臭性、制電性、吸水性などに優れた性質を持っていて、布ナプキンに使用するには最適だそうです。
その柔らかな肌触りが魅力。柔らかくありながら、サラサラして、とても肌触りが良いです。
布ナプキンの作り方
裁縫が苦手な私でも30分ほどで縫える超簡単な布ナプキン作り。ジャバラに折って、なみ縫いをして、両端にスナップボタンをとめるだけで30分くらいでできました。
裁縫が得意な方であれば10分くらいでできるかもしれません。
まずは、折り紙を使い、初めに縫う部分を決めます。上の三角形の底辺の部分を縫っていきます。使い捨てナプキンの羽に当たる部分ができます。
三角形の部分を縫った後は、裏側を開くとこの様な形になります。
折り返して背を両側縫い、スナップボタンを止めるだけ。スナップボタンも緊急時に楊子やボールペンなどで穴が開けて付けられるボタンなので、専用の道具がなくてもつけることができます。
使う時は、上記の写真の様な状態でショーツに乗せ、使い捨てナプキンの羽の様な感じでスナップボタンを股下で止めます。
布ナプキンは災害時に使える
生理用品が不足したときにも使えて、エコにもつながる布ナプキン。
災害時には、生理一回分の布ナプキンを非常用持ち出し袋に入れておくことをオススメします。災害時はストレスから肌が敏感になる可能性もあり、自分の肌に合った布ナプキンがあると安心。
また、限られた枚数の使い捨てのナプキンだと長時間使用することになり、臭いや衛生面も気になりますよね。捨てるためのビニール袋も用意できるとは限りません。
洗えて何度も使える布ナプキンなら清潔に保つことができます。
作り方を知っていれば安心
災害時、ナプキンがない方がいても、布さえあれば作ることができます。作り方を知っていれば教えてあげることもできます。また経血の漏れを防ぐための布ナプキンですので、怪我をした時に当て布にもなります。
普段から使い方に慣れておく
また、災害時に生理でない場合にも活躍します。着替えが難しい避難所での生活中、布ナプキンならこまめに取り替えることができるからです。取り替えるタイミングや洗い方など、普段から布ナプキンの使い方に慣れているといいですね。
布ナプキンで生理の貧困問題に立ち向かう女子高生
もう一つ、手作りに布ナプキンの活動をしている女子高生も紹介したいと思います。
愛知県名古屋市にある名城大学附属高等学校の国際クラスの生徒の田中さん。
社会に対して課題を見つけ取り組むプログラム「課題探究」という授業の一環で田中さんは「生理の貧困」
地元吸水ショーツメーカーも協力
ただ、予算的にもプロジェクトの続行が難しいということで、田中さんは、布ナプキンや吸水ショーツなど生理用品を扱う老舗下着メーカーのチーカスに協力を依頼。チーカスがキャンペーンを行い、期間中の対象商品の売り上げ
北名古屋市は窓口で既にナプキンの無料配布も行っており、当アイテムも窓口で配布し、来年の2月に行われるイベントでも配布予定だそうです。
自分でも作れるようになる布ナプキンセット
布ナプキンの表面側になる生地と、中の吸水体、防水布の3種の
直接応援するのは難しいですが、プロジェクトをサポートしている企業の商品を購入することで、間接的に応援ができるのは嬉しいですね。今後は、学校内で布ナプキン作りのワークショップなども開催できたらという話もあるようなので、活動が広まることを期待します。
チーカスと名城高校のコラボキャンペーンはこちらをチェック>>
布ナプキンで生理への理解も深めよう
実は、筆者は布ナプキンに挑戦して使い心地や手間から挫折した経験があります。今回は、これまで使ったものよりもずっと手触りの良い素材というのはもちろんのこと、自分で作ったからこそ、使ってみたいという気持ちになりました。
小学生高学年以上であれば簡単にできる縫い物なので、初潮がくる前に一緒に作れば、生理についてゆっくり話す機会にもなるかもしれません。
ワークショップに参加してみよう
2022年11月28日と2023年1月27日にワークショップが開催されます。参加者の方と一緒に作ることで、生理について話し合ったり、コミュニケーションが取れるのもワークショップの良いところです。詳細は、ウェブサイトをチェックしてみてくださいね。
布ナプキンの記事はこちらもおすすめ
写真・文/Rina Ota