卵子の数には限りあり!妊活のために最初に知っておきたいプランや方法を解説します【正しい情報で安心の妊活ライフを】

日本の出生数は低下の一途をたどっていますが、不妊治療が保険適用になったり、児童手当が手厚くなったりと、妊活や子育てに世間の関心が高まっているようです。では、どのようにして妊活をすればよいのでしょうか。今回は、妊活のプランの立て方と妊活について知っておくべきことをまとめました。

妊活プランを立てる時の4つのポイント

妊活を始める前に、自分やパートナーの体のことをよく知っておく必要があります。

妊活を意識し始めたら、まずは自宅で自分の基礎体温を測りましょう。基礎体温により、月経の状態が把握しやすくなります。把握したら、パートナーと一緒に産婦人科へ行き診察を受け、妊活プランについて医師へ相談します。

では妊活プランを立てる際に、夫婦で知っておきたい4つのことを確認しましょう。

 

①治療が必要な疾患の有無

不妊の原因は半分が男性側という統計結果があります。検査は夫婦で行いましょう。

女性の基本検査は、子宮や卵巣の状態をチェックします。月経周期に合わせてホルモン分泌の検査を行うため、体の状態が把握できるまでに最短で1周期分の日数がかかります。早めに産婦人科に行くことが大切です。

男性の検査は、問診や精液検査があります。しかし、精液検査を実施している一般婦人科は少ないため、男性外来のある不妊治療専門病院などに行き検査を行います。治療が必要な場合には、先に治療をすべきかそれとも不妊治療とともに治療を行うのか、女性の年齢も含め、医師と相談しましょう。

②卵子の数の把握

卵巣内の卵子の数のことを、AMH値と言います。卵子の数は増えませんが、個人差があるため、自分にどのくらい卵子があるのかまずは把握しておきましょう。AMH値が分かれば、妊活期間の目安が立てやすくなります。

③不妊治療を開始する時期や期間、費用

不妊治療は、タイミング法そして人工授精、体外受精や顕微授精と進んでいきます。どんな治療をしていくのかによって、期間も費用も異なります。20224月からタイミング法と人工授精を含む一般不妊治療と、体外受精などの生殖補助医療が保険適用に。経済的負担がぐっと少なくなったことで、治療の選択肢が増えました。しかし、体外受精、顕微授精は年齢制限と回数制限があります。

医師といつ治療するのか、どんな治療かつどんな薬を使用するのか、継続期間はどのくらいか、またどのくらいお金がかかるのかまで具体的に相談することが妊活プランを立てる上で大切です。

 ④男性側のトラブルの有無

男性不妊の原因の8割は、精子をつくる機能が低い「造精機能障害」といわれています。ほかに、射精する機能が低い「性機能障害」や精管が詰まっている「精路通過障害」などがあります。これらは、生活習慣の改善やサプリメント、手術などの治療方法があります。しかし、原因によっては体外受精や顕微授精、先進医療を検討した方がいい場合もあります。

妊活プランの立て方

妊活は二人で行うものなので、自分たちがどうしたいのかが妊活を進めるうえで大事になってきます。主に3つのことを夫婦で話し合っておきましょう。

●まずは、ライフプランについてです。
子どもをいつ頃までに何人ほしいのか、共働きは継続するのかなど話し合います。

●次に費用面
不妊治療にはどのくらいお金をかけられるのかを、しっかりと夫婦で把握しておくと治療の選択をしやすくなります。

●最後に、妊活や不妊治療について不安に思っていることを夫婦で共有しておきましょう。

自分たちの妊活プランを決めたら、次は医師と一緒に妊活プランを立てていきます。医師とは、自然に妊娠を目指す期間はいつくらいまでにするか、人工授精を行う回数まで具体的に話し合います。もし医師と話し合った結果、自分たちの妊活プランには合わないかもと思ったら、転院も視野に入れていきましょう。

不妊治療のファーストステップ「タイミング法」

自然に妊娠を目指すための不妊治療の第一段階は、妊娠しやすい時期を狙って性交渉をするタイミング法です。

タイミング法は、自分で基礎体温を把握し行える方法でもあります。自分で基礎体温を測り低温期と高温期を把握し、排卵日を予測するアプリなどで排卵日を予測します。しかしあくまで予測なので、しっかりとタイミングを狙いたい場合には病院指導を受けましょう。

タイミング法を半年から1年間続けても授からない場合には、ほかにも原因があるかもしれないので、病院でしっかりと調べてもらいましょう。

保険適応の人工授精

タイミング法の次のステップは、人工授精です。人工授精とは、精子を採取し、子宮内に注入する不妊治療です。男性側にトラブルがある場合にも人工授精が検討されます。人工授精と聞くと、身構えてしまう人も多いかもしれません。しかし、人工授精は体への負担が少なく、自然妊娠に近い治療の一つで、タイミング法の2倍の妊娠率と言われています。授精や着床は自然妊娠とほぼ変わりません。

ステップアップを考える目安

タイミング法や人工授精の一般不妊治療での妊娠が難しい場合には、体外受精や顕微授精(※)へとステップアップしましょう。

(※)
体外受精:採取した卵子に精子をふりかけて受精させ、培養した後に子宮に戻す
顕微授精:採取した1つの卵子に1つの精子を針で注入して受精させ、培養後に子宮に戻す

ステップアップを考えるタイミングは、一般不妊治療で授からなかったときと、女性の年齢の2つです。タイミング法を半年から1年間、人工授精を最大6回実施しても授からなかったときは、ステップアップを検討しても良い頃です。日本生殖医学会の調査によると、女性の妊娠できる能力は35歳から低下するとされています。35歳を過ぎたら、タイミング法は3回、人工授精も13回挑戦してみましょう。

パートナーと医師と相談しながら妊活プランを立ててみよう

妊活をストレスなく進めるためには、パートナーや医師と具体的に話し合うことが必要不可欠です。妊活を進めていくと不安なことがでてくるかもしれません。

はじめての妊活でどうしたらいいのか分からないという方や妊活中の方へ、書籍「最新版 この1冊であんしんはじめての妊活事典」は、妊活のあれこれを詳しく解説しています。一度、お手元にとって読んでみてください。

『はじめての妊活事典』

松林 秀彦 監修
定価:1540円(税込)

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文・構成/安齋美咲 イラスト/佐藤琴美(ERG) 北垣絵美

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