「僕→オレ呼びになった」「略語が多すぎ…」我が子の“言葉づかいの悩み”を550人のママパパに聞いてみた! 友だちのせい? YouTubeやTikTokの影響?

「そんな言葉どこで覚えたの?!」と、子どもの言葉づかいに驚かされたことはありませんか。イマドキの子どもたちは、きょうだいや友だち、テレビやマンガの他にも、YouTubeやTikTokなど、さまざまなものから言葉づかいへの影響を受けています。なかには、そんなお子さんの言葉づかいに頭を抱えている方もいるようです。
そこで今回は、「子どもの言葉づかい」に関するお悩みを550人のママパパにアンケート調査。みなさんから寄せられた声をお伝えしていきます。

子どもの言葉づかい、誰/何から影響を受けてる?

まず聞いてみたのは、こちらの質問。お子さんの言葉づかいは、特にどんな人やものから影響を受けていると感じますか? みなさんからの回答をランキング形式にまとめました。

設問:お子さんの言葉づかいで、特に影響を受けていると感じるものを3つまで選んでください。
調査媒体:小学館『小学8年生』進級号

1位:友だち(362票)

2位:親(258票)

3位:YouTubeやTikTokなど(172票)

4位:兄弟姉妹(123票)

4位:テレビ(123票)

6位:漫画(45票)

7位:先生(30票)

回答を集計してみると、1位は『友だち』、2位は『』という結果に。一緒に過ごす時間が長いほど、その人の口癖がうつってしまったり、口調に影響を受けたりすることは大人でもありますよね。好きな相手だからこそ、憧れて真似する場合もあるはず。

次いで3位となったのは、『YouTubeやTikTokなど』。ユーチューバーやVチューバー人気も手伝って、これらの動画サイトは、昨今の子どもたちにとっての重要なメディアです。YouTubeやTikTokをきっかけとした流行語も多いのではないでしょうか。
4位以降には、『兄弟姉妹』『テレビ』(同率)、『漫画』、『先生』が続きました。家族や友人の他にも、さまざまなメディアが子どもの言葉づかいに影響を及ぼしていることがわかりますね。

子どもの言葉づかいに関するお悩みは?

そんなお子さんたちの言葉づかいは、決して良いものばかりではないのも現実。みなさんは、お子さんの言葉づかいのどんな点が気になりますか?

ここからは、550人のママパパたちからアンケートに寄せられた具体的なお悩みをお伝えしていきます。

「言葉づかいが悪い・汚い・乱暴」

言葉づかいに関するお悩みで特に多かったのは、『言葉づかいが悪い・汚い・乱暴』というものでした。

友だちに対して「お前」と言ったり、びっくりするような乱暴な言葉を発したり…。さまざまなお友だちと関わっているはずなのに、よりにもよって「悪い言葉ばかりを真似する」と感じている方も少なくないようです。意味もわからないまま使っている場合もあるようなので、別の言い方や正しい表現の仕方を教えてあげられると良いですね。

HugKumでは、過去に「子どもの言葉づかいを直す方法」についての記事を配信しています。こちらも合わせてご参照ください。

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「注意してもやめない」

悪い言葉を使うだけでなく、『注意してもやめない』こともありますよね。

口癖や言葉づかいは一度定着してしまうとなかなか改善できません。繰り返し注意して、正しい言葉を使えたら、きちんと褒めてあげましょう。

「敬語が使えない」

言葉づかいが汚いわけではなくとも、お子さんが『敬語を使えない』と感じているママパパも。低学年のうちはそれも可愛さですが、学年が上がっても敬語が使えないと、親としても心配です。

まずは、敬語を使うべき相手や状況を整理してあげつつ、日常的なマナーや礼儀とともに敬語の使い方を教えてあげるのが理想的な対処法ではないでしょうか。

「自称詞が『僕』から『オレ』へ」

幼少期から自称詞が「僕」だった子が「オレ」呼びになると、親としてはちょっぴり戸惑ってしまう場合もあるようです。

小学校入学前後になると、周りのお友だちやマンガやアニメに憧れて、自分を「オレ」と呼ぶ子が増えてきます。自称詞は自分を表現する手段のひとつ。お友だちとの間では「オレ」でも、敬語を使うようなかしこまったシーンでは「僕」を使い分けられれば大きな問題はないように思えます。

なかには、「オレ呼びはさておき、オレの発音が変なことが気になる(フルーツ・オレの発音になっている)」といった微笑ましいお悩みも寄せられました。

「煽り言葉」「偉そうな言い方」

お子さんの『煽り言葉』や『偉そうな言い方』が気になるママパパも。特に、親に対して、上から目線な態度をとったり、偉そうな言葉を使ったりする子が多いようです。

お子さんが親をバカにしたり下に見たりすることには、何かしらの原因が考えられるようです。親御さんが他人を見下した言い方をしていないか、ママパパ同士でそのような態度を取り合っていないか、子どもにそのような言い方をしていないか……今一度ふりかえってみると、お子さんの態度や言葉づかいの理由が浮かび上がってくるかもしれません。

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「略語が多い」

なんでもかんでも略してしまって、正式な使い方できるの…?! と心配する声もありました。

そのバリエーションもまた、「ワンチャン(one chance/一度の機会)」のような既存の言葉を略したものから、「好ハオ(中国語の「好/ハオ」の変化語)」「ハオい(「好ハオ」からの派生語)」、「てぇてぇ(「尊い」を『ドラゴンボール』の悟空っぽく発音したもの)」のような造語に近い謎の言語までさまざま。子どものコミュニティにおける新しい言葉の創造力と拡散力、そして浸透力に、大人は脱帽するばかりです。

「語彙力がない」

中には、お子さんに『語彙力がない』と感じているご家庭も。「楽しい」「つらい」「美味しい」「不味い」なんでもかんでも「ヤバい」もしくは「エグい」と言い表す子どもや若者はかねてより多いですよね。友だちの間ではともかく、いざと言うときには別の言い方や表現ができるように、普段から考える習慣をつけておくと◎。

HugKumでは、過去に「ヤバい」についてのウンチクを特集しています。こちらも豆知識としてお楽しみいただけるはず。

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その言葉の意味や相手に与える印象を、大人も一緒に考えてあげましょう

今回は、550人のママパパから寄せられた、子どもの言葉づかいに関するお悩みを中心にお伝えしてきました。

小学生〜中学生は、さまざまな人や物に憧れ、良い影響も悪い影響も等しく受けやすい年頃です。お友だちとの共通言語を楽しむことは大切ですが、その言葉にどのような意味があり、相手にどんな印象をもたらすのかはきちんと知っておいてほしいものですね。その言葉が本当にその場面に適しているのか、自分の気持ちが正しく表現できているのか、大人も一緒に考えてあげましょう。

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文・構成/羽吹理美

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