自宅でも作れる!本格スープカレーのレシピ。一般的なカレーとの違い、トリビアまで深堀り

北海道札幌のご当地グルメとして一躍有名になった「スープカレー」。スパイシーなスープに大きめに切った肉や、色とりどりの野菜が入っていて、美味しく見た目も華やか。
本記事では、自宅で作れる簡単で美味しい本格的スープカレーのレシピや、美味しく作るコツなど、スープカレーについて紹介していきます。

スープカレーとは?

「スープカレーってスープなの? カレーなの? 」そんな疑問を抱きがちですよね。

スープカレーは、サラサラとしたスパイが効いたカレー風味のスープです。スープカレーはご飯と一緒に食べられていますが、カレーというよりは、スープというような印象が強いでしょう。

スープカレーは札幌が発祥

今ではスープカレーは全国的に広がりましたが、スープカレーの発祥は北海道の札幌。ネパールやインド料理をもとに薬膳カレーとして誕生しました。

2000年頃になるとスープカレーブームが起こり、現在札幌市内には200軒を超える専門店があり、地元の人や観光客から愛されています。

スープカレーの食べ方とは?

スープカレーは、お店ではライスとスープが別々に出てきます。初めて食べるとき、「ライスにスープをかけるの?」「スープにライスを浸すの?」と迷ってしまいますよね。

スープカレーに決まった食べ方はありませんが、お店で推奨されている食べ方があるので見ていきましょう。

1、まずはスープだけを飲む

まずはスプーンでサラサラのスープだけをすくって飲みます。

2、ライスをスープに浸して食べる

ひと口サイズのライスをすくって、スープに浸して食べます。

3、具材を食べる

チキンなどの具材をスプーンで崩しながら食べます。

4、味変も楽しめる

スパイスなどで味を変えたり辛さをプラスするのもアリです。

5、スープとライスをミックスする

スープとライスが残り半分以下くらいになったら、スープの中にライスをイン! スープとライス、思いっきり具を混ぜて食べるのがおすすめです。スープの旨みを余すことなく最後まで楽しむことができます。

一般的なカレーとどう違う?

一般的なカレーとスープカレーの違いは、固形のカレールウを使っているか否かです。

一般的なカレーには、カレールウが使われています。このカレールウには、小麦粉が入っているため、とろみのついたものになるのです。一方でスープカレーにはカレールウは使われていません。牛骨やチキンなどでとったスープにスパイスで味付けされたもの。そのため、サラサラの汁気が多いスープ状になります。

また札幌では、一般的なカレーを「ルーカレー」ということもあります。これは、スープカレーなのか、普通のカレーなのかを区別するためなのだそう。スープカレーの専門店の多い札幌ならではですね。

スープカレーにはどんなものが使われている?

スープカレーはスパイシーなスープにゴロゴロと大きめに切った野菜が入っているのが特徴です。どんなスパイスや具材が使われているのか見ていきましょう。

スパイス

固形のカレールウを使わないスパイスカレーは、香りづけをするために、クミンやコリアンダー、ターメリック、カルダモン、クローブやシナモンが使われていています。また辛さを加えるためにカイエンペッパーなどが主に使われています。

使われているスパイスや調合はお店によって様々。何種類もスパイスをミックスさせて、お店独自のオリジナルスープカレーができるのです。

素揚げや煮込んだ野菜

スープカレーの具には、ゴロゴロと大きめにカットされた野菜が入っているのが特徴です。よく入っている具材は、じゃがいも、人参、なす、ブロッコリー、オクラ、レンコンなど。それらを素揚げしたものや煮込んだものが入っていることが多く、食べごたえ満点です。

スープカレーの具の定番といえばチキンでしょう。しかし、チキン以外にも、牛肉や豚肉、ラム肉が使われているところも多いようです。またお店によって、エビやイカなどのシーフードが入っていることも。食材が豊かな北海道ならではといえますね。

スープカレーを美味しく作るコツは?

スープカレーを自宅でも作ってみたいと思いませんか? 自宅で美味しく作るコツをチェックしていきましょう。

野菜などの具は大きめにカット

ゴロゴロとした食べごたえのある具が特徴のスープカレー。じゃがいもやナスなどの野菜は大きめにカットするのがポイントです。見た目も豪華に仕上がります。

肉は骨付きのものがおすすめ

肉類は鶏の手羽先や骨付きもも肉、ラムチョップなど、骨付きのものを選ぶと、コクや旨みが出て美味しく仕上がります。

バジルを入れるのが札幌流

バジルが入っているのが札幌流なのだそう。バジルは乾燥バジルでも、フレッシュバジルを刻んでもOK。食欲を誘う爽やかな香りが加わります。

自宅でできる本格スープカレーのレシピ

自宅で作る本格スープカレーのレシピを紹介していきます。野菜などの具は、お好みで変えてみてください。

材料(2人分)

<具材>

・手羽元… 4本
・かぼちゃ… 1/8個
・ナス… 1本
・パプリカ… 1/2個
・茹で卵… 1個
・ブロッコリー… 2株
・油… 適量

<スープカレー>

・たまねぎ… 1個
・ニンニク… 1片
・ショウガ… 1かけ
・トマト… 1個
・カレー粉… 大さじ2
・ガラムマサラ… 小さじ1
・クミンパウダー… 小さじ1/2
・チリパウダー… 少々
・乾燥バジル… 小さじ2
・ケチャップ… 大さじ2
・かつお出汁… 300ml
・固形コンソメ… 1個
・水… 300ml
・塩コショウ… 少々
・醤油… 大さじ1
・油… 適量

作り方

<具材を準備する>

1、フライパンに油をひき、手羽元を並べ、両面に焼き色がつくまで焼きます。

2、かぼちゃ、パプリカは薄くカット。ナスはお好みの大きさに切り込みを入れておきます。

3、かぼちゃ、パプリカ、ナスは素揚げにします。

4、ブロッコリーは食べやすい大きさに切って、レンジで加熱または、ゆでておきましょう。

<スープカレー>

1、ニンニクとショウガはすりおろしておきます。

2、トマトはヘタを切り落とし、サイコロ状にカットしておきましょう。

3、たまねぎはみじん切り、または薄くスライスして、油を引いた鍋で焦がさないように炒めます。

4、3にニンニク、ショウガを入れ、さらにたまねぎがアメ色になるまで炒めます。

5、4の鍋にトマトを入れ、水分がなくなるまで、さらに炒めましょう。

6、5にカレー粉、ガラムマサラ、クミンパウダー、チリパウダー、乾燥バジル、塩コショウ、ケチャップを入れて炒めます。

7、6にかつお出汁、水、固形コンソメ、醤油を入れて煮ます。

8、軽く煮立ったら、焼いた手羽元を入れて、中火で30分ほど煮ていきましょう。

9、器にスープカレーを入れ、具材をトッピングして完成です。

札幌生まれのスープカレーを自宅でも

スープカレーはサラサラとしたスパイシーなスープに、大きくカットした野菜や肉で食べごたえ抜群。スパイスの香りで食欲を誘い、暑い夏にもぴったりなメニューです。札幌生まれのスープカレーを、ぜひ自宅でも楽しんでみてくださいね。

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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)

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