作ってみたい料理やデザートのレシピに「材料:ココナッツミルク」と書いてあっても、使うのは少量のことが多いですよね。「余っても使い切る自信がないから…」と購入を断念した経験はありませんか?
でも、もう大丈夫です。余ったココナッツミルクは、保存することができます。また、おすすめのレシピなども紹介していきますので、使い切れないかもしれないと購入を諦めた方は、本記事を参考にしてみてください。
目次
そもそもココナッツミルクって何?
まずはココナッツミルクってそもそも、どんな食品なのか、どんな料理に使うのかを見ていきましょう。
ココナッツミルクとは?
ココナッツミルクとは、ヤシの実の内側にある層になったものを削り、それを水と合わせて攪拌し、絞った乳状のもの。牛乳や豆乳と比べると脂肪分が高くなります。そのため、ココナッツミルクは甘味が強く濃厚な味わいが特徴です。
脂肪分が高いと聞くと、カロリーなど不安になりますが、ココナッツミルクの脂肪分は中鎖脂肪酸がメイン。中鎖脂肪酸は消化、吸収、分解が早く、エネルギーに変わりやすいため、体脂肪として蓄積されにくいという特徴があります。そのため、ダイエット中でも量に気をつければ、食べてもO K食材なんです。
また、ココナッツミルクには疲労回復効果もあり、スポーツ後の食事や軽食、疲れやすい人などにもおすすめです。
どんな料理に使う?
ココナッツミルクといえば、グリーンカレーやスパイスの効いたインドカレー。主に東南アジアで多く使われています。
例えば、タイ料理はココナッツミルクと生姜で鶏肉を煮た「トムカーガイ」。ベトナム料理では、ココナッツミルクにフルーツなどを入れたデザート「チェー」が有名です。
また、動物由来のものを摂取しないビーガンの人たちに、牛乳や生クリームなどの代用品としてココナッツミルクが多く使われています。
ココナッツミルクは缶や紙パックで売られていることがほとんど
スーパーや輸入食品店などで見るココナッツミルクは、缶に入っているものか、紙パックに入っているものがほとんどです。開封したココナッツミルクは、少しとろみがあって、真っ白ではなく、少しグレーがかった色をしています。
開けてびっくり! 分離していたら?
たまに封を開けると、液体と個体に分離していることも。これは缶のタイプに多く、ココナッツミルクを長い期間動かさなかったり、外気温が低かったりすると油分が固まってしまうためです。
もし分離しても使うことができるので安心してください。分離したココナッツミルクは、容器に移して電子レンジで加熱したり、鍋で温めてから混ぜれば大丈夫です。
ココナッツミルクの賞味期限は?
開封したココナッツミルクは傷みやすくなります。それはココナッツミルクには油分が多く含まれていて、空気に触れると酸化しやすいためです。そのため開封後は、冷蔵保存で1~2日しか日持ちしません。
すぐにココナッツミルクを使う予定がある場合は、冷蔵保存も可能です。保存容器容器に移して、なるべく空気に触れずに冷蔵庫で保存しましょう。しかし、しばらく使う予定がない場合は、冷凍保存がおすすめです。
余ったココナッツミルクは冷凍保存が断然おすすめ
冷凍保存することでより長く保存することがでるため、使いきれなかったココナッツミルクは冷凍保存がおすすめです。おすすめの冷凍保存方法は2つ。製氷皿に入れて冷凍する方法と、ホイップして冷凍する方法です。一緒に見ていきましょう。
冷凍保存する前に
冷凍保存する前に、ココナッツミルクが分離している場合は、加熱して固まった油分を溶かしましょう。混ざり合ったら、粗熱がとれてから冷凍保存してください。
製氷皿で冷凍保存
製氷皿で冷凍すると、少量ずつ使うことが可能。料理にちょっと使いたいというときに便利な保存方法です。
<保存方法>
1、ココナッツミルクをよく混ぜておきます。
2、1を製氷皿に入れます。
3、フタもしくは、ラップをして冷凍庫に入れます。
4、ココナッツミルクは凍ったら、フリーザーバッグに入れ替えると便利です。
ホイップにして冷凍保存
ココナッツミルクは、泡立て器やハンドミキサーで泡立てることもできます。商品によっては泡立ちにくいものも。氷水などで冷やすと泡立ちやすいです。
ホイップしたココナッツミルクは、飲み物のトッピングにおすすめ。ココアやコーヒーに入れると、甘くマイルドな味わいになります。
<保存方法>
1、ココナッツミルクをボウルに入れて、泡立て器で泡立てます。
2、ツノが立つくらい泡立てたら、冷凍可能な容器に移して冷凍保存します。
冷凍したココナッツミルクの解凍方法や保存期間は?
<解凍方法>
加熱調理に使う場合、凍ったまま加熱調理に使うことができます。冷たい料理に使う場合は、冷蔵庫に移して冷蔵解凍がおすすめです。製氷皿で凍らせたものであれば、1時間ほどで解凍できるでしょう。
<保存期間>
3~4週間の保存が可能です。
ココナッツミルクを使ったおすすめレシピ
ココナッツミルクを使ったおすすめレシピを紹介します。
ココナッツミルクの黒糖アイスクリーム
【材料】
・ココナッツミルク… 200~400ml
・黒糖(粉末)… 大さじ3~6
【作り方】
1、ココナッツミルクに黒糖を入れ、ハンドミキサーなどで泡立てます。
2、ふんわりしたら、保存容器に入れて冷凍庫で冷やします。
3、固まったら完成です。
かぼちゃとココナッツミルクのポタージュ
【材料(2人分)】
・かぼちゃ… 1/8個
・たまねぎ… 1/2個
・ココナッツミルク… 200cc
・水… 150cc
・塩… 適量
・サラダ油… 適量
・ブラックペッパー… 少々
・ガーリックパウダー… お好みで
・カレーパウダー… お好みで
【作り方】
1、かぼちゃは種とワタをとり、皮も薄くむいて小さくカットしておきます。
2、たまねぎは薄くスライスします。
3、鍋にサラダ油を入れ、たまねぎを炒めます。
4、たまねぎが透明になったら、かぼちゃと水を入れ加熱。
5、かぼちゃに火が通ったら、ブレンダーもしくはミキサーなどで滑らかにします。
6、5にココナッツミルク、塩ブラックペッパーを入れて混ぜます。
7、お好みでガーリックパウダー、カレーパウダーをトッピングして完成です。
冷たくても温かくても美味しいスープです。
ココナッツミルクで南国気分
ココナッツミルクの甘い香りは、まるで南国にいる気分にさせてくれますよね。コーヒーやココアに入れると、またいつもと違う味わいを楽しめますし、いつもの料理を違う味わいにしてくるので、あると意外と便利。もし使いきれなくても冷凍保存することが可能です。
ココナッツミルクを購入して、いつもの料理にアクセントをつけたり、グリーンカレーやタイ料理など、本格的なエスニック料理に挑戦してみるのはいかがでしょうか?
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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)