パズルを並べながら物語を読み進めていく、新感覚の絵本
子どもには本をたくさん読んで欲しい、親としてはそう願う方も少なくないでしょう。でも、いつも絵本の読み聞かせばかりでマンネリしてしまっていませんか?たまには、親も子も新鮮な気持ちで読める本はないかな…と思っていた矢先に出合ったのが「考える力が身につく!パズル絵本 見習いまほうつかい ウィズリンのだいぼうけん」。
“謎解き”でおなじみの松丸亮吾さんの帯と、「自然と頭を使う絵本」というワードにとても惹かれます!
ストーリーも楽しめて、知育もできたら一石二鳥…?! そう考え、わが家の8歳と5歳の息子に渡してみました。
5歳と8歳が挑戦。難しいけれど、コツを掴むと兄弟で取り合い状態に…!
なんと同書はパズルデザインコンペ世界1位のクリエイターをはじめ、東大発の「RIDDLER」が英知を集結させ作成した絵本だそう。
「難しそうで、息子たちに解けるかしら…?」と、不安な気持ちもでてきましたが、さっそく取りかかってみることに。
パズルを切り取って、冒険をスタート
絵本の遊び方は、パズルを組み合せ道をつくり、ゴールへ繋げたらクリアするというもの。
まず絵本の最後のページについている9枚のパズルを切り離し、そのパズルをうまく組み合わせていきます。
こちらが、そのパズル。同じ形が3つずつ揃っています。
切り取り線に沿ってプチプチ切り離すところから、すでに息子たちは楽しいようです。
頭を使って、ゴールまでの道をパズルでつなげる
子どもたちもドキドキワクワクしながら、絵本のページを開いていくと、パズルが登場。
最初は「これってどういうこと?こうするの?」と、やはり心配した通り、なかなか要領を掴めない様子でしたが、1問だけヒントをあげたところ、「あぁ!そういうことか!」と、理解してどんどん自分たちで進めていくように!
やり方が理解できると自分で試行錯誤しながら、パズルを自在に動かしはじめました。単なるパズルではなく、物語に沿ってパズルが出題される形式のため、どんどん先に行きたい!という気持ちになった息子たち。
頭をフル回転させて、早くパズルを解こうと必死です。
物語が進むにつれて、パズルの難易度が上昇!無事にゴールできるのか…
物語が進むにつれてパズルの難易度が上がります。使うピースの数がページを追うごとに増えていき、ゴールまでのパズルの道が長くなっていきます。
途中で何度か、子どもだけで読み進めていくのが難しい場面もありましたが、親も一緒になって考えていくうちに、無事にゴールまでたどり着くことができました。
今回一番驚いたのは、5歳の弟が兄に引けを取らずしっかりと楽しんでいたことです。パズルをあまりしたことがなかったので、隣で見せるだけにしようと思っていましたが、慣れてくると兄から本を取り上げるほど夢中に!
弟の方が先に答えが分かる場面もあり、やる気もどんどんアップしていきました。
最後のパズルが解き終わって、ゴールできた時には達成感で2人とも笑顔に。
一度ゴールした後も、飽きずに何度も繰り返し取り組んでいて、パズルへの自信もついたようです。
ストーリー味わいながら知育も叶う一冊
親と子どもどちらにもぴったりな絵本選びは、なかなか難しいですよね。
子どもの食いつきがいい本を選びたい、でも内容もしっかりストーリー性があって、飽きずに何度も読んでくれて…と色々な希望を持つと、何を選んだらいいか分からなくなってしまいがちです。
今回取り組んだ「パズル絵本」は、そんなわが家と同じお悩みを持つご家庭に、ぜひ手に取っていただきたい一冊。物語あり、パズルありで、マンネリ化しつつある読み聞かせにも、新鮮な風が吹くはずです!子どもが自然と繰り返し遊んでくれるのも嬉しいポイントだと思います。
頭を使いつつもワクワクするストーリーも味わえる「パズル絵本」。きっと楽しい親子時間になりますよ。
著書をチェック
松丸亮吾率いる東大発の謎解きクリエイター集団「RIDDLER」が手掛ける、楽しみながら考える力が身につくパズル絵本です。
パズルデザインコンペ世界1位のクリエイターをはじめ、「RIDDLER」の英知を結集したパズルが絵本として楽しめます。
小学校低学年のお子さま、5歳からの知育にもおすすめです。
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文・構成/小島有里