イースター料理ってどんなもの? お子さんと楽しむイースターレシピ4品もご紹介!

イースターも日本でかなり定着してきましたね。イースターの日には、キリスト教圏では特別な礼拝をはじめ、各地でイベントが催されます。そのお祝いの席には、大変興味深い伝統の定番料理があります。詳しくみていくと、理解がより深まりますよ。早速ご紹介しましょう。

イースターとは

イースター期間は学校や職場がお休みになる国も多く、国によってはクリスマスよりも大切にされている行事なんですよ。

春のお祭り

寒い冬が終わり、生き生きした春の到来を祝う行事として捉えられるイースターですが、日本では「復活祭」とも呼ばれます。その訳は、もともと宗教的な行事だったことに由来があります。十字架に架けられて亡くなったキリストが、その3日後に復活されたことへの祝祭なのです。

クリスマスのように日付が一定でない点がわかりづらいところ。「春分の日が過ぎてから、最初に迎えた満月、その次の日曜日」と決められていることから、日付が毎年変わります。

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イースターエッグ

世界各地で行われる、習慣や風習をみていきます。

キリストの復活を、卵を割って生まれる新しい命になぞらえたことから、卵はイースターのシンボル的な存在。「イースターエッグ」と呼ばれる、装飾されたゆで卵や、卵型のチョコレートなどが定番です。

子どもたちのためには、楽しい遊びもたくさんあります。お庭のあちこちに卵を隠して探す遊び「エッグハント」や、殻を割らないようにスプーンで転がす遊び「エッグレース」など、見聞きしたことがないでしょうか。

また、イースターと言えばうさぎ。これはうさぎが多産なことから、豊穣、再生のシンボルとされたことに由来します。その他にも、イタリアでは鳩がシンボルとされ、フランスの「アニョーパスカル」とは、羊の形をしたお菓子です。

イースター料理の定番

イースター前の40日間を断食期間とする国では、食事への制限も設けられています。娯楽を控え、節制につとめる期間を経た後に解禁日を迎えるため、当日は動物性食品を用意して食事を楽しみます。キリストが最後の晩餐で口にしたのがラム肉だったことから、定番料理は羊の肉です。

また、この日のために焼かれるパンも各地でさまざま。中でも、表面に十字の模様を施した「クロスドバンズ」はイギリスの定番です。ミルクと卵が入った生地に、レーズンなどのフルーツを加え、表面はアイシングが施されます。

イースターのお祝いレシピ

ここからは、ご自宅で楽しくお祝いできるような料理をみていきます。お子さんが大好きなうさぎをモチーフにした料理もあるので、一緒に作ってイースターを楽しみませんか。

ミモザサラダとキャロットラぺ

卵のサラダを、この季節に咲くミモザに似せて作るのはいかがでしょうか。キャロットを添えると、一層華やかさが増して春の訪れを感じさせてくれます。

・材料

【ミモザサラダ】
卵 2個
ほうれん草 1束
ツナ缶 1缶
マヨネーズ 大さじ1
塩、こしょう 適量

【キャロットラペ】
にんじん 1本
塩 小さじ1/2

【A】
オリーブオイル 小さじ1/2
粒マスタード 小さじ1
白ワインビネガー 小さじ1

グレープフルーツ 4房程度

・ミモザサラダの作り方

【1】ゆで卵を作ります。鍋にお湯を沸かしてください。

【2】卵をよく観察して、カーブが緩やかな面をかるくたたいて割れ目を入れます。こうして空気穴を開けておくと、殻がむきやすくなります。

これくらいは大丈夫です。かるいヒビ程度が目安。

「気室」と呼ばれる空洞があるため、中身はもれません。

【3】沸騰したお湯にやさしく入れて11分ゆでます。お玉などを使うと安全に入れられますよ。

【4】時間が来たら卵を冷水にとり急冷してください。中身の収縮により、むきやすくなるひと手間です。

【5】殻をむいたら、白身と黄身に分け、それぞれザルや網などに通して裏ごしします。

ザルの目を通すだけで、小さなミモザの花が。

【6】ゆでたほうれん草と、ツナを混ぜて、塩こしょうで味付けします。【5】のゆで卵をミモザのように散らして完成です。

・キャロットラペの作り方

【1】にんじんの皮をむいて、千切りにカットします。スライサーを使用すると簡単ですよ。

【2】ボウルに【1】のにんじんと塩を入れてかるくもみ、水が出てきたらしっかりと絞ります。

【3】【A】の材料を合わせて、【2】と和えます。

【4】グレープフルーツの身を取り出して、和えてください。

うさぎのポテト肉巻き

 

かわいいうさぎの形をした肉巻きを作ってみましょう。野菜の自然な形を生かして作ると、断面によって笑ったり、怒ったり、目が離れたりして、楽しい肉巻きです。

・材料

豚バラ肉 150g
じゃがいも 2個
いんげん 6本
パプリカ(赤) 1/4個
きぬさや 4枚

スライスチーズ 2枚

塩、こしょう 少々
酒 大さじ2

【A】
しょうゆ 大さじ2
砂糖 大さじ1
酒 大さじ1

・作り方

【1】じゃがいもをマッシュします。

皮をむいて乱切りにしたじゃがいもを耐熱容器に入れ、ラップをふんわりかけます。電子レンジ600w5分加熱し、潰します。塩とこしょうで味付けをします。

【2】パプリカを縦向け半分にカットし、種を抜きます。さらに1/3の細切りにカットします。いんげんは、スライスチーズの幅に合わせて長さをそろえておきます。さやいんげんはお湯でサッとゆでてください。

【3】スライスチーズをお皿にして、うさぎの顔を作ります。マッシュしたじゃがいもを土台にして、パプリカの口、いんげんの目鼻と、顔の形になるように成形します。最後に押し固めておくと、崩れにくくなりますよ。

ここで押し固めておくのが、ポイント。

【4】豚バラ肉を広げ、【3】をのせて、巻きます。

【5】フライパンに油をひいて焼き、全面に焼色をつけます。酒をふって、フタをして蒸し焼きに。

【6】フライパンに【A】を加え、全体にからめます。

【7】まな板に取り出し、粗熱を冷ましてから包丁でカットします。上面に小さな切れ目を入れて、絹さやの耳を挿したら完成です。

うさぎのカップケーキ

こちらは、ホットケーキミックスと、市販のビスケットチョコを使って作れちゃう、うさぎのケーキです。市販のカップケーキを使えばさらに手軽に。お顔をお子さんに描いてもらっても楽しいですね。

・材料

ホットケーキミックス 200g
砂糖 60g
卵 1個
牛乳 150㏄
バター 50g

マフィンカップ 10~12個

市販のビスケットチョコ
チョコペン

・作り方

【1】オーブンを170℃に余熱します。

【2】耐熱容器にバターを入れ、ふんわりとラップをかけて、電子レンジ500wで40秒温めます。

【3】新しいボウルにホットケーキミックス、砂糖、卵、牛乳を入れてよく混ぜ合わせ、溶かしたバターを加えます。なめらかになるまでよく混ぜてください。

【4】マフィンカップに生地を6分目まで入れて、天板に並べます。

【5】170℃のオーブンで20分程度焼いてください。

【6】焼き上がった後にしっかりと冷まし、ビスケットチョコを挿してください。チョコペンで顔を描きます。

春を楽しむ行事

イースターはこれからも徐々に浸透していく行事かもしれません。卵料理も、うさぎモチーフも、お子さんにとって受け入れやすいものばかり。一緒に調理する楽しい時間やおいしい食事で、春をお祝いしてくださいね。

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

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