風船遊具デザイナーの中村知紗子さん。なんと4人の男の子を育てるママでもあります!義姉にあたるフリーアナウンサー佐藤さやかさんと一緒に、story & design ユニット「sa_chi(サチ)」を立ち上げ、活動の幅を広げています。元気いっぱいの男の子を育てる母でありながら、子供たちの夢をのせたやさしい遊具を作るデザイナーでもある知紗子さんの、日々の過ごし方を教えてもらいました。
大学で学んだ知識を生かして遊具デザイナーへ!震災の復興支援も経験
もともとは、大学の研究課題として取り組んだ遊具デザイン。ちょうどその頃に東日本大震災も重なり、外で遊べない子供たちのために何かできないか、という想いから風船遊具が生まれました。
Q.知紗子さんの風船遊具って、どんなものですか?
「ビニール袋」「ビニールテープ」「扇風機」の3素材だけで作れる、遊具です。持ち運びができて、かさばらない。屋内でも、スペースさえ確保できれば、すぐに遊具として成り立たせることができるのが特徴です。サイズは、幅4m×奥行き3.9m×高さ2mで、20人ほどの子供たちが一度に遊べる大きさなんです。
Q.いつから遊具デザイナーとしての活動をしてるのですか?
2004年からです。東京都世田谷区の保育園などでイベントをしたり、東北大震災復興プロジェクトでは、福島県いわき市でも、風船遊具を用いて子供たちの遊び場を作りました。外で遊べないでいる子供たちが繰り返し遊びにきてくれて、風船遊具の空間に入っては楽しんで、という反応が本当に嬉しかったです。
Q.ユニット「sa_chi」としての活動は?
2018年から、「風船遊具ができるまでをストーリーにのせて子供たちに届けたい」と思うようになり、アナウンサーである義姉のさやかさんと一緒に活動することにしました。お話のタイトルは「まほうのふうせん」。6人の子供たちと1人の魔法使いの女の子の冒険のお話なんです。紙芝居の絵は、私がニットで作り、BGMにはピアノの生演奏。さやかさんの語り口で、子供たちが風船にのって旅をしているような気分になります。お話が終わる頃…。そう、あの大きな風船遊具が出来上がっているという仕掛けです 笑。
Q.子供たちは大喜びですね!
そうですね。まずは、風船を触ってみるところから。だんだん寝転がったり、走り回ったり。自由に楽しそうに遊んでくれます。最後は、風船をつぶすところもみんなで体験します。風船に抱きついて、ぎゅ〜っとしぼませていくところは、子供たちも大好きですよ。
男の子4人の子育て、1日のスケジュールを教えてください!
とは言っても、4人の男の子ママである多忙な生活。ガツガツした感じを全く見せない知紗子さんが、日々どのように過ごしているのか気になります!1日のスケジュールや趣味など、聞いてみました。
Q.1日のスケジュール、教えてください!
5:30 起床、朝ごはんとお弁当作り
6:00 子供たち起床
7:00 小学生の子供たちを送り出し
9:00 下の子を保育園へ
自身の創作活動タイム
16:00 子供たち帰宅、宿題
17:00 保育園お迎え、夕ご飯、お風呂
20:30 みんなで就寝
Q.毎朝、お弁当を作られているのですね!大変ですか?
はい、お弁当持参の小学校なんです。はじめは大変だと思っていましたが、前日に夜ごはんを作りながら残ったおかずでだいたい詰めてしまうので、朝は主食を詰めるだけで意外と楽ちんです!
Q.創作活動タイムで、やっていることは?
今は、eknit-loop のベビーブランド「B&K eknit-loop」のニットアイテムを絶賛制作中です。もともと、手で何かを作ることが好きで、ニットが趣味なんです。sa_chiで使う紙芝居も、私がニット素材を使って手作りしました。1本の糸でなんでも作れるのが、醍醐味です。一番好きな時間ですね。息子たちも、「ニットやりたい!」ってよく言ってくれます。
Q.今後、どこで風船遊具に出会えますか?
これからも、地元の世田谷のカフェで読み聞かせやニット、風船遊具を使ったイベントを開催していきたいと思っています。Instagramで随時情報をUPする予定です。「まほうのふうせん」の6人の子供たちと1人の魔法使いが降り立つところ、楽しみに待っていてください!
story & design ユニット「sa_chi(サチ)」
Instagram URL www.instagram.com/sa_chi.kidsballoonproject/
文・構成/太田さちか