目次
お金と芸術と学問の神様「弁財天」について知ろう!
2024年は辰年。2025年は巳年。辰は「龍」、巳は「蛇」を表しますが、龍も蛇も「弁財天」のお使いとされているため、2024年も「弁財天」が祀られている神社に参拝された方はとても多かったようです。
筆者も何ヵ所か参拝してみましたが、どこも大盛況。30分~60分程並んでやっと参拝できたことも、少なくありませんでした。「巳の日」などを避ければ、並ばずに参拝できる日もありますので調べてから行ってみましょう。
さて、「弁財天」の仏像には、楽器の「琵琶(びわ)」を手にしたお姿のものと、8本の手がある八臂(はっぴ)お姿のものが2種類ありますが、八臂の弁財天は、手に宝珠、楽器、筆、剣、矢など、実にたくさんの物を持っていることから、芸術や学術、音楽、商売繁盛などを司る多芸多才な神様として知られています。
弁財天は、インド神話に登場する「河川神」と呼ばれる女神が発祥であるため、水清らかな水辺や川辺などに祀られて、古来より多くの方が参拝し、祈り親しまれてきた神様なのだそうです。
そこで今回は、ぜひ一度は行っていただきたい、弁財天が祀られているパワフルな寺社仏閣についてご紹介したいと思います。
一度は行きたい「天河大弁財天社」と「三段壁牟婁大弁財天」
ではまずは、一番にご紹介したいのが日本で5本の指に入るとされている歴史ある奈良の「天河大弁財天社」です。
近鉄吉野線「下市口」駅からバスや車で約1時間。大阪市内からだと車で2時間半くらいかかる、少々不便な場所にある「天河大弁財天社」ですが、頑張っても足を運ぶ甲斐のあるパワフルな神社さんとして知られています。
境内には能舞台もあり。数多くのミュージシャンが歌や音楽を奉納してきました。関西では、行くと必ず願いを叶えてくださるけれど、気合いを入れないとたどり着けない神社だということでも有名です。
宮司さんが楽器を弾きながらしてくださるにぎやかな御祈祷もパワフルで、参加した友人と一気にテンションが上がり、さすがは芸術の神様だと喜んだ記憶があります。本殿の他に少し離れたところにある分祀さんもあります。
付近には温泉や絶景を誇るみたらい渓谷もありますので、お参りの後は温泉や川から水のパワーをもらってくるのもおすすめですよ!
もうひとつは、和歌山県白浜の三段壁洞窟にある「三段壁牟婁(むろ)大弁財天」。筆者は伊勢神宮に行くバスツアーの途中で、何度か立ち寄りました。
巨大な8本の腕を広げている青い肌をした弁財天の仏像は圧巻で、何度行っても身が引き締まり、邪気がはらわれ、力が湧いてきます。ちなみにこちらの御手水は温泉水だそう。
どちらも、財運、クリエイティブ能力の開花、学業の発展などにご利益がありますので、お近くに旅行に行く機会などがありましたら、ぜひ行ってみてください。
銭洗いをしたいなら、「鎌倉・銭洗い弁天」と「日本橋・小網神社」へ。
足を運びやすい上、パワーをたくさんいただける神社さんということで、近年、ますます人気となっているのが、東京の日本橋のオフィス街の中にある「小網(こあみ)神社」です。
道案内の看板も設置されているので、日本橋や茅場町の駅から、徒歩10分弱でたどりつくことができます。
境内には、頭をなでることができる福禄寿がいて、銭洗いスペースもあり、ハイセンスな雰囲気。行くととても温かい気分になれる神社で、落ち着いた気分で参拝ができます。
お守りも充実。イチオシは、1回鳴らすと身を清められ、2回鳴らすと願いが叶い、3回鳴らすと心身を健康にできる「鈴守り」と、各種ある「種銭」や「ミニ熊手」です。
弁財天が祀られている神社では、よく「鈴守り」が販売されているのも特長ですね。鎌倉にある「銭洗い弁天」でも、「おたから小判」などの金運守りをいろいろ購入することができます。
鎌倉の「銭洗い弁天」は、銭洗いスペースの他、お社が数ヵ所あり、滝もあり、約1時間程ゆっくりお参りできるのも魅力です。
その他の弁財天にお参りできるおすすめの神社
日本三大弁財天と呼ばれている神社は諸説あるようで、3つどころではなく、実にたくさんありますので、あちこちに鎮座されていてお参りしやすいのも弁財天が人気の神様である理由なのかもしれません。
三輪そうめんで有名な桜井市にある奈良の「大神(おおみわ)神社」や、樹齢2000年を超えるご神木で有名な熱海の「來宮(きのみや)神社」などにも弁財天は祀られています。
兵庫県にあるタカラジェンヌがお参りすることで有名な「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)神社」や、広島の「厳島(いつくしま)神社」も弁財天のパワーをいただけるパワースポット。
また、弁財天だけではなく七福神が祀られていた、宝クジ高額当選者がたくさん出ているという熊本県の「赤水蛇石(あかみずへびいし)神社」には、生きた白蛇様がいて、その脱皮した皮が入ったお守りが販売されていました。
2025年は、弁財天のお使いのお蛇様や龍が祀られている神社に参拝するのもいいかもしれませんね。
2025年は楽しみながら豊かになろう!
占星術では弁財天のいる神社は、愛と美と楽しみと喜びと金運を司る「金星」のエネルギーを受け取れる場所だとされていますが、筆者は弁財天のいる神社に参拝すると、金運はもちろんですが、仕事が増えたり、楽しい誘いが増えたり、いいアイデアが浮かぶことが多かったように思います。
弁財天は豊かさを司る神様。金運UPだけではなく、様々な豊かさをもたらしてくれる神様なのですね。
「巳」の年に挑戦したこと、勉強したことは「身につく」とも言われていますので、皆さんも2025年は、弁財天ゆかりの神社に参拝して、楽しみながら自分なりの豊かさを育んでいってみてくださいね。
こちらの記事もおすすめ
文・構成/華川瑶香(かがわようこ)
ライター、占星術家、ヒーラー。西洋占星術、風水、数秘術、四柱推命、クリスタルヒーリング、スピリチュアルアロマ、ミュージカル他が専門。出版社勤務を経て独立。現在は個人鑑定の他に、夕刊フジなどでの連載、コラム&書籍執筆などで活動中。著書は「誕生日☆事典」(KADOKAWA)他。公式HP