親伸び×子伸び=家庭伸び 夏休みこそ「集中力を育む」チャンスです!【隂山英男の家で伸ばす! 子どもの学力】

小学校1年生の正しい家庭学習法とは

「百ます計算」などの「隂山メソッド」が多くの学校・家庭で成果をあげている隂山英男先生が、子どもの学力を家で伸ばす方法について教えてくださるコーナーです。

今回のテーマは、小学校に入学してすぐの時期における家庭学習についてです。

「楽しい」という感覚が集中のサイン

「せっかくの夏休み、 どんなことをすれば子どものためになるでしょう?」

この時期になると、よくこんな質問をいただきます。そんなとき、私は 「無理に特別なことをす る必要はありません。ただし、何かに集中して取り組む経験をさせてあげてください」とお答えしています。  親子で博物館や科学館に出かけたり、習い事体験をするのはもちろんよいことです。

しかしそこに子どもに何かを覚えさせよう、できるようにさせようという親の過度な期待や気負いがあると、子どもはそれを察知し、緊張してしまいます。緊張した状態では、何をさせても思うような結果は得られない―「子どものためになること」を考えたとき、ここがポイントになります。

一年生の子どもにとっていちばん大切なのは、「楽しい、おもしろい」と感じ、物事に集中して取り組めるようになることです。何かに集中し、やり通すことで達成感が得られます。この達成感の積み重ねが、子どもの力を伸ばす原動力です。

遊びやゲームも飽きるまでやればやり切った実感に

せっかく時間のある夏休みには、たとえ遊びやゲームであっても、子どもが何かに集中しているときには、止めずにあきるまでやらせてあげてください。あきるまで続けることが、物事をやり切ったという実感に結びつくからです。

これは勉強も同じです。短時間でも楽しい、おもしろいと感じ、集中して覚えたことは簡単には忘れません。むしろ長時間机に向かってだらだらと勉強していても、それは「だらだらすること」を身につけているに過ぎないのです。

子どもを伸ばすということは、集中力を育むということです。「子どものためになることかどうか」を考えたとき、そこに子どもの「集中」があるか無いかを基準に判断すれば良いでしょう。勉強ですら、集中力を育むためのひとつの手段である、そうとらえるべきだと私は考えています。

「毎朝プリント」で集中力UP!

勉強を通して集中力を育むためには、短時間で無理なくできることをくり返すことから始めましょう。「隂山メソッド 毎朝プリント」などを活用し、問題のプリントを何度もしてください。同じ問題ですから、くり返すうちに当然よい結果が出るようになり、子どもは安心します。この安心感が集中する時間をつくります。そして、ひとつできたという喜びは、より難しいことに挑戦したいという意欲につながります。こうして勉強が好きになり、集中力がどんどん育まれていくのです。

二学期になると、漢字やくり上がり・くり下がりの計算など、一学期に比べてぐんと難しいことを習い始めます。ここでつまずいてしまうと、ずっと勉強嫌いになりかねません。そのためにも夏休みの残り期間から二学期にかけては、「何かに集中することを大切に見守る」という姿勢で、お子さんをサポートしてあげてください。

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隂山先生プロデュース! 集中力を高めるチャレンジタイマー

集中とは一定時間内により多くの作業をこなすこと。だから集中して勉強をするためには時間を意識することが必要です。計算問題に挑戦するとき、この「チャレンジタイマー」を使うと、一人でも簡単にタイムをはかることができます。使いはじめのうちは、時間が掲示されることであせってしまうかもしれませんが、このあせりこそが最良のトレーニング。続けるうちにあせらなくなれば、脳が速く動くようになった証拠です。

えんぴつに差しこんで使います。

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隂山 英男

かげやまひでお。子ども達の生活習慣改善と「読み書き計算」を主とする徹底した反復学習に取り組み、その指導理論が「隂山メソッド」として多くの学校・家庭で成果をあげている。

編集協力/小倉宏一(ブックマーク)  撮影/奥田珠貴

(初出:『小学一年生』2014年9月号)

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