栄養たっぷり!離乳食の「ごま」はいつから?アレルギーの注意点やおすすめレシピを紹介

こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。
今日はいつものメニューに少しふりかけるだけで風味がアップして美味しくなる「ごま」がテーマです。小さい粒のごまですが、その中には食物繊維、ビタミン、ミネラル、タンパク質、脂質など栄養がバランスよく閉じ込められていると言います。では、そんな魅力的なごまは、離乳食でいつから食べられるのでしょうか?

栄養素たっぷりのごま

脂質の中にたくさんの栄養が

少しかけるだけで風味豊かになり美味しいごま。ごまは「食べる丸薬」と言われるくらい優れた栄養を持っています。そんなごまの成分の約半分は脂質です。主に不飽和脂肪酸のリノール酸とオレイン酸で構成されています。リノール酸は血中の悪玉コレステロールを輩出する働きがあります、50%が脂質で、20%がタンパク質。残りの30%がビタミン、カルシウム・鉄分などのミネラル、食物繊維です。

ごまの種類

一言で<ごま>と言っても、種類があります。大きく分けると3種類。白ごま、黒ごま、金ごまです。栄養で大きな違いはありませんが、料理の用途に合わせて使うといいですね。

「白ごま」は最も使われているごまではないでしょうか。クセがないマイルドな風味なのが特徴です。

「黒ごま」は、香りが強いのが特徴。お弁当の白ご飯には黒ゴマの方が合いますよね。サッと振りかけるだけでメニュー全体のアクセントにもなり色がしまるので、重宝します。

「金ごま」は、香り豊かな希少なごまです。高価で懐石料理などで使われています。

離乳食のごま、いつから食べていいの?

赤ちゃんがごまを食べられるようになるのは1歳を過ぎた離乳食完了期から。離乳食に使う時は必ず「すりごま」にします。すりごまにすることで消化吸収も良くなります。これは大人も言えることです。すりごまは酸化が起こりやすく風味も劣化しやすいので、する時は、1回分だけ。市販のすりごまを使う時はなるべく早く使い切りましょう。

ごま油はいつから?

赤ちゃんにごま油を使えるようになるのは、離乳食後期ごろから。ただし「油」なので使う時は

・使う量
・使う頻度

など注意が必要。量は、ほんの1、2滴を風味付け程度に使う程度です。大人のようにたくさん使うわけではありません。「ごま油の風味をつけるだけ」と思って使ってくださいね。オリーブオイルやバターにチャレンジした後、ごま油にチャレンジしてみましょう。

ごまアレルギーはある?症状は?

ごまは消費者庁のアレルギー表示推奨品目21品のひとつです。初めて食べるときはどの食材もそうですが、ひとさじずつ与えましょう。ごまは離乳食の1食分に小さじ1入れると多いので、ほんの少しパラパラとふりかける程度の使い方をするといいと思います。ごまを食べた後に、皮膚に腫れや赤みが出たり、呼吸に変化があるなど、身体に変化があった場合は病院に行きましょう。

 ※アレルギー表示推奨品目21品目とは

消費者庁が指定するアレルギー発症の原因になりやすい物質のこと。重篤度・症例数の多い 7 品目(鶏卵、牛乳、小麦、落花生、ソバ、カニ、エビ)については内閣府令で表示を義務付けし、過去に一定の頻度で健康被害が見られた 21品目(いくら、キウイフルーツ、くるみ、大豆、バナナ、山芋、カシューナッツ、もも、ごま、サバ、さけ、イカ、鶏肉、りんご、松茸、あわび、オレンジ、牛肉、ゼラチン、豚肉、アーモンド)については通知により表示を推奨しています。

ごまを使った離乳食レシピ

では、ゴマを使った簡単離乳食レシピを紹介します。味付けを加えれば大人メニューにも変身しますので、ぜひ親子で食べてください。

【離乳食完了期】ブロッコリーと卵の胡麻和え

 

いつものブロッコリーに茹で卵をゴマを和えるだけで味付け無しでも美味しいメニューです

<材料>

ブロッコリー 20g
卵 20g
すりごま 少々

<作り方>

・ブロッコリーは一口サイズに切る

1.卵は茹で卵にして1㎝に切る

2.ブロッコリーはやわらかくなるまで湯がく

3.1と2とすりごまを和える

【離乳食完了期】かぼちゃと三度豆の胡麻和え

かぼちゃのオレンジ色と三度豆の緑が鮮やかで食欲を増すメニューです。

<材料>

かぼちゃ 20g
三度豆 20g
すりごま 少々

<作り方>

・かぼちゃは、皮、たね、わたをとりのぞき一口サイズに切る
・三度豆を1~2㎝に切る

1.かぼちゃと三度豆をやわらかくなるまで湯がく

3.1とすりごまを和える

【離乳食完了期】ゴマとバナナの蒸しパン

バナナの甘みとゴマの風味で砂糖なしでも美味しい蒸しパンです

<材料>(3個分)

小麦粉 50g
ベーキングパウダー 3g
卵 1/2個
バナナ 15g
すりごま 少々
牛乳 30ml
米油 15g

<作り方>

・バナナはフォークでトロトロになるまでつぶす

1.小麦粉とベーキングパウダーを合わせる

2.1に牛乳、卵、米油、バナナ、ゴマを入れて混ぜる

3.耐熱容器に入れる

4.蒸し器に入れて15分蒸す

離乳食のごまに関する体験談

HugKum編集部では、1~2歳のお子さんがいるママやパパを対象に、離乳食のごまに関するアンケートを実施しました。まずは、お子さんがごまを食べた様子についてお聞きしました。

Q.離乳食でお子様はごまを好んで食べてくれましたか?

ごまは離乳食完了期からの食材で、アレルギーの注意も必要なためか「離乳食のごまはまだ」と答えた方が43%を超えました。慎重に取り入れていることが予想されます。食べられたお子さんは52%超え。味についてはおおむね受け入れられているようです。ご飯にふりかけることでお子さんも親しみを感じてくれそうですね。

ママパパの体験談

「ごはんにかけてるので胡麻自体をどの程度認識してるかわからない」(30代・神奈川県・子ども2人)
「すりごまをお粥に混ぜて与えた。 とくになんの反応もなく食べていたように思う。」(20代・三重県・子ども1人)
「好きではないが嫌がりもしない」(30代・岩手県・子ども2人)
「とくに気にしてはいないが普通に食べる、最近はゴマ!と見つけては食べる」(20代・岐阜県・子ども1人)
「ふりかけのごまが好きでいつもかけてあげると、完食してくれます。」(30代・愛知県・子ども2人)
「トッピングで野菜やお粥にかけると、香ばしさがあるのか好んで食べた。」(30代・奈良県・子ども2人)

ふりかけることで風味が増し、気軽に取り入れられるごま。香ばしさもあって食がすすんでいるお子さんも多いようです。この粒は「ごま!」と再認につながっているご家庭も。

いつものメニューにほんの少し加えるだけで、栄養も風味もアップする「ごま」。今回紹介したレシピのように、ごまの風味があれば味付けも必要ないことも多いです。大人の料理だけでなく離乳食にもぜひ取り入れてみてくださいね!

記事監修

中田馨|離乳食インストラクター

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。

 

 

 

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