育児の方針として「心がけていること・実践していること」は? 550人へのアンケ結果から見えてくる今の子育て

子どもが小学生にもなると「こんなふうに育ってほしい」といった、ご家庭での育児の方向性がより具体的になってくるものではないでしょうか。それに伴って、心がけていることや積極的に実践していることも、ご家庭ごとに違ってくるはず。

【ランキング発表】育児の方針として心がけていること・実践していることは?

そこで今回は、小学校低学年以下のお子さんを育児中のママパパ550人を対象に、「育児の方針として心がけていること/積極的に実践していること」を調査してみました。以下では、みなさんから寄せられた回答をランキング形式でお伝えしていきます。

調査媒体:小学館『小学一年生』2023年5・6月号
設問:育児の方針として、生活の中で積極的に取り入れていることがあれば、選んでください(複数回答可)。

1位:その日、学校であったことなどをじっくり聞く(306票)

306もの票が寄せられて1位となったのは、『その日、学校であったことなどをじっくり聞く』でした。

お子さんが小学校に入学すると、親の目が届かないシーンが増えますよね。そのため、その日学校でどんなことがあったのか、お子さんからできるだけじっくり聞く時間が大切に。この時間が、子どもの変化や成長を知るきっかけにもなるはず。

2位:手伝いなど、子どもに役割を持たせている(272票)

2位は『手伝いなど、子どもに役割を持たせている』。

お子さんもできることが増えてくると、いろんなことを「自分でやりたい」という気持ちが芽生えはじめます。おうちのお手伝いなどをやりとげることで、達成感が得られ、さらに色々なことに挑戦する意欲が刺激されるのではないでしょうか。

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3位:子どものスペースの管理(子ども部屋や学習机、収納物など)(181票)

『子どものスペースの管理』は、3位にランクインしました。

子どもが小学生にもなると、それまでは遊び道具が中心だったお部屋に、勉強用のアイテムが増えてきます。遊び・勉強…シーンに合わせてそれぞれに集中できるように、スペースの管理をしておけると良いですね。

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4位:祖父母と交流する(174票)

4位は『祖父母と交流する』でした。

異なる世代の人との交流を持つことで、相手を労わる思いやりが養われたり、それまでにはなかった遊びや文化を知ることができたり…新しい刺激を得られるかもしれません。かわいい孫とふれあえる時間は、祖父母にとってもきっと幸せな時間であるはず。

5位:親子で本を選ぶ(162票)

『親子で本を選ぶ』は5位に。

親が絵本を読んで聞かせる「読み聞かせ」は、どうしても子どもが受身になりがち。そんな「読み聞かせ」も、読む本のセレクトをいっしょにすることで、お子さんの主体性を育めそうですね。自分で選んだ本を読んでもらうことで、お子さんもより楽しめて、満足感を得られそうです。

6位:子どもと一緒に体を動かす(スポーツする)(156票)

6位は『子どもと一緒に体を動かす(スポーツする)』。

子どもが運動をするときは、自分たちも一緒に体を動かすよう心がけているママパパも多数。室内でできない家族のコミュニケーションを楽しめるほか、運動不足の解消にもなって一石二鳥ですね。

7位:服や持ち物の購入の際は子どもに決めさせる(151票)

7位には、『服や持ち物の購入の際は、子どもに決めさせる』との声。

こちらも6位と同様に、お子さんの意思を尊重するものですね。自分で選んだ物を身につければ、気分が上がるだけでなく、物を大切にしようという気持ちもさらに育まれるかもしれません。

8位:世の中のできごと・ニュースは親子で話す(93票)

『世の中のできごと・ニュースは親子で話す』は8位に。

家族との会話の中にこれらの話題があると、きっとお子さんも、社会の動きに敏感になれます。家族のコミュニケーションを通して、社会に常に意識を向ける習慣がつけられそうです。

9位:親子で一緒の趣味を持つ(70票)

9位は『親子で一緒の趣味を持つ』でした。

親子の趣味が共通していると、子どものために行く場所も、自分の趣味の延長として親も楽しむことができます。会話も弾み、友だちのように仲の良い親子関係を築き上げることができそうですね。

10位:おこづかい制(51票)

10位は『おこづかい制』でした。

幼い頃から子どもにおこづかいの管理をさせておくと、時には失敗を重ねながらも、お金の大切さを実感しやすいと考えられています。金銭感覚も身につけさせるためにも、小学生のうちからおこづかい制を導入するご家庭は少なくないようです。

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「その他」としてもさまざまな回答が寄せられました!

そのほか、選択項目になかった回答としても、さまざまな「育児方針」が寄せられました。なかでも、『本の読み聞かせをする』『博物館や科学館などに連れて行く』『外遊び・自然の中で遊ぶ』といった、お子さんを教養や文化、自然等に触れさせる趣旨の込められたものや、『挨拶・お礼』『時間・約束は守る』といったマナーに関するものが目立ちました。

目指す育児の方向性によって、心がけることも変わってくるもの

今回は、550人のママパパから寄せられた「心がけていること・積極的に実践していること」をお伝えしてきました。

お子さんに「どんなことを身につけてほしいのか」「どんな大人になってほしいのか」といった、目指す育児の方向性によっても、取り入れるべきことは変わってくるもの。今回ご紹介した声の中に、ご家庭の方針に合うものがあれば、取り入れてみるのもアリではないでしょうか。

アンケートを実施したのは・・・

1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。

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文・構成/羽吹理美

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