ご当地ロールケーキの代表格「愛媛タルト」の魅力研究。和洋ミックスのバリエーションと美味しい食べ方を紹介

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「愛媛タルト」をご存じですか? これは、餡をカステラ生地で巻いたロールケーキ。和と洋がミックスしたご当地スイーツです。ロールケーキなのに、「タルト」と名前が付いているのはなぜなのでしょうか? そんな愛媛タルトの基本から特徴までご紹介します。

愛媛タルトとは

愛媛タルトとは、名前のとおり愛媛で伝統的に作られてきたご当地スイーツ。カステラ生地で餡を巻いたロールケーキのことを言います。

場所・エリア

愛媛タルトが生まれたのは、愛媛県松山市。

長崎から、ポルトガルのお菓子がいくつか日本に伝わりましたが、「南蛮菓子」と言われたそれらのお菓子の中にこのタルトも含まれていて、それが松山市に伝わり、現在の形になったと言われています。

今では、松山市はもちろん、愛媛県内の全域で製造・販売されて親しまれています。

いつ、どんなときに食べる?

愛媛タルトは年間を通していつでも食べられていて、お茶請けとしても親しまれています。そのほか、愛媛や松山のお土産品に旅行客が購入したり、地元の人々の間ではギフトやお祝い品として贈ったりしています。

愛媛タルト
和風ロールケーキの「愛媛タルト」。

歴史

江戸幕府は、16世紀から19世紀まで、他国との交流を断つ鎖国政策を行っていました。しかし、その間も日本で唯一、海外との貿易を行っていたのが長崎で、1550年には初めて長崎にポルトガルの船が入港。ポルトガル人が日本に初上陸し、ポルトガルの食べ物なども日本にもたらされたのです。

そして、正保4年(1647年)、初代松山藩主だった松平定行がポルトガル船入港にあわせて、長崎に海上警備に訪れました。そのときに、カステラ生地でジャムを包んだポルトガルのお菓子「タルト」に出会ったのです

。松平定行はその南蛮菓子にすっかり魅了され、松山に持ち帰ったのが、愛媛タルトの始まり。四国名産の柚子を使い、和の要素である餡を使った現在の形になったのです。

由来、言い伝え

ただ、「タルト」と言えば、クッキー生地やパイ生地にクリームなどを詰めたお菓子のことを指します。愛媛タルトはロールケーキなのに、なぜ「タルト」という名前が付いているのか不思議に思うでしょう。

これは、愛媛タルトがポルトガルから伝わったことに関係しています。オランダ語で「ケーキ」を意味する「taart(タルト)」が由来であるという説と、オランダ語で「ロールケーキ」を意味する「torta(トルタ)」が由来という説があります。

愛媛タルトの特徴

愛媛タルト
和洋折衷のスイーツ、愛媛タルト。

では、具体的に愛媛タルトにはどんな特徴があるか、詳しく見ていきましょう。

特徴1:餡を巻いたロールケーキ

愛媛タルトは、カステラ生地で餡を巻いたロールケーキです。ロールケーキといえば生クリームやフルーツのクリームを巻くのが一般的ですが、そこに和の要素である餡を組み合わせたのが、最大の特徴です。

特徴2:「の」の字の断面

愛媛タルトは、中の餡がちょうど「の」の字のように見えるように仕上げられています。

餡をのせたカステラ生地をやさしく手でくるりと巻き、その形が定着するようにそのまましばらく寝かせます。この工程が、愛媛タルトの美しい断面の秘密。さまざまなプロセスを機械化するのが一般的になっている現代ですが、愛媛タルトを作る多くの店で、この「巻き」の工程は今でも職人の手作業で丁寧に行っています。

特徴3:四国名産の柚子も使用

最初に愛媛タルトのもととなる南蛮菓子が松山に伝わったとき、カステラ生地には柑橘系のジャムが使われていたと言います。そこで、四国でよく作られていた柚子を使う案が生まれたそう。柚子の香りがほのかに香るのも、愛媛タルトの特徴のひとつです。

特徴4:松平定行が考案

ポルトガルの南蛮菓子がそのまま作られているわけではなく、現代の形になっていったのは、松平定行の案だったと言われています。ポルトガルのタルトのレシピを教わった松平定行は、四国の特産品を材料に使い、日本らしいアレンジを加えていったのです。

愛媛タルトの食べ方

愛媛タルトのおいしい食べ方をご紹介しましょう。

食べ方1:そのままで

お好みの厚さにカットした愛媛タルトをそのままどうぞ。外のふわふわのカステラ生地と、柚子の香りがただよう餡の組み合わせが絶妙。和と洋を組み合わせたお菓子だから、紅茶やコーヒーにも、緑茶や番茶にも、どちらにも合います。

食べ方2:冷やして

暑い季節は、冷蔵庫で少し冷やしてから食べるのもおすすめ。冷えると中の餡が羊羹っぽい食感になり、また違ったおいしさを感じられます。

食べ方3:天ぷらにした「愛媛タルト天」も

愛媛名物になった愛媛タルトを天ぷらにした「愛媛タルト天」が、愛媛では生まれています。地域の銘菓を揚げてしまうという、遊び心から生まれたメニューで、生クリームやアイスクリームを添えて食べるのが一般的。愛媛県にはそんな「愛媛タルト天」を提供するレストランが増えてきています。

愛媛タルトの作り方

愛媛タルトの材料と作り方を見てみましょう。愛媛県で愛媛タルトを作る店では、餡はほとんど手作りされていますが、自宅で作る場合は市販の餡を使うと簡単です。

材料

  • 砂糖
  • 小麦粉
  • 柚子

作り方

  1. 卵に砂糖を加えよく攪拌します。
  2. もったりとしてきたら小麦粉を加えで生地を作ります。
  3. 型に流し入れて、オーブンで焼きます。
  4. 餡に刻んだ柚子の皮や実を加えます。
  5. 焼きあがった生地の粗熱をとったら、餡をのせて「の」の字になるように巻きます。
  6. そのまま冷蔵庫で冷やし固めたら、出来上がり。

愛媛タルトのおすすめ

愛媛タルトは、愛媛県や松山市に行かなくても、通販でも購入できます。

一六本舗 一六タルト

松山市に本店を置く、愛媛タルトの代表的な店「一六本舗」。ここで作る愛媛タルトは「一六タルト」の名前で販売され、地元の人にも愛されています。愛媛県産の柚子と小豆の皮をとった口当たりのいい餡を使用し、生地にバターや油は使わず、飽きのこない味に仕上げています。

一六タルト 宇治抹茶

明治16年創業の「一六本舗」では、定番の愛媛タルトのほか、さまざまなバリエーションの愛媛タルトも作っています。そのうちのひとつが、この宇治抹茶味。京都で100年以上続く老舗茶葉ブランド「森半」の宇治抹茶を、生地と餡に使用し、風味豊かに仕上げました。

六時屋 超特選タルト

「六時屋」は、1933年に松山市で創業した菓子店。「幸せの青い卵」と呼ばれる良質の卵と、北海道産の小豆を使い、手作りで丁寧に作り続けています。

亀井製菓 いよかんタルト

愛媛タルトには、アレンジした味もあります。例えば、松山市にある菓子メーカー「亀井製菓」で販売する、愛媛特産のいよかんを使った味。いよかんの羊羹を餡の中にはさんでおり、いよかんの香りがふんわり広がります。

畑田本舗 御栗タルト

栗をまるごとごろっと入れている愛媛タルトもあります。「ハタダ栗タルト」で地元ではよく知られる、愛媛県の「畑田本舗」が作る「御栗タルト」。大粒の栗をまるごと並べて巻き上げた愛媛タルトです。断面には、大きな栗が見えてとっても豪華。贈呈品にもピッタリの一品です。

愛媛のご当地スイーツをチェック!

日本全国には、それぞれの地方で発展したご当地グルメやご当地スイーツがあるもの。愛媛タルトは、四国の愛媛県ならではのお菓子です。

知らない人が耳にしたら、「タルトなのにロールケーキ⁉」とビックリしてしまうこのスイーツ。一度食べたら、その魅力にハマってしまうことは間違いありません。まだ愛媛タルトを食べたことのない人は、この機会に通販などを利用して食べてみてはいかがですか?

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