【五平餅】お家で作るならこの方法! 作り方で選べる味噌ダレ2選、地方別の特徴まで必見

串に刺したお餅を炭火で焼いて、味噌と砂糖のタレをつけていただく五平餅。甘くて懐かしい味を味わえるのは、旅先だけではありません。お家で作るならコンロやオーブントースターで焼けば簡単なので、作ってみませんか? 甘くて滋味深いタレのレシピもあわせてご覧ください。

郷土料理の五平餅(ごへいもち)は、地域や家庭によって多様なレシピがあります。基本は、味噌と砂糖をベースに、えごま、くるみ、ごまなどを加えますが、木の芽を加えてスパイシーな味にもアレンジできます。炭火で焼けるなら最高ですが、ご家庭でスムーズに作れる工程をみていきましょう。

五平餅レシピ

お家で作りやすいレシピをご紹介します。

お家で作る五平餅

串に刺さずに焼くため、日常的に作れる五平餅です。逆に、串に刺すならイベント感を演出できます。

・材料

(4本分)

やや固めに炊いたご飯 600g
五平餅のタレ 大さじ6~8

幅広の竹串 4本(なくても、かまいません)

・作り方

【1】ご飯は米1に対し、1.1倍の水を加えて炊き、やや固めにするのがポイントです。もち米は加えず、うるち米だけ。

熱いうちに、すりこぎで米粒が半分残るように潰します。
熱いうちに、すりこぎで米粒が半分残るように潰します。

【2】平たい円形に成型します。サランラップを使うと、スムーズに握ることができます。

串に刺す形は、わらじ形、お団子など、お好みの形で。

・わらじ形

ご飯を150gずつ分け、平たい円形に広げます。真ん中に竹串を挟み、両側をあわせてくっつけます。わらじ形になるように、形を整えてください。

串は水にぬらさず、乾いたままで用いてください。ご飯がくっつくことで、焼いても落ちません。
串は水にぬらさず、乾いたままで用いてください。ご飯がくっつくことで、焼いても落ちません。

・団子形

直径3〜5cm(30〜40g)の平たいお団子状に丸めて、串に2個ずつ刺してください。

山下工芸 平串半先 18cm 100本入

串付きで焼けば気分も上がります。人が集まるイベント時などには、ぜひお使いください。ホットプレートを使うと、焼きやすくなります。

・焼き方

焼き網、フライパン、グリル、トースター、オーブンのいずれかを使用して焼きます。最初にタレをつけずに両面に焼き目をつけてください。

その後、全体にタレをたっぷりとつけ、再び、炙る程度に焼きます。フライパンの場合は、フライパンシートを使うと汚れません。

タレをつけた後は、あっという間に焦げるので要注意。絶えず裏返しながら加熱します。

えごま、くるみ、ごま味噌のタレ

砂糖、味噌に、えごま、くるみ、ごまを加えてタレを作ります。落花生や、アーモンドなどに変更することもできます。

・材料

(わらじ形4串分)

えごま 10g
白ごま 15g
くるみ 10g
味噌(米味噌、または豆味噌) 70g
砂糖 100g
お湯で淹れた緑茶 50〜60ml
酒 少々

・作り方

【1】えごま、白ごま、くるみをそれぞれ、香ばしく炒ります。焦がさないよう、少しずつ炒るのがポイント。ただし、えごまは、3粒はじければ十分炒れている、といわれる食材です。ごく軽い加熱で。

【2】【1】を合わせてフードプロセッサーや、すり鉢ですります。

時間がかかりますが、油が出るまですることが大切です。
時間がかかりますが、油が出るまですることが大切です。

【3】砂糖、酒を加えて、さらにすり混ぜます。最後にお湯で淹れた緑茶を加えて、全体がとろりとするまでよく混ぜてください。

緑茶を加えることによって、タレの固さを調節でき、抗菌効果も期待できます。

くるみなしの簡単タレ

すり鉢や、フードプロセッサーを使わずに、混ぜるだけで作るタレは、ごまペーストを使うのがお手軽です。

・材料

ごまペースト 大さじ2
味噌 大さじ2
砂糖 大さじ3
酒 大さじ1
水 大さじ1

ナッツ類 お好みで

・作り方

【1】鍋に酒を入れて、火にかけます。

【2】アルコールの香りがなくなるまで火にかけ、他の材料を加えます。

【3】全体が軽く沸騰したら、火を止めます。

なめらかな食感に仕上がります。アクセントが欲しい場合は、砕いたくるみや、ナッツ類をトッピングで加えて。

本格派のさんしょう味噌

春先に山椒の芽がふく頃は、「木の芽焼き」ができます。すり混ぜれば、ピリッとした香りが爽やかな味に。ちなみに、秋は柚子味噌にして食べるのが、本格派です。

五平餅って、どこの郷土料理か知ってる?

五平餅の発祥の地は、どこかご存じですか? 現地まで足を運ぶと、焼き立てが食べられるお店も多く、風土を感じられて味わいが深まります。

三河

愛知県新城市を中心とした奥三河地区でも、特に山間部は平地が少ないことから、稲作は重労働でした。くず米も貴重であったため、よりおいしく食べる工夫として、五平餅がごちそうとして重宝されました。

この地域の五平餅は、大きなわらじ形が特徴で、焼いている最中に落ちてこないよう、平たい串にご飯がしっかりとくっついています。

その他、近隣の岐阜県や長野県でも五平餅が作られますが、形や大きさが少しずつ異なります。

岐阜

東濃の瑞浪市や恵那市、中津川市では、わらじ形の他にも団子形が多くみられます。こってりタイプの味噌味、あっさりタイプのしょうゆ味の2種類と、お好みが分かれます。

長野

長野県の木曽や伊那地方でも親しまれてきた五平餅は、小さなお団子形や、わらじ形です。米の収穫期である11月には、えごま、落花生、くるみなどで甘いタレを作り、五平餅会を開くのが住民の楽しみだったとか。

五平餅をお取り寄せ

冷凍や真空パックで取り寄せる五平餅の他、タレだけのお買い求めもできます。お好きな方は、ご飯にかけて楽しむそうですよ。

【ふるさと納税】五平餅 20本 中津川名物

タレをつけて冷凍された五平餅は、電子レンジで温めるだけ。一口サイズのお団子状で、とっても食べやすい五平餅です。

【ふるさと納税】 飛騨高山 五平餅

こちらは真空パックの五平餅です。オーブントースターなどで軽い焦げ目がつくまで焼いてから、お召し上がりください。

五平餅のタレ くるみ

おでんや焼きナスにも使える、五平餅のタレ。便利なチューブ入りで購入できます。くるみ、ピーナッツが入ったコクのある味です。

育ち盛りのおやつにもぴったりの五平餅

甘辛い味噌タレを香ばしく焼いた五平餅を、ご自宅で好きな時に食べられると嬉しいものです。お子さんの手で作れる工程も多いので、休日の手作りおやつにも活用してください。

ナッツ類や、ごま、えごまの栄養もたっぷり摂取できる五平餅は、育ち盛りの身体にもおすすめです。ぜひ昔ながらの味を楽しんでください。

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

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