もずく酢のおいしい食べ方|お好みはどれ? 3種類の味付けとスープレシピ

ツルリとした食感でさっぱりと食べられるもずく。小分けのパックで買うことが多いかもしれませんが、生や塩蔵、乾物でも売られていますよ。生もずくは食感が良く、味付けをお好みで調節でるメリットがあります。もずく酢の基本レシピからみていきましょう。

さっぱりとした副菜として食べられるもずく酢について詳しくみていきます。身近なお店で手に入るもずくの種類、基本的な下処理の方法を確かめていきましょう。お好みのお酢や、もずくを使った料理を覚えて取り入れると、ヘルシーです。どれも簡単なものですから、チェックしてみてください。

もずく酢

最初に、基本的なもずく酢の作り方をチェックします。種類や下処理の方法も一緒に確認していきます。

もずくの下処理

生もずく、塩蔵もずく、乾燥もずくの3つについて、下処理を確認します。

・生もずく

生もずくの魅力は歯ごたえがあること。塩蔵や、味つけ済と比べるとその差は歴然です。サッと水で洗うだけで食べられますよ。

洗いながら、ゴミなどを取り除きます。
洗いながら、ゴミなどを取り除きます。

食べる際は、お好きな味を選んでください。ポン酢をかけるだけでも十分おいしいですよ。

・塩蔵もずく

塩蔵もずくの場合は、3〜4回もみ洗いをしてください。ゴシゴシ洗うと、大切な栄養を失いますから、やさしく洗うのがポイント。その後、10分程度水につけて、塩を抜きます。

・乾燥もずく

使う分の乾燥もずくを取り出し、水または、お湯につけます。柔らかくなったらサッと洗って使います。

もずく酢の三杯酢レシピ

三杯酢とは、酢、しょうゆ、砂糖またはみりんを1:1:1の割合で合わせた調味料です。ワカメやきゅうりの酢の物にも使えるので、少し多めに作っておくと便利です。

・材料

もずく 100g
しょうが 少々

【A】

米酢 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
砂糖 大さじ1

・作り方

【1】下ごしらえをしたもずくを用意します。薄切りのしょうが2枚を千切りにします。

【2】【A】の調味料を合わせ、【1】のもずくと千切りしょうがと合わせます。

もずくの栄養について

もずくといえばヘルシーな食材ですが、食べ過ぎは禁物です。その効果と、注意点を確認します。

もずく効果

ほとんどの褐藻類にはフコイダンと呼ばれる成分が含まれます。ツルリとした粘りをもつ水溶性食物繊維で、もっとも多く含まれているのが、もずくです。特に、もずくのフコイダンにはコレステロールの抑制、粘膜保護などの効果アリ。

低カロリーなのでダイエットにも最適です。胃の中で膨張するため、食事の最初に食べると満腹感を得られ、食事量を抑える効果が期待できます。一方ではカルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラルを手軽に摂取でき、力強い味方となります。

毎日少量を食べる

フコイダンのさまざまな作用は、抗がん作用、抗アレルギー作用の他、肝機能の向上などが期待できます。育毛作用から、髪の健やかな成長のためにも欠かせません。また、紫外線のダメージによる肌のしわやたるみを改善する効果もあります。毎日少量ずつ食べると、効果的です。

もずくが危険といわれる理由

健康に良いとされる食物でも、偏った食べ方は禁物です。もずくの食べすぎによる弊害を確認しておきます。

・塩分量が高い

小分けパックのもずくは、砂糖、しょうゆ、お酢などで味付けがされているため、1パックに含まれる塩分は1. 3gほど。もし1日3パック食べてしまうと、必要な塩分量の半分以上を超えてしまいますから、注意。

減塩タイプの商品もありますから、気になる方は試してみてください。

・ヨウ素について

喉仏の下にある甲状腺は、甲状腺ホルモンを分泌している臓器です。海藻類や魚介類に含まれているヨウ素を長期間過剰摂取した場合、この甲状線に影響を与えます。全身の新陳代謝、体温調節、脳や心臓、その他の臓器について、機能低下につながる恐れがあります。甲状腺の疾患をお持ちの方は特に注意してください。

健康に問題のない方が、一般の食事から摂る適量なら心配はありません。

食べすぎるとどうなる?

もずく酢の食べすぎは、塩分やヨウ素の過剰、便秘の悪化、または下痢の原因になることもあります。適量を食べてくださいね。1日の適量は、パック1個分、約70gが目安です。

アレンジ方法

食べきりサイズのパックで買えるのも、もずく酢の魅力。食卓に並べるだけですぐに食べられるので助かりますよね。この項目では、ちょい足しで楽しむアレンジの方法と、タレについてみていきます。

もずく+きゅうり

塩もみ後、しっかりと水気を絞ったきゅうりと合わせると、さっぱりとした一皿に。色どりもきれいです。

その他、粘り食材のオクラや、長いもと合わせてもおいしいです。薄切りのタコを添えると、華やかさが加わります。

黒酢

先程の三杯酢の他にも、黒酢のレシピも確認しましょう。材料を混ぜるだけで、OKです。

・材料

黒酢 大さじ2
砂糖 大さじ2/3
しょうゆ 大さじ1/2

めんつゆ

めんつゆを使って作る場合は、こちらを参考に。

・材料

3倍濃縮のめんつゆ 大さじ1
酢 大さじ1/2

ポン酢とトッピング

ポン酢ならかけるだけ。さらに加えるなら、すりごまや、ごま油はいかがでしょうか。

・材料

ポン酢しょうゆ 大さじ1と1/2
白すりごま 大さじ1
ごま油 大さじ1

生もずくで作るスープ

ここまでは生のもずくを酢の物にして食べるレシピをみてきました。生もずくがもつ磯の香りが苦手な方は、湯通しすると和らぎますよ。

もずくの湯通し

鍋にお湯を沸騰させ、もずくを入れます。かるく煮立ったらすぐにザルに上げて冷水に浸けてください。生もずく特有のプリプリした食感はなくさないよう、サッとゆでるだけ。

白だしのスープ

白だしを使って、サッと作れる簡単スープのレシピです。応用して味噌汁や、和風・中華出汁で仕立てるのもおすすめ。

・材料

(3人分)

もずく 100g

白だし 50cc
水 450cc

刻みネギ 少量

白だしは、商品によって使う分量が変わります。商品に記載の分量を参考にしてください。

・作り方

【1】鍋に水を入れて沸騰させ、白だしを加えます。

【2】もずくを入れてひと煮立ちさせます。ねぎを散らして器に盛り付けます。

お好きな味で毎日継続

生や乾燥、塩蔵で手に入るもずくは、健康効果が高いヘルシーな食材です。だからといって、食べすぎはよくありません。毎日少量ずつ、適量を食べるようにしましょう。

市販の味付けもずくは手軽ですが、自分でお好きな味にアレンジして食べると、飽きずに続けられるかもしれませんね。簡単なので、試してみてください。

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

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