人気の絵本!『もこ もこもこ』
作:谷川俊太郎 絵:元永定正 文研出版
◆こんな本
この絵本ほど、どんなふうに読んでも子どもたちに大人気の作品はないでしょう。「もこもこ」「つん」「ぽろり」「ぷうっ」……。子どもたちが聞いて、口に出して楽しい擬音語がたくさん出てきます。絵からも音が聞こえてくるような気がする絵本です。
◆対象年齢
0歳~
◆ママパパの口コミ
『0・1・2歳児の保育』2014年春号
『もこ もこもこ』と併せて読みたい谷川俊太郎の絵本
【1】『まり』
谷川俊太郎/文 広瀬 弦/絵 クレヨンハウス
◆こんな本
黄色いボールが原っぱから転がって、「ぽとーん」「ぽんぽん」「ぱしっ!」「ひゅーん!」と軽快な擬音で移動します。シンプルな絵とシンプルな言葉で構成された絵本です。乳児さんから幼児さんまで一緒に楽しめます。
◆対象年齢
0歳~
『0・1・2歳児の保育』2018年春号
【2】『ぽぱーぺ ぽぴぱっぷ』
谷川俊太郎/文 おかざき けんじろう/絵 クレヨンハウス
◆こんな本
カラフルな色でのびのび描かれたいたずら書きのような絵と、ぱ・ぴ・ぷ・ぺ・ぽの5音で構成される赤ちゃんの会話のような言葉。そのままそっくり、理屈抜きで楽しんでください。歌うように読んでもいいですね。
◆対象年齢
0歳~
『0・1・2歳児の保育』2018年春号
【3】『よるの ようちえん』
谷川俊太郎/文 中辻悦子/写真 福音館書店
◆こんな本
子どもたちがみんな帰ったころを見計らって、幼稚園に現れる不思議な生き物。我がもの顔で遊びまわり、朝が来るとどこかに消えていきます。子どもにとって、最も好きで、最も怖い場所は〈夜の幼稚(保育)園〉。子どもたちはあっという間にその世界に引き込まれることでしょう。
◆対象年齢
3歳~
◆ママパパの口コミ
『新幼児と保育』2014年6・7月号
【4】『わたし』
谷川俊太郎/作 福音館書店
◆こんな本
わたし、男の子から見ると「おんなのこ」、お兄ちゃんから見ると「いもうと」、お母さんから見ると「むすめのみちこ」、お父さんから見ても「むすめのみちこ」。あたりまえのことが綿々と続くおもしろさに、クスッとしながら、自分がさまざまな人と関わりのある存在であることに気づきます。
◆対象年齢
5歳~
◆ママパパの口コミ
『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』
【5】『きらきら』
谷川俊太郎/文 吉田六郎/写真 アリス館
◆こんな本
雪の結晶は基本は六角形ですが、その形は無限に変化し、どれ一つ同じ形はないと言います。その美しさと言葉のリズムを親子で一緒に楽しめる写真絵本。説明を加えず、言葉の流れを大切に丁寧に読んでください。
◆対象年齢
3歳~
『edu』2015年5・6月号
【6】『まる まる まるの ほん』
エルヴェ・テュレ/作 谷川俊太郎/訳 ポプラ社
◆こんな本
フランス発のおしゃれな絵本。本を開くと、「まるをおして」「こすって」「くりっくして」……と導かれ、不思議な世界が展開します。読むというより、遊ぶつもりで会話を楽しみましょう。お気に入りのページがあれば何回でも遊んでください。
◆対象年齢
0歳~
◆ママパパの口コミ
『0・1・2歳児の保育』2018年春号
【7】『はまべにはいしがいっぱい』
レオ・レオニ/作 谷川俊太郎/訳 好学社
◆こんな本
絵本を一緒にのぞき込むように読むのが楽しい一冊。河原で飽きることなく石を見つめるような不思議な気持ちになります。同じものを見つめ、驚きや発見を伝えあうのは、嬉しいひと時です。
◆対象年齢
3歳~
『edu』2015年5・6月号
【8】『ザガズー じんせいって びっくりつづき』
クエンティン・ブレイク/作 谷川俊太郎/訳 好学社
◆こんな本
ユニークに子どもの成長を描き、幼いお子さんのお母さんからは「えっ!そうなの?」もしくは「よくわからない……」といわれ、子育てを終えた方からは「そうよね、懐かしい」とか、「よく描かれている」と、反応が大きく違うのが、『ザガズー じんせいってびっくりつづき』です。ちなみに、思春期の入り口にいる子どもたちからは「あ、これ、私」「このドラゴン、○○君みたい」「ふふっ……」と共感されています。
◆対象年齢
小学校中学年~
『edu』2016年3・4月号
【9】『ピクニック』
ジョン・バーニンガム/作 谷川俊太郎/訳 BL出版
◆こんな本
丘の上に住む男の子と女の子がピクニックに出かけます。途中でひつじとぶたとあひるに出会って、「一緒に行こう!」と誘いました。ピクニックの場所を探していると、雄牛に追いかけられてみんなで隠れたり、飛ばされた帽子を探したり……ハプニング続出。
◆対象年齢
4歳~
◆ママパパの口コミ
『新幼児と保育』2015年8・9月号
【10】『生きる』
谷川 俊太郎/作 岡本 よしろう/絵 福音館書店
◆こんな本
生きていること いま生きていること……谷川俊太郎さんの詩『生きる』の絵本化です。小学生の兄弟と家族のある夏の一日に、生きるということ、日々の愛おしさを重ねます。
◆対象年齢
小学校中学年~
◆ママパパの口コミ
【11】『ともだち』
谷川 俊太郎/作 和田 誠/絵 玉川大学出版部
◆こんな本
「ともだちって、かぜがうつってもへいきだっていってくれるひと、いっしょにかえりたくなるひと...」谷川俊太郎さんの詩と和田勉さんの絵から、友だちの良さがたくさん伝わってきます。
◆対象年齢
5歳~
【12】『んぐまーま』
谷川 俊太郎/作 大竹 伸朗/絵 クレヨンハウス
◆こんな本
説明不能の「んぐまーま」、いったい何なのか?どう発音するのか?全く不明です。不明ということは、自由ということ。感じて、読んで、楽しんで。
◆対象年齢
0歳~
『もこ もこもこ』と併せて読みたい元永定正の絵本
【1】『ころ ころ ころ』
元永定正/作 福音館書店
◆こんな本
色と音(言葉)の絵本です。月齢や状態(機嫌がよい、眠いなど)によって、さまざまな読み方が可能です。ルールはありません。子どもの表情を見ながら、語りかけるような素直な気持ちで、リズミカルに読んでみたり、ゆったり読んでみたり、いろいろ工夫してみましょう。
◆対象年齢
0歳~
◆ママパパの口コミ
『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』
【2】『カニ ツンツン』
金関寿夫/文 元永定正/絵 福音館書店
◆こんな本
言葉と絵の第一人者お二人によるさまざまな民族の言葉と創作の言葉、そして色彩が出会った不思議な世界。お好きなリズムで楽しく自由に読んで味わってください。
◆対象年齢
0歳~
◆ママパパの口コミ
『0・1・2歳児の保育』2017年早春号
【3】『もけら もけら』
山下 洋輔/作 元永 定正/絵 福音館書店
◆こんな本
ジャズと現代アートのコラボレーションです。どう読んでも、どこから読んでも。子どもたちが大好きな1冊。言葉や音に敏感な、支援の必要なお子さんたちにも大人気。
◆対象年齢
0歳~
◆ママパパの口コミ
教えてくれたのは
JPIC読書アドバイザー 台東区立中央図書館非常勤司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活躍。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。
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文・構成/HugKum編集部