日本3大うどんの、群馬「水沢うどん」ってどんなうどん? 自宅で楽しむには? つけ合わせのおすすめも

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「水沢うどん」は群馬のご当地うどんです。日本3大うどんにも数えられていて、強いコシと喉越しのよさが評判。群馬を訪れたら食べたい名物のひとつです。本記事では、そんな水沢うどんとは、どんなうどんなのか、特徴やルーツ、美味しい食べ方などを紹介していきます。

水沢うどんは群馬のご当地うどん

「水沢うどん」は、群馬のご当地うどんです。温泉地として知られている伊香保の水沢が発祥といわれています。どんなうどんなのか、気になりますよね? ではその特徴やルーツなどを一緒に見ていましょう。

ツヤツヤでコシが強い麺が特徴

水沢うどんの麺は、太めでコシが強いのが特徴。小麦粉と塩、水沢の地下水のみで作られた麺は、ツヤツヤでツルっとした喉ごしを楽しむことができます。

食べ方は、特徴であるコシを楽しむために、冷やしうどんで食べるのが一般的です。つけダレには、醤油ダレと胡麻ダレの2種類用意しているお店も多いそうで、一度に2種類の味が楽しめるのも水沢うどんの特徴といえるでしょう。

水沢うどんのルーツは?

群馬の名湯、伊香保温泉街からほど近い場所に、「水澤寺(みずさわでら)」があります。その門前で参拝客や温泉で身体を癒しに来た人に、うどんを振る舞っていたのが水沢うどんのルーツだといわれています。

水澤寺の仁王門

「水澤寺」は、関東の33か所ある観音霊場、坂東三十三観音第16番札所。昔より多くの参拝客で賑わっていました。そこで、地元の小麦粉と湧き水で打ったうどんを振る舞っていると、その美味しさで多くの人に知られるところとなり、全国に広まっていったといわれています。

水沢うどん街道とは?

水沢うどん発祥の地とされる「水澤寺」の門前、約1.5kmにわたって、十数軒ものうどん店が軒を連ねます。それが「水沢うどん街道」です。それぞれ店ごとに工夫が凝らされていて、自慢のうどんを楽しむことができます。

水沢を訪れたら1軒だけではもったいない。いろんな店をまわって、味わってみたくなりますね。

水沢うどん街道

群馬は昔からうどんを食べる習慣があった

群馬は年間通して日照時間が長く、また土壌は水はけが良いという特徴があります。それは小麦を栽培するのに適していて、昔より小麦の栽培が盛んに行なわれてきました。

そのため群馬では、古くからうどんを食べる習慣があったそう。また群馬の中でも、水沢うどん・桐生うどん・館林うどんは「群馬3大ご当地うどん」とされているんです。同じ県内にも多数のご当地うどんがあるなんて、それだけうどんは群馬の食文化として根付いているんですね。

日本3大うどんのひとつでもある

さらに、水沢うどんは群馬を代表とするだけではなく、日本の中でも指折りのうどん。秋田の稲庭うどん・香川のさぬきうどんと並んで、「日本3大うどん」のひとつに数えられているんです。

自宅で楽しむなら通販もあり

ここまで水沢うどんについて紹介してきましたが、実際に食べてみたくなりましたよね。しかしなかなか水沢に出向くのは難しいという方には、水沢うどんのセットをお取り寄せしてみてはいかがでしょうか。おすすめの水沢うどんのお取り寄せを紹介します。

大澤屋本生うどん

水沢うどん街道の中でも有名店である「大澤屋」のうどんセット。お店で食べるのと同じ味を自宅でもと、一切乾燥させていない打ちたての本生うどんが毎朝発送されています。もちもちのコシとツルッとした喉ごしの水沢うどんを自宅でも楽しむことができます。

もし水沢うどんを取り寄せたり、手元にあったりした場合、おいしく食べたいですよね。基本的にはパッケージに書かれている通りに茹でればOKですが、ここではおいしい水沢うどんを茹でるポイントを紹介していきます。

美味しい水沢うどんを茹でるポイント

・大きめの鍋でたっぷりの湯を沸かす

・茹でているときは鍋の中でうどんが回り続けるのがベスト

・冷水にさらして手で揉む

茹で具合をチェックする方法

実際、茹で上がったと思って食べたら芯が残っていた…、なんてことはありませんか? 芯が残っていたら美味しくないですよね。うどんは茹でている途中で、茹で具合をチェックするのがおすすめです。

その際、湯からうどんを1本取り出し、流水で冷ましてから確認します。親指の腹でうどんをつぶし、中央に白い芯が残っていなかったらOKです。あとは、お好みの硬さに茹でてください。

おいしい水沢うどんの茹で方

1、大きめの鍋にたっぷりの湯を沸かす(お湯の量は、うどんの量に対して10~15倍が目安)。

2、沸騰した湯に、うどんをほぐしながら入れる。

3、差し水はしないで、ふきこぼれないように火加減を調節しながら茹でる。

4、茹で加減をみながら、好みの硬さになるまで茹でる。

5、うどんに透明感が出てきたら、ザルにあげてから冷水にさらす。

6、手で揉むように、うどんのぬめりをとる。

7、よく水気を切ったら盛りつけて完成です。

温かいうどんを楽しみたい場合も、一度冷水にさらしてください。そのあとに、うどんに熱湯をかけると、かけ汁が冷めることなく食べることができますよ。

水沢うどんに合うおかずは?

冷たい水沢うどんと、あともう少し何か食べたいときにおすすめのおかずを紹介します。

鶏むね肉の天ぷら

ガッツリと食べたいときは、水沢うどんと鶏むね肉の天ぷらの組み合わせがおすすめ。鶏むね肉を醤油や生姜、酒などで下味をつけ、天ぷら粉をつけてあげたものです。

鶏むね肉はさっぱりとしていますが、旨みがしっかりとあり、サクッとした衣の食感とうどんの相性は抜群です。

炊き込みご飯

うどんを食べるけど、ご飯も食べたい! そんなときは、炊き込みご飯がおすすめです。お好みの具を入れた炊き込みご飯は、おかずのように食べることができるでしょう。

具沢山味噌汁

一緒に野菜をたくさん食べたいときは、具沢山味噌汁を添えるのがおすすめ。うどんだけでは野菜が不足しがちですが、汁物にたくさん入れることで野菜不足を解消することができます。

また野菜だけでなく肉も食べたいなら、豚汁にするのもあり。水沢うどんにプラスすることで栄養のバランスが良くなるでしょう。

コシが強くてツルッと美味しい水沢うどん

水沢うどんの特徴はツヤツヤでコシの強い麺です。醤油ダレや胡麻ダレにつけて、冷やしで食べる水沢うどんは、麺の旨みとコシを最大限に楽しむことができます。

また、伊香保温泉の近くにある水澤寺の門前には、水沢うどん街道と呼ばれるエリアも。多くのうどん店が立ち並び、それぞれ工夫された水沢うどんが提供されています。群馬を訪れたら、ぜひ立ち寄って食べ比べしたいものですね。

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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)

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