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豆乳ってどんな飲み物?
豆乳とは、大豆と水から作られるもの。豆腐を作る過程で、大豆のしぼりかす(おから)と、しぼり汁に別れます。このしぼり汁が豆乳です。
またスーパーなどで売られている豆乳には、「調製豆乳」「無調整豆乳」と書かれたものがあります。加えて、バナナやコーヒーなどの味がついたものもありますよね。これらの違いについて見ていきましょう。
調製豆乳と無調整豆乳の違いは?
豆乳は日本農林規格(JAS規格)で定義されています。
「無調整豆乳」は、大豆を水などに浸し、加熱してしぼられたままの豆乳のこと。大豆タンパク質の含有率が3.8%以上あり、味付けなどが加えられていないものをいいます。
一方で「調製豆乳」は、大豆タンパク質が3.0%以上で、砂糖や植物性油脂などで加工してあるもののことです。
また、豆乳の中には、コーヒーやイチゴ、バナナ味のものも売られています。これは「豆乳飲料」に分類されるもので、「調製豆乳」とは別物なのです。
そもそも豆乳は冷凍して大丈夫?
豆乳は冷凍しても栄養価は、ほとんど変わりません。しかし、冷凍・解凍することで食感が変わってしまうんです。豆乳は冷凍前はサラリとした飲み物ですが、冷凍・解凍すると成分が分離し、舌触りがドロッとして風味も落ちてしまいます。
そのため、冷凍した豆乳は、解凍して飲み物として飲むより、アイスにして食べたり、加熱調理に使うのがおすすめです。
注意! 豆乳はコレをチェックしてから冷凍
豆乳を冷凍する前に確認しておきたい項目があります。
豆乳が傷んでいないかチェックする
傷んだ豆乳を冷凍してしまうと、食中毒の原因にもなりかねません。傷んだ豆乳の特徴は以下の通りです。
・ドロドロしていて、黄色が増している
・ヨーグルトのような酸っぱい匂いがする
・薄く膜がはっている
・酸っぱかったり、苦くなっているもの
冷凍が可能なパックかチェック
未開封のものはパックのまま冷凍することができます。ほとんどのパックが冷凍することができますが、念のため、冷凍が可能かチェックしてから冷凍したほうが良いでしょう。
余った豆乳はアイスにするのがおすすめ
上述した通り、使いきれなかった豆乳はアイスにするのがおすすめです。
豆乳をアイスにするには、豆乳飲料を使ってパックのまま冷凍する方法、調製豆乳や無調整豆乳で作る方法などがあります。一緒にみていきましょう。
パックのまま冷凍してアイスができちゃう!
いろんな味がある豆乳飲料(未開封のもの)を使うと、パックのまま冷凍するとアイスとして食べることができます。
【作り方】
1、お好みの豆乳飲料を用意します。
2、パックの端を持ち上げておきます。冷凍すると開けるのが大変なため、前もって持ち上げておくと便利です。
3、そのまま冷凍庫に8時間以上冷凍すれば完成。
パックの上をハサミなどで切れば、そのまま食べることもできて、子どものおやつにもぴったりです。
調製豆乳・無調整豆乳で作るふわふわアイス
【用意するもの】
・ボウル
・ハンドミキサー(なければ泡立て器でもOK)
・冷凍可能な容器
【材料】
・調製豆乳もしくは無調整豆乳… 150ml
・砂糖… 大さじ1(甘さはお好みで調節してください)
・レモン果汁… 小さじ1
・バニラエッセンス… 数滴
・はちみつ(トッピング用)… お好みで
【作り方】
1、ボウルに豆乳を入れ、ハンドミキサーで約1分間、攪拌します。
2、1に砂糖を2回に分けて入れ、ハンドミキサーでさらに混ぜます。
3、泡がきめ細かくなったら、バニラエッセンスを入れてハンドミキサーで混ぜます。
4、3にレモン果汁を入れ、さらに混ぜましょう。
5、ツノが立つまでハンドミキサーで混ぜたら、容器に入れ4時間以上、冷凍庫に入れて凍らせます。
凍ったら器に盛り付け、はちみつやお好みのフルーツと一緒に食べると美味しいですよ。
豆乳の冷凍保存方法
冷凍した豆乳は加熱調理すると、食感の変化も気になりにくくなります。未開封の豆乳であればパックのまま冷凍が可能。開封後の豆乳は製氷皿で冷凍すると使う量が調節できて便利です。
冷凍方法をチェックしていきましょう。
未開封ならパックのまま冷凍可能
パックの端を持ち上げてから冷凍庫に入れましょう。冷凍後の開封が簡単になります。
製氷皿で冷凍するとスムージーに便利
1、豆乳を製氷皿に入れます。
2、製氷皿にフタ、またはラップをします。
3、金属製のトレーにのせて冷凍庫に入れます。
4、豆乳が凍ったら、製氷皿から取り出し、フリーザーバックに入れ替えて保存しておきましょう。
豆乳でスムージーを作る際に、この豆乳アイスを使用すると便利です。
豆乳でホワイトソースを作って冷凍することも可能
豆乳でホワイトソースを作って冷凍しておけば、グラタンやシチューなどのルゥとして使うことができます。
材料・用意するもの
・豆乳… 250ml
・バター… 20g
・小麦粉… 大さじ2
・塩コショウ… 少々
・コンソメ(顆粒タイプ)… 小さじ1/4
・金属製のトレー
・ラップ
・フリーザーバッグ
作り方
1、鍋にバターを入れ、焦がさないように溶かします。
2、1に小麦粉を入れ、ヘラなどで素早く混ぜます。
3、バターと小麦粉がある程度まとまったら、豆乳を少しずつ加えます。
4、ダマにならないようによく混ぜ、コンソメ、塩コショウで味をつけます。
5、生地が滑らかになったら、トレーなどに移し、粗熱をとります。
6、粗熱がとれたら、使いやすい量に小分けしてラップで包みます。
7、さらにフリーザーバッグに入れ、金属製のトレーにのせて冷凍庫で保存しましょう。
解凍方法
冷凍した豆乳ホワイトソースは電子レンジで加熱するか、凍ったまま調理に使うこともできます。料理に合わせて、牛乳や豆乳などでお好みの濃さや硬さになるように伸ばしてください。
離乳食に便利な冷凍豆乳ホワイトソースの作り方
【材料】
・豆乳(無調整)… 200cc
・水… 30cc
・片栗粉… 大さじ1
【作り方】
1、豆乳は耐熱容器に入れ、電子レンジで温めます。
2、1に水溶き片栗粉を入れ、混ぜます。
3、さらに電子レンジで加熱します。とろみがついたらOK。
4、粗熱がとれたらフタ付き製氷皿などに入れ、冷凍庫で保存します。
【使い方】
凍ったまま加熱調理OK。ポタージュやリゾットに使うことができます。
余った豆乳はアイスにするが断然おすすめ!
残念ながら豆乳は冷凍解凍すると、成分が分離して食感が変わってしまいます。そのため、冷凍した豆乳は凍ったまま食べるのがおすすめです。
豆乳は栄養豊富であるのに加えて、カロリーも控えることができるため、子どもやダイエット中に方にもうれしいおやつになるでしょう。
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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)