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読書教育のプロと読書好きが集まる「ヨンデミー」
代表の笹沼颯太さんが、東京大学在学中に読書好きの仲間と立ち上げた「Yondemy」。「子どもの読書離れ」という課題の解決に向けて、2020年にオンライン読書教育の習い事「ヨンデミー」を開始。独自に開発したAI司書を活用しながら、「適切な本を適切なタイミングで」アドバイスするなど、子どもが本に夢中になる読書教育の習い事を提供しています。
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本の難しさを数値化した独自の指標・ヨンデミーレベルって?
一般的に参考にしやすい「〇年生向け」という表記ですが、読書慣れしていない子どもには意外と難しかったりするもの。「子ども一人ひとりの好み・レベルに合わせた本を、楽しく読むことが重要」という理念のもと、対象学年よりも、その子の興味関心や読みやすさを重視することを「ヨンデミー」では推奨しています。
そこで参考になるのが、独自のプログラムで本の難しさを数値化したヨンデミーレベル(以下YL)です。
ヨンデミーレベルは、漢字率・漢語率・一文の長さなど、複数の指標を元に独自のプログラムで解析して算出したもの。ヨンデミーでは、AI司書がこのYLを元に、その子にとって一番読みやすい本をおすすめしているんだそう。
以下から紹介する5作品にもYLを明記しているので、ぜひ参考に!
5作品の選定ポイントはこの2つ!
■ヨンデミーでお子さんに人気の本(評価が高い本)
まずは「楽しく読めた!」という経験をしてもらうことが大切なため、高評価の本をピックアップ。
■(絵本と比較して)児童書の形ではあるが、絵が多く、文字が大きく読みやすいもの
絵本に慣れている子どもにとって、絵と文字の割合、大きさは重要。
絵本から児童書への入り口におすすめ! YL16~24の5作品はこちら
『なにがあっても ずっといっしょ』
YL:16 文字数:8,500字
著/くさの たき イラスト/つじむら あゆこ
【あらすじ】オレはイヌだ。サチコさんの家の庭に住んでいる。小学生はイヌの言葉がわからないが、サチコさんはわかる。オレはサチコさんと一緒にいると幸せだ。だが、ある日、サチコさんが帰ってこない…。どこに行ってしまったんだ!?
イヌの目線で描かれた、イヌと飼い主の絆の物語。文字が大きくて読みやすく、ひとり読みの挑戦にもおすすめです。
『どこかいきのバス』
YL:19 文字数:4,500字
著/井上 よう子 イラスト/くすはら 順子
【あらすじ】おかあさんとけんかをしてうちをとびだしたぼくのまえに、「どこか」いきのバスがあらわれた。このバス、なんだかへんだぞ。のりこんで、いきたいばしょを言ってみると、たちまち、バスのかたちがかわって…。
姿かたちを変えて無人島までつれてってくれたバス。その正体とは? ドキドキの展開に絵本感覚で楽しめます。
『てんこうせいはワニだった!』
YL:19 文字数:9,300字
著・イラスト/おのりえん
【あらすじ】ある日、ぼくのクラスに転校生がやってきた。なんとびっくり、ぶったまげーたー、アリゲーター! 転校生はワニだった! 鉛筆を持てずにすねちゃったり、給食をおぼんごと食べちゃったり…。
タイトルからワクワクと惹き込まれる1冊!クラスのみんなが知恵を持ち寄り工夫する様子は大人も楽しめます。
『わらうきいろオニ』
YL:19 文字数:11,000字
著/梨屋 アリエ、こがしわ かおり
【あらすじ】きいろなんて変なオニ? みんなのなかまになりたいな。自分のままで頑張ればだいじょうぶ。勇気と元気が出るおはなし。
文字数は1万字超えですが、わかりやすさとテンポの良さで、あっという間に読める1冊です。
『おかわりへの道』
YL:24 文字数:5,300字
著/山本 悦子 イラスト/下平 けーすけ
【あらすじ】
りょうた先生は、給食のとき、あまったごはんをラップでつつみ、おむすびをにぎってくれるのです。しおもふりかけもかかっていないけど、かすみは、一度でいいからおむすびを食べてみたいと思っていました。おむすびは、おかわり用で、はやいものがちです。人気があるので、おかわりする子は、かならずもらっていきます。一回の給食で先生が作ってくれるおむすびは、五こか六こ。食べるのがおそいかすみには、ときょうそうでいっとうをとるくらい、たいへんな話です。かすみはおむすびを食べるため、さくせんかいぎをはじめました。
YLは24と高めながら、給食という身近なテーマなのでスッと楽しんで読みやすい本です。
ひとり読みが難しそうなら読み聞かせでOK
絵本から児童書への移行におすすめの本を紹介しましたが、お子さんが「まだ絵本のほうがいいな」と希望したらもちろん絵本に戻ってOKですし、「読んで~」と言われたら読み聞かせしてOKです。大事なことは、「本を読む=楽しい時間」ということ。無理せず、これなら読めるかも!と思えるものを選んでくださいね。
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文・構成/HugKum編集部