今と昔の小学校はこんなに違う!
時代だけでなく、地域や小学校によるものもありますが、筆者の小学生時代との違いを表にしてまとめてみました。
30年も経つと、色々変わっているんだなぁ、としみじみ感じます(変わらないところも多々あるとはいえ)。
時代にあったやり方に変わってきている
上表の中で、特にインパクトがあった違いについて、筆者の体験や周りのママ・パパの声を踏まえてお伝えします。
ランドセルの色
朝、子どもたちが登校しているのを見ると、個性豊かなランドセルに驚きます。筆者の時代は選択の余地がほとんどなかったような。
ちなみに、筆者の娘は、この春小1に。同じランドセル販売店に2回見に行って、1回目はかわいい水色のランドセルを選んだのですが、2回目でなぜか心変わりしてオーソドックスな赤色のランドセルを選びました。親ばかですが、似あっていると思います。
ランドセル選びは悩ましい。本人が今気に入っても、学年が上がったときに他のがよかったと思うかもしれない。(小1ママ)
名札を校外では付けない
安全のため、今では常識かもしれませんが、名札は校内のみ付けています。
最初は、登校班で集まった小学生の胸に名札がないのに違和感があり、そもそも名札がなくなったのかと思いました。小学1年生が一人で名札を付けられのかなあ、と心配しましたが、無事に付けられているよう。付けたりはずしたりは面倒な気もしましたが、子どもの安全を守るにはよい取り組みだと思います。筆者が小1のときは、母に毎日付けられていたのとは大違いです。
【周りのママ・パパの声】
登下校のときに何かあったときに名札があると対応がスムーズになるメリットはある。しかし、悪用されるリスクがあるので、名札を校外で付けないのは妥当だと思う。(小1パパ)
「さん」づけ奨励
これはSNSでも話題になっていて、賛否両論ですね。
ある先生が男子に「さん」づけで呼んでいて、一瞬?になりました。人の呼び方って難しいですよね。
筆者の小学生時代は、男子は「くん」づけで先生や友達からの呼び捨ては当たり前でした。時には「ブー」と、ただ学校で鼻血を出しただけで、とんでもないあだ名をつけられていた子もいました。筆者は、プールの授業のときに、水着がブカブカで脱げて半分お尻が見えたので、「ハンケツ」と呼ばれていました(苦笑)
変なあだ名をつけられたことで不快に思う子どもが減るのはいいことですが、どこかビジネスライクで距離を感じてしまいます。よいあだ名をつけるのはクリエイティブですよね。しかし、今は違和感があっても、時代の流れとともにスタンダードになるかもしれませんね。
【周りのママ・パパの声】
やっぱり「さん」づけだと、親しみがわかない。本人が嫌がらなかったり公序良俗に反しないかぎり、呼び方は自由でいいと思う。(小1・3パパ)
連絡網がない
昔はあった連絡網が、小1の子の小学校にはありませんでした。
筆者の時代は、友達に遊ぶ約束をするときに連絡網を見て家に電話したり、時には友達の家に親から電話をしてもらったりしていました。先生や友達への年賀状も連絡網の住所を見て書いていました。
とは言え、個人情報保護のため、連絡網がなくなること自体は仕方ないですし、保護者向けの情報も今はアプリで一斉配信されて連絡網を回す必要がなくなり便利。
【周りのママ・パパの声】
学校からのメール送信で必要事項はわかるから、連絡網は不要。連絡とりたい保護者とは直接LINEを交換すればよい。(小1・4ママ)
遅刻・欠席・早退の連絡がアプリ
筆者が小学生のとき、連絡帳に欠席の旨を書いて、渡していました。学年が違う、見知らぬパパに連絡帳を道端で渡されて、その子の担任まで届けたこともあり、正直面倒でした(頼む方もストレスですよね)。メールもない時代でしたので仕方がないとはいえ。
しかし、今は、アプリという便利なものが!
まだ実際に使ったことはないのですが、画面を見た感じ使いやすそう。電話での欠席連絡だと、言った言わないの問題が発生しますが、アプリだとしっかり記録が残るのもいいところ。学校側も連絡帳や電話より、アプリで一括管理した方が業務が効率化されそうです。
【周りのママ・パパの声】
学校に欠席連絡の電話をするのはストレスだった。対応する先生も大変だと思う。アプリになって超便利。(小1ママ)
家庭訪問がない
筆者が小学生の頃は、家庭訪問が毎年ありました。いつも母が準備をしていたのを覚えています。今ではありえないかもしれませんが、先生の家庭訪問に同行して、先生が面談中、子どもらは外で遊んでいたという楽しい思い出があります。
非日常体験で、ワクワクするイベントでした。ただ、今家庭訪問があった方がいいかというと疑問です。保護者と先生両方にとって負担ですし、中には家に来てほしくない保護者がいるかもしれません。個人的には、なくていいのかなと思います。
【周りのママ・パパの声】
家庭訪問があると、準備をしなければいけないので大変。先生が家庭環境を把握できるメリットはあると思うが、今の時代にはそぐわない。(小1・3ママ)
英語の授業がある
小学校の中学年から英語の授業があるそうで、英語の先生がいます。小学生のときだと負担に感じていたかもしれませんが、社会人になった今では、早いうちに英語を学習できるのはうらやましいです。英語を習得していると、人生の選択の幅が広がりますから。ただ、小学生が英語嫌いにならないようにしたり無理させないように工夫する必要があるでしょう。
【周りのママ・パパの声】
英語を小学生のときから学べるのはうらやましい。グローバル化が加速する中、英語は必須で、年齢が低い方が耳が慣れやすいと思う。(小1・小3パパ)
と、概ね時代にあったやり方に変わってきていると思う保護者が多く、私の周りでは時代の変化として肯定的に捉えられている方が多かったです。
なぜ、PTAは強制から任意になったのか
「PTAは任意加入でよいと思う。家庭環境も考え方も多様なので、その方が時代に合うはず。(小1ママ)」と言う声がありました。
PTAは任意に変わった理由
共働きの家庭が増え、平日の参加を必須にされると辛いといった声やPTAには強制力がそもそもないはずといった意見が多かったこともあり、PTA参加が任意になったと聞きました。PTAの委員も減らし、参加できるときに参加した人が参加する仕組みに変えたそうです。加入率は約80%だとか。ちなみに、PTAに加入しなくても登校班をはずれることはなく、旗振りは免除されません。
我が家は任意でも迷わずすぐ加入
筆者は、子どもが保育園のときに保護者会の会長をしていたので、PTAの活動を何となく理解できますし、応援したい気持ちがあります。それに、PTAの役員が子どもが保育園のときにお世話になった人なので、協力したいと思います。現時点では、子ども、保護者、学校の3方よしを実現できる組織と考えています。PTA活動は未経験ですが、どんなか楽しみにしています。
こんな小学校も!
昔との違いを楽しもう
皆さんの小学生時代と比べて今の小学校、小学生はいかがでしょうか?
子どもが小学校に入学すると、ついつい昔と比べてしまいませんか?せっかくなので違いを探して楽しんでみるのはいかがでしょうか。新たな発見や学びがあるかもしれません。私の場合は、小学校が時代の流れの中で変わっているのに安心感がありました。中には、変わってしまい、さみしいところもありますが、全体的にはよい方向に進んでいるのではないでしょうか。それに任意加入で大きく変わっている最中のPTA。まだ実態は把握しきれていませんが、まずは積極的に関わってみてどんなものか体験します。これからもっと小学校を知ったときに、改善点が思い浮かべば、学校やらPTAに提案をしてみたいと思います。
峯あきらさんのおすすめの記事はこちら
文・構成/峯 あきら