子どもの「習いごと」何を選ぶ? 今、注目はこの2つ

小学館の学習雑誌『小学一年生』編集部の調査によると、今の1年生は入学前から1人平均1.1個の習いごとをしています。今は何もしていないけど、小学校入学を機に何かを始めたいというお子さんも多くいます。

尾木ママとして知られる教育評論家の尾木直樹さんは、『小学一年生』の取材で、子どもの習いごとについて次のように語っています。

子どもの習いごとは近年、ますます多様化しています。だからこそ、わが子は何が得意で、どんなことに興味を持っているのかをまずは見極めることが重要です。

子どもは自分の好きなことには一生懸命打ち込むし、だからこそさらに伸びていくものです。おうちの方は、子どもの『好き!』『やりたい!』という気持ちを大切にサポートしてあげてくださいね

習いごと選びで大事なのは、親の希望よりも子どもの興味や意欲だと言えそうです。

この特集では、注目の習いごとから定番人気の習いごとまでを、体験コメントとともにご紹介していきます。何を始めようか検討中のご家庭も、子どもの興味や個性に合わせて、習いごと選びのヒントにしてください。


■生涯役に立つスキルが身につく「料理教室」

男女を問わず、長く通える習いごととして、近ごろ人気を集めているのが料理教室です。

4歳から小学3年生までの子どもを対象とした「abcキッズプラス(子どもの料理教室)」では、包丁を扱ったり加熱調理をしながら、生きる基本である「食」について総合的に学びます。レッスンは講師の目が届く少人数制で行われ、調理では小学1年生でも包丁を扱います。

スタジオに通っている低学年の女の子のママに、実際に通ってみての感想を聞いてみました。

「もともと食が細かった娘に、食に興味を持ってほしいと思い入会しました。食べる量が増え、食材にも詳しくなりました」(小2・女の子のママ)

「スタジオの前を通りかかり、ガラス越しに楽しそうなレッスンの様子を見たのが入会のきっかけです。習ったメニューを家でも復習がてらつくってくれます」(小1・女の子のママ)

このほかにも「苦手な食材を食べられるようになった」「おうちで食事の手伝いを積極的にするようになった」という体験談も聞きました。健康的な体づくりに影響する「食」に子ども自身が興味を持てるだけでなく、生きていくうえで毎日欠かせないことでもあるので、ぜひ身につけておきたいスキルだと言えそうですね。

※abcキッズプラス(子どもの料理教室)は、関東地方、中部地方、近畿地方に教室があります。

 

■遊び感覚で全身をバランス良く動かせる「ボルダリング」

撮影/大橋 賢

ボルダリングとは、ロッククライミングの一種で、ほぼ自分の力だけで壁面を登るスポーツです。2020年東京オリンピックの追加種目に正式決定したこともあり、今注目が高まっています。

登る前に進むルートを見極めるなど頭も使う運動で、全身をまんべんなく使い、柔軟になると言われています。今、子どもでも利用できる屋内施設が増加しています。

東京・品川をはじめ首都圏に5店舗がある「Rockyボルダリングジム」は、4歳以上または小学生から利用できる国内最大級のボルダリングジムです。

上の写真でモデルにもなった、たいしんくんはボルダリング初体験でした。それでも、初心者コースは楽々クリア。ちょっと難しめのコースにも挑戦し、終わった後も「もっと登りたい!」とお気に入りの様子でした。

「息子を見ていると、『次はどこに手足を置こうか?』とよく考えながら登っているようでした。シンプルだけどハマりそうですね。親子で一緒に挑戦するのも楽しそうです」(たいしんくんのパパ)

 

子どもから大人にまで登り方の指導を行っているスタッフによると、「ルールがシンプルなボルダリングは幅広い世代に人気です。ホールド(つかむ石)の場所を常に考えながら登るため、力だけで成否が決まらないおもしろさがあります。親子で同じコースを登って楽しむ方もいますよ」とのこと。

実際、初心者でも子どもでも手足が届きやすい簡単なコースもありました。体が柔らかく体重も軽い子どものほうが、大人よりスイスイ登れることもあり、むしろ始めるには有利な場合が多いそうです。

※Rockyボルダリングジムは首都圏に5店舗あります。 子どもの利用年齢は店舗により異なります。

 

以上、親子で始めてみたくなりそうな、注目の習いごとでした。

習いごとによって得られる体験は、子どもの心と体にとって大きな刺激となります。何よりも楽しく続けられるものを見つけて、お子さんの興味・才能を開花させてあげてください。

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