小学生の「男の子に人気」の絵本
【1】『ねむい ねむい ちいさなライオン』
マーガレット・ワイズ・ブラウン/文 イーラ/写真 ふしみみさを/訳 徳間書店
◆こんな本
いつでもどこでも眠ってばかりの動物園の小さいライオン。ある日お母さんに、冒険に出かけると宣言して出発します。犬に出会っても人間の男の子に出会っても、すぐ眠ってしまいます。目をさましたら母ライオンが恋しくなって……。さあ、どうするのかな。
表紙を見て懐かしいと思われた方もいることでしょう。原著は1947年の超ロ ングセラー作品ですが、訳が新しくなったことで古臭さを感じさせません。子どもたちは小さなライオンの冒険にハラハ ラしながらも、すぐ眠くなるライ オンの表情に気持ちが寄り添います。場面の展開に振り回されないよう、ゆったりと読んでください。
◆対象年齢
4歳、5歳、6歳
『新幼児と保育』2015年6・7月号
【2】『くいしんぼう』
今江祥智/文 高畠純/絵 文研出版
◆こんな本
ダックスフントのボッシュは、おでぶちゃん。姿がオットセイに似ているので「オットー」と呼ばれます。ボッシュはそんな呼び名はイヤでしたが、食べることはやめられません。ある夜、泥棒が入り、ボッシュの鼻先に厚さ10センチもありそうな肉を落とします。さあ、ポッシュどうする?
◆対象年齢
4歳、5歳、6歳
◆ママパパの口コミ
『新幼児と保育』2017年12・1月号
【3】『おっきょちゃんとかっぱ』
長谷川摂子/作 福音館書店
◆こんな本
長めのお話ですが、作品のおもしろさで子どもたちはよく聞きます。冒頭部分を丁寧に読むのがコツです。
◆対象年齢
5歳~
『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』
【4】『だいくとおにろく』
松居 直/再話 福音館書店
◆こんな本
起承転結がはっきりとしたメリハリのある物語。大工と鬼の会話も緊張感があり、子どもが集中して聞きます。
◆対象年齢
5歳~
◆ママパパの口コミ
『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』
【5】『ここがぼくのいるところ』
ジョアン・フィッツジェラルド/作 ほるぷ出版
◆こんな本
地球の上に国がある。国の中には町がある。町があって…ここが僕のいるところ!自分の世界を広げる本。
◆対象年齢
5歳~
『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』
小学生の「女の子に人気」の絵本
【1】『わたし』
谷川俊太郎/作 福音館書店
◆こんな本
わたし、お兄ちゃんから見ると妹で、両親から見れば娘。犬から見ると人間で、宇宙人から見れば地球人。
◆対象年齢
5歳~
『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』
【2】『あさがお』
荒井真紀/作 金の星社
◆こんな本
アサガオの一生を繊細な細密画で描いた美しい絵本。身近な植物の不思議や知る楽しさが詰まっています。
◆対象年齢
5歳~
◆ママパパの口コミ
『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』
【3】『がちょうのペチューニア』
ロジャー・デュボワザン/作 冨山房
◆こんな本
ペチューニアの知ったかぶりがおかしい作品。反応に個人差があるかもしれませんが、のどかで楽しい作品。
◆対象年齢
5歳~
『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』
【4】『わたしのすきなもの』
フランソワーズ・セニョーボ/作 偕成社
◆こんな本
「すき」と、声に出しただけで心が温かくなるような絵本です。読み方は、甘すぎないよう、シンプルに。
◆対象年齢
5歳~
『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』
【5】『ウエズレーの国』
ポール・フライシュマン/作 あすなろ書房
◆こんな本
人となじめないウエズレ―は、夏休みの自由研究に自分だけの「文明」をつくり、文字までつくりだします。
◆対象年齢
5歳~
『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』
小学生におすすめ「春」がテーマの絵本
【1】『なのはなごう しゅっぱつしんこう!』
尾崎美紀/作 まるやま あやこ/絵 ひさかたチャイルド
◆こんな本
春になって、なずなちゃんの大好きなおばあちゃんから、畑でとれた大きなキャベツが届きました。小さなあおむしくんも一緒です。なずなちゃんは、あおむしくんを育てることにしました。やがて、あおむしくんはモンシロチョウになって飛んでいきます。すると、次の日の朝、不思議なことが起きました。やさしい春のファンタジーです。
◆対象年齢
4歳、5歳、6歳
◆ママパパの口コミ
『新幼児と保育』2018年2・3月号
【2】『チューリップ』
荒井真紀/作 小学館
◆こんな本
春の花の代名詞のようなチューリップ。でもその育ちは寒い冬から始まっていることを知ることができます。4歳児未満は全部を読み聞かせることは難しいので、今身近で見ることのできる実際のチューリップと同じ箇所からその少し先を見せ、育ちを待つことを楽しみましょう。細密画の美しい絵本です。
◆対象年齢
異年齢
『新幼児と保育』2018年2・3月号
小学生におすすめな「クリスマス」の絵本
【1】『サンタクロースになるひ』
種村有希子/作 小学館
◆こんな本
めいくんはサンタクロースになりたくて、毎日練習に励んできました。そしてクリスマスの前の夜、願いがかなってサンタさんのお手伝いをすることに…。めいくんの張り切った気持ちと、夜の闇の暗さがコントラストになり、子どもたちはドキドキハラハラしながら、めいくんを見守ります。その気持ちに応えることができるよう、サンタさんがめいくんを褒める言葉は、はっきりと読みましょう。子どもに温かな満足感が広がります。
◆対象年齢
4歳、5歳、6歳
『新幼児と保育』2016年12・1月号
【2】『ホワイトクリスマス「雪」』
ウォルター・デ・ラ・メア/詩 カロリーナ・ラベイ/絵 海後礼子/訳 岩崎書店
◆こんな本
「風はない、日もでない――/だけど 白雪 しんしん ふってくる――」。本当に美しい、ウォルター・デ・ラ・メアの詩の絵本です。表紙、見返し(表紙を開いてすぐの部分)から裏表紙まで、子どもとともに堪能しましょう。まずは、ご自身がこの絵本を「好き」と感じることが大切です。好きなものを子どもたちと一緒に味わいたい。この気持ちが湧かなければ、決しておすすめはできません。あとは素直に読んでください。きっと思いが伝わります。
◆対象年齢
4歳、5歳、6歳
◆ママパパの口コミ
『新幼児と保育』2016年12・1月号
【3】『おたすけこびとのクリスマス』
なかがわちひろ/文 コヨセ・シュンジ/絵 徳間書店
◆こんな本
クリスマスの夜、こびとたちはサンタさんから大切な仕事を頼まれました。バスに乗り込み、大型トラックやトレーラーなどと列をなして出かけます。いったいどんな仕事なのでしょう? サンタクロース、働く車、夜中の大活躍など、子どもたちの大好きなものがギュッと詰まった作品です。
◆対象年齢
異年齢
◆ママパパの口コミ
『新幼児と保育』2016年12・1月号
【4】『ばばばあちゃんのクリスマスかざり』
さとう わきこ/作 福音館書店
◆こんな本
おなじみのばばばあちゃんシリーズの工作本です。折り紙 、発泡スチロール、ダンボール、カラスびんなど、いろいろなものを再利用して作っていきます。シリーズには「おもちつき」もあり、季節の行事が楽しめます。
◆対象年齢
異年齢
◆ママパパの口コミ
『新幼児と保育』2018年12・1月号
【5】『プレゼントの木』
いもと ようこ/作・絵 金の星社
◆こんな本
米国のギビングツリー=援助の木 ( プレゼントをもらえない子どもたちに、贈りたい人が贈る習慣 ) から生まれた絵本ですが、子どもに説明は不要です。少し形を変えますが、あらかじめ家庭から、子どもが家族のためにプレゼントとして「これならできる!」こと(靴を揃える、テーブルを拭くなど具体的なこと)を書いて、ツリーに飾ってはいかがでしょう?
◆対象年齢
異年齢
◆ママパパの口コミ
『新幼児と保育』2016年12・1月号
教えてくれたのは
JPIC読書アドバイザー 台東区立中央図書館非常勤司書。日本全国を飛び回って、絵本や読み聞かせのすばらしさと上手な読み聞かせのアドバイスを、保育者はじめ親子に広めている。鎌倉女子大学短期大学部非常勤講師など、幅広く活躍。近著に『0~5歳 子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)。
編集部セレクト!小学生におすすめ!学べる無料読み聞かせアプリ
小学生くらいになったら、学べる読み聞かせがおすすめ!英語や落語など楽しい知育アプリをご紹介します。
人気絵本「おしりたんてい」もアプリで読める!
おしりたんてい〜ねらわれたダイヤ〜
シリーズ第4弾「おしりたんてい〜ぬすまれたバナナをおえ!〜」ププッと解決。おもしろいタッチと表現が子供たちに人気の絵本がアプリで無期限無料配信!お気に入りの絵本をいつでも気軽に読めるのは嬉しいですね。おしりたんていの顔をタッチすると!?おもしろいしかけが。
ダウンロードはこちら>>App Store