レタスの保存方法|長持ちさせるテクや新鮮さの見極め方を紹介

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サラダや付け合わせなどで大活躍するレタス。でも、レタスは鮮度が落ちると食感が悪くなり、苦みも出てしまいます。今回はレタスを上手に保存して、美味しく食べ切る方法をご紹介します。

新鮮なレタスの見極め方

初めに、美味しいレタスの見極め方を紹介します。見極めのポイントは、4つ。

【1】葉の色が薄く、全体にハリのあるものを

葉の緑の色が濃いものは、早い時期に収穫された可能性があり、苦みを感じることがあります。

【2】重さも重要

持ってずっしりとした重みを感じるものより、実は、軽いものがおすすめ。重いものは、収穫時期が遅れてしまって葉が固くなっていることが多く、苦みを感じやすいでしょう。

【3】芯の状態も確認

レタスの芯は、10円玉ほどの大きさで、白くみずみずしいものを選びましょう。赤く変色しているものは、収穫されてから時間が経っているので、できるだけ避けましょう。

【4】形もチェック

縦に長いものよりも横に広がったものの方が、葉が柔らかく美味しいレタスです。

レタスの上手な保存方法

レタスは常温では劣化が進むので、買ってきたらすぐ冷蔵庫に入れましょう。ここでは、丸ごとレタスとカットレタスの場合に分けて冷蔵保存方法を紹介します。

【1】丸ごとレタスの保存方法

余分な水分があると傷みやすく、また乾燥にも弱いレタスの丸ごと保存する場合のポイントを紹介します。

保存のポイント

・新聞紙やキッチンペーパーなどで包んでポリ袋などに入れて芯を下にして冷蔵庫の野菜室へ入れましょう。

一番外側の鬼葉は捨てずにレタスを包んだり、カットした部分にあてたりすると、変色が進みにくくなります。

・芯の部分だけ湿らせたキッチンペーパーを当てておくと、長持ちします。

芯の部分だけ湿らせたキッチンペーパーを当てるのも◎!

保存期間

一度に使い切れない場合は、外側の葉からはがして使いましょう。冷蔵庫の野菜室で約1週間、保存できます。

【2】カットレタスの保存方法

レタスは金属に触れると酸化が進み色が赤く変色しやすいので、注意が必要です。カットレタスの保存方法のポイントを紹介します。

保存のポイント

金属の包丁を使わずに手でちぎりましょう。

・ちぎったレタスを洗って水分をよく切り、ジップ付き保存袋などに入れて、なるべく空気を抜いて密封保存しましょう。

ジップ付き保存袋の空気はなるべく抜いて保存するのがコツ

保存期間

日持ちしないので、1~2日で食べ切るようにしましょう。

【3】レタスを冷凍保存するやり方

水分の多いレタスも、解凍後加熱調理であれば冷凍保存することができます。洗ったレタスを食べやすい大きさに手でちぎり、その後、水分をよく拭き取ってから冷凍用保存袋に入れ空気を抜いて冷凍庫へ。

解凍の保存期間

3~4週間保存できます。

解凍後の調理方法

冷凍したレタスは自然解凍NG! レタスに含まれていた水分も一緒に流れ出てしまい、ベチャベチャになってしまいます。しかし、冷凍したレタスは凍ったまま加熱調理すれば、美味しく食べられます。スープやチャーハン、炒め物などの加熱料理に活用しましょう。

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レタスを長持ちさせるテクニック

レタスは、「爪楊枝」や「小麦粉」を使って保存すると、美味しさはそのままで保存期間を延長することができるんです! ぜひチャレンジしてみてください。

【1】爪楊枝を使う方法

レタスは収穫されてからも成長を続けているんです。そこで、レタスの芯に爪楊枝を! 爪楊枝で組織を破壊することで成長を遅らせることができるんです。それによって、新鮮な状態をより長持ちさせることができます。

①レタスを裏返し、芯の部分につまようじを3~4本ぐっと押し込みます。

②爪楊枝を4本刺してから、キッチンペーパーなどでレタスを丸ごと包んで、ポリ袋などに入れて冷蔵庫へ。

4本の爪楊枝は、しっかり差し込みます

この方法なら、2~3週間ほど新鮮な状態が保たれます。

【2】小麦粉を使う方法

小麦粉を使って、レタスを長持ちさせる方法もあります。レタスの芯に小麦粉をまぶす方法を紹介します。

①買ってきたレタスの芯の部分を数ミリ平らにカットし、そこに小麦粉をまぶします。

小麦粉をまぶすことで、水分抜け防止。ドイツでは一般的な保存法なんだとか

②芯に小麦粉をまぶしたレタスをキッチンペーパーなどでくるみポリ袋に入れ、芯の部分を下にして冷蔵庫の野菜室へ。

外側の葉から使っていけば、2~3週間、鮮度を保ったままの状態で保存できます。

レタスにおすすめ保存容器&保存袋

レタスなど、野菜を新鮮に保つ保存容器もありますので、ご紹介します。

【1】OXO グリーンセーバー フードキーパー

 

野菜を長持ちさせるため、エチレンガス・過度な水分・不適切な湿度をコントロール。ポイントは、蓋の部分にある活性炭フィルター。野菜から発生するエチレンガスを吸収し、鮮度を長持ちさせる仕組みになっています。

【2】ツイスターロック ツイスターロック

 

繰り返し使える上、菌の増殖を抑え、鮮度や栄養を保持することができる保存袋。防臭効果もあるので臭いのある野菜にも重宝します。使い方は、生鮮品を入れてねじるだけと簡単!

【3】NIPRO 野菜 果物 鮮度保持袋 愛菜果

 

野菜・果物が発生するエチレンガスを吸着浸透させ、鮮度を保つポリエチレン袋。腐敗の原因となる雑菌類も繁殖しにくい加工になっています。

「普通のポリ袋よりも、長く新鮮さを保つことができると思う」(40代・神奈川県・子ども2人)

【4】ストリックスデザイン 鮮度保持ポリ袋

 

抗菌剤“ASK”配合による「エチレンガス減少効果」と「抗菌効果」により、野菜、果物の鮮度を保持させることができるポリ袋。このポリ袋に入れるだけで生鮮品の日持ちがアップします。

「新鮮さが保たれた」(30代・群馬県・子ども1人)

 

文/斉藤和美(フードコーディネーター)

保存したレタスを使ったおすすめレシピ

【1】ほうれん草とチーズの水餃子

栄養たっぷり♪ほうれん草を混ぜ込み、子どもが大好きなチーズを効かせてひと味違った餃子に!

◆材料

(大人2人分+子ども2人分)
餃子の皮 16枚
豚ひき肉 100g
ほうれん草 1/4束
チーズ 120g
塩・こしょう 各少々
レタス 4枚

【A】
黒酢 大さじ2
しょうゆ 大さじ2

◆作り方

【1】ほうれん草はみじん切りにし、チーズは5mm角に切り、ひき肉、塩、こしょうと合わせよく練る。
【2】餃子の皮に【1】を等分にのせ、皮の周りに水を塗って閉じる。
【3】お湯をたっぷり沸かし、【2】を入れて5分ほどゆでる。
【4】レタスをせん切りにして器に盛り、【2】をのせ、混ぜ合わせた【A】を添える。

教えてくれたのは


尾田衣子さん

「ル・コルドン・ブルー」やイタリアにて料理を学び、OLから料理研究家に転身。現在、「料理教室Assiette de KINU」を主宰。男の子のママでもある。

『めばえ』2014年2月号

【2】ポリ袋を使ってちぎりレタスのナムル

包丁も不要!レタスをちぎってポリ袋をふるだけで調理がフィニッシュ!

◆材料

(大人2人+子ども1人分)
レタス 小1個

【A】
白すりごま 大さじ2
ごま油 大さじ2
塩 小さじ1/3

◆作り方

【1】レタスは洗って、よく水気を取る。
【2】【A】をポリ袋に入れて、レタスを小さくちぎりながら加える。
【3】【2】のポリ袋を振って、レタスに【A】をよくまぶす。

教えてくれたのは


武蔵裕子さん

むさしゆうこ/料理研究家。作りやすく、おいしいレシピに定評のある、家庭料理のエキスパート。自らも働きながら双子の息子を育て上げ、今も3世代の食卓を担う日々。忙しい主婦が真似しやすい時短レシピを数多く提案している。

『めばえ』2017年4月号

【3】豚しゃぶサラダみそドレッシング

サッとゆでた野菜に肉をのせて、いつものサラダをボリュームアップ! 酢みそ味がさっぱり食べやすく、大人でも食べ応えのある一品です。

◆材料

(大人2人分+子ども2人分)
豚ロースしゃぶしゃぶ肉 250g

【A】
マヨネーズ 大さじ1
酒 大さじ1

レタス 1/2個
セロリ 1本
いんげん 150g
えのきだけ 1袋

【B】
みそ 大さじ2
砂糖 大さじ1/2
酢 大さじ2
しょうが(すりおろし) 少々
ごま油 大さじ1

◆作り方

【1】豚肉に混ぜ合わせた【A】を塗る。レタスはざく切りに、セロリは斜め薄切りにする。
いんげんは4cm長さに切り、えのきだけは石突きを除いてほぐす。
【2】熱湯をたっぷり沸かして塩少々(分量外)を加え、えのき、セロリ、レタス、いんげんの順にゆでてざるにとる。続いて【1】の肉をゆでてざるにとり、それぞれよく水けをきる。
【3】【2】を器に盛り、【B】を耐熱容器に入れて混ぜ、電子レンジで1分加熱してかけ回す。
※電子レンジの加熱時間は、600Wの場合の目安です。

教えてくれたのは


藤井 恵さん

簡単に作れて、栄養バランスがよく、おいしさのセンスが光るレシピが人気。藤井家の毎日のごはんを綴ったブログも参考になります。

『めばえ』2016年1月号

【4】かぼちゃとハムのブーケサラダ

ほんのり甘いカボチャのマッシュに枝豆で色を添えて。ハムで包んでブーケのできあがり!色鮮やかでキレイなのでお弁当やおもてなしにピッタリ!

◆材料

(6個分)
かぼちゃ 1/6個(250g、正味200g)
茹でた枝豆 40g
ロースハム 6枚
レタス 適量

【A】
マヨネーズ 大さじ1/2
塩、こしょう 各少々

◆作り方

【1】かぼちゃは種、ワタを除き、皮面を下にして耐熱皿にのせ、ふんわりとラップをかける。電子レンジ(600Wの場合)で4分30秒ほど加熱する。皮から実をすくい取ってボウルに入れ、フォークでつぶして冷ます。枝豆はさやから出し、【A】とともにボウルに加えて混ぜる。
【2】ハムは半分に切り、レタスはひと口大にちぎる。
【3】ハム2切れとレタスを重ねて【1】の1/6量を軽く丸めてのせ、ブーケ状に包んでピックで留める。
※食べるときはピックを外してください。

教えてくれたのは


市瀬悦子さん

フードコーディネーター。料理研究家。「おいしくて、作りやすい家庭料理」をテーマに、書籍、雑誌、テレビ、企業のメニュー開発など幅広く活躍。NHK(Eテレ)の食育番組の料理監修など、子ども向けの料理提案も多数行っている。

『めばえ』2016年8月号

【5】生春巻きサラダ

エスニックの人気メニューを子どもも食べられるようにおいしくアレンジ。生野菜もたっぷり入れて、これ一つで栄養バッチリです!

◆材料

(6本分)
ライスペーパー(生春巻きの皮) 6枚
ボイルえび 9尾
きゅうり 1本
レタス 2~3枚(100g)
大根 120g
にんじん 1/3本(50g)

【A】
マヨネーズ 大さじ3
オイスターソース 大さじ1

スイートチリソース 適量(なくても可)

◆作り方

【1】えびは厚みを半分に切る。きゅうりは1/4本を薄い輪切りにする。
【2】残りのきゅうり、レタス、大根、にんじんをせん切りにする。
【3】ライスペーパーを1枚水にサッとくぐらせてまな板におき(※柔らかくなるまで水につけないのがポイント)、手前に【2】の1/6量をのせ、手前からギュッとひと巻きする。巻き終わりの先に【1】のえびときゅうりを3切れずつ交互に置いて両端を内側に折り、最後まで巻く。残りも同様に6本作り、食べやすく切る。
【4】【A】を混ぜ合わせ、スイートチリソースとともに添え、【3】につけながら食べる。

教えてくれたのは


市瀬悦子さん

フードコーディネーター。料理研究家。「おいしくて、作りやすい家庭料理」をテーマに、書籍、雑誌、テレビ、企業のメニュー開発など幅広く活躍。NHK(Eテレ)の食育番組の料理監修など、子ども向けの料理提案も多数行っている。

『めばえ』2016年8月号

【8】かぼちゃサラダのハムレタスサンド

ハム、かぼちゃ、レタスの3色がとてもきれい!一口食べるごとに甘味、塩気が程よく感じられ、子どもだけでなく大人も食べたくなる味わい。

◆材料

(大人1人+子ども2人分)
食パン(8枚切り) 4枚
かぼちゃ 正味100g

【A】
クリームチーズ 36g
塩 小さじ1/4

ハム 4枚
レタス 2枚
※写真の分量は、すべて子ども1人分の目安です。

◆作り方

【1】かぼちゃは皮をむいてひと口大に切り、水でぬらして耐熱皿に入れる。ラップをふんわりかけ、電子レンジで2分ほど(500Wの場合)加熱する。
【2】ペーパーで【1】の粗熱と水けを取ってボウルに入れ、【A】を加えて、潰しながらなめらかになるまで混ぜる。
【3】【2】を4等分して食パンの片面に塗る。うち2枚には、ハム各2枚と適当にちぎったレタスをのせ、もう2枚のパンで挟む。ラップでギュッと包み、パンと具がなじむまで15分以上冷蔵庫に入れておく。
【4】ラップを外してお好みでパンの耳を落とし、3等分に切り分ける。

教えてくれたのは


松見早枝子さん

料理研究家。ビューティレシピスト。美と健康をテーマに、栄養バランスに優れたおいしいレシピを提案。雑誌、テレビ、講演会、料理教室など幅広く活躍している。美食家でレストランオーナーの夫、息子と3人暮らし。

『めばえ』2016年10月号

栄養豊富なレタスは上手に保存を

レタスは彩りがいいだけではなく、ビタミンや食物繊維が豊富。サラダで食べるとたくさんは食べられませんが、上手に保存すれば鮮度も長持ち。また加熱調理すれば、かさが減りたくさん食べられるので、冷凍保存も上手に活用してみませんか。

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構成/HugKum編集部

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