毎日食べているパンが、パン屋で運よく焼き立てを買えたとき、そのおいしさにびっくりすることがあります。いつも「パンはパン屋さんで買うもの!」と思っているママも、子供にそのおいしさを毎日食べさせてあげたいと思うもの。それなら、家庭でパンを作ってみてはいかがでしょうか。
「おうちパン」に関する著書をたくさんお持ちの吉永麻衣子さんが忙しいママにおすすめの手作りパンレシピをお届けする連載、今回は「ニンジンジュースを使った総菜パン」をご紹介します。
これひとつで朝食OK!「ニンジンジュースの惣菜パン」
生地作りは保存容器の中でスプーンでぐるぐる混ぜるだけなので、就寝前、もう寝るだけの状態になってからでも数分で終わります。ネイルをしているママさんもハンドクリームを塗ってしまったママさんもパン生地を作ることができますよ!!
明日の朝ごはんに困ったときにぜひお試しください。
ニンジンを使うレシピはいろいろあります。すりおろしたり、火を通したものを細かくカットしたりしますが、今回は手間を省くためにジュースを使ってパンを焼きます。
具材にチーズとベーコンを入れますので、朝ごはんはこのパンと飲み物があれば完成!
小学生のおやつにもぴったりですね。中学生になれば部活の合間にもっていくのもOK。
逆にチーズやベーコンはまだ早いと思われる赤ちゃんには具は入れずにそのまま焼いてあげてください。離乳食にもピッタリですよ。
■材料
☆保存容器
強力粉 180
塩 3
インスタントドライイースト 2
☆小さなボウル
にんじんジュース 180
※今回かなり濃いジュースを使用しました。ペットボトルに入っているような液体にとろみがないものは160程度
☆そのほか
スライスチーズ(とろける) 2枚
ベーコン 長いもの2枚
■作り方
①計量
それぞれ計量する。
②生地を作る
保存容器の中の材料をスプーンでひと混ぜする。にんじんジュースの8割を粉の中に入れて混ぜ、状態が変わらなくなってきたら残りの2割を粉っぽいところにめがけて入れ、さらにスプーンでまぜて均一にする。
表面に細かくカットしたベーコンとチーズを置き、スプーンで均一になるまで混ぜ、表面を平らにしてふたを閉め、冷蔵庫に入れる。
③発酵
冷蔵庫で8時間以上置く。 ※1日1回丸めなおせば5日間使用可能
④成形
生地の表面に強力粉をふりかけ、カードか包丁で保存容器の内側の壁と生地の間に入れ、生地を剥がす。
4面ともカードを入れたら、うらっ返して、アルミホイルに生地が落ちてくるのを待つ。
縦に長く置き、上から3分の1のところまで降り、三つ折りになるように下から上に生地をかぶせる。
包丁でカットし生地は動かさずにそのまま焼く。
(仕上げ発酵:おいておけばふんわりする。常温で15分~20分程度)
⑤焼成
【トースターなら】1200wで15分さらにアルミホイルをかぶせて10分程度、1000wで15分さらにアルミホイルをかぶせて12分程度。
【魚焼きグリルなら】両面焼きの場合中火で3分。アルミホイルをかぶせてさらに弱火で15分程度。片面焼きの場合は中火で3分。アルミホイルをかぶせてさらに弱火で20分程度。
【フライパンなら】蓋をして片面15分程度。
焼きあがったら、ケーキクーラーに置き冷ます。粗熱が取れたらビニル袋に入れて保存する。
我が家は3人兄弟。真ん中の息子は大がつくほどの野菜嫌いで、なかなかチャレンジすらしませんが、このパンは「変わった色だねぇ~」と言いながら、パクパク食べてくれました!
キレイなオレンジ色も食欲をそそられますね。
ぜひ野菜嫌いのお子様にも焼いてみてください。
吉永麻衣子/パン作成・写真・文
一般企業に6年間勤務後、結婚を機に退職。日本ヴォーグ社のパン教室の立ち上げや、製パンスクールの講師を経て、2009年子連れOKの自宅パン教室「cooking studio minna」をスタートする。日本全国・世界各国に広がる「おうちパンマスター」認定制度を立ち上げ、代表講師として活動している。著書に『おいしい かわいい ちいさいパン』『前の日5分→朝10分で焼きたて! 簡単もちもちスティックパン』他多数。ブログ「おうちパンのある生活」